青二才の二才って何?意味と由来は?女性にも使っていい言葉なの?

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「青二才」という慣用句があります。
青い二才ってなんのことなんでしょうか。


二才なら、まだまだ子供ですよね。
子供のことを言っているんでしょうか。


今回は、「青二才」の意味はもちろんですが、言葉の由来や類語。
そのうえ、言葉の使い方も紹介しますね。

青二才かどうか悩む少年

さらにこの言葉は女性にも使う言葉なのか。
そして、何才までが青二才なのかも紹介しています。


社会人になったばかりのあなたや転職したばかりの、あなた!
そして、新しいことに挑戦しているあなたに、ぜひこの記事を読んでほしいのです。

おまけに、世にも恐ろしい、妖怪も紹介しています。
これは、怖い・・・・・。

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目次

青二才の意味

青二才の意味を考えるのには、言葉を分解するのがわかりやすくなります。

青二才=青+二才
というふうに、青と二才に言葉を分けてみましょう。

まずは、「青」のほうから。
「青」というのは、未熟であるという意味を表しています。

これは、イメージしやすいですね。
青春という言葉がありますが、これは若い時代に、夢や希望に満ちあふれている時代のこと。


大人と子供の中間の時代に、心は大人以上に夢や希望にあふれているのに、精神はまだまだ未熟な時代のことを言っています。

また、青梅や、青臭いと言う言葉も、若くて未熟なイメージがわきやすいですよ。

青は未熟ということはわかりましたが、未熟な二才って、なんのことかわかりませんよね。


だって、二才って生まれて二年ですよ。
二才の子供が、未熟って、あたりまえのことですよね。


じつは、この二才というのは、二才の子供ということではないんです。

二才というのは、経験の浅いということを意味しているんです。


つまり、「青二才」という慣用句の意味は、自分で使う時は、謙遜の意味で。
そして、他の人が使う時には、あざけりや叱咤激励(しったげきれい)の意味で使っているんです。

ようするに、経験が浅くて未熟である、ということが「青二才」の意味なんです。

ところで、二才の子供が経験が浅いなんて、当然ですよね。
ではなぜ、二才は経験が浅いということなんでしょうか。

それは、次の、この言葉の由来で、くわしく紹介しちゃいます。
続けてこの記事、読んでくださいね。

えっ!読んでいただけるんですね。
感謝感激雨あられです。

はりきって、由来を紹介しますね。

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由来

青二才と言う言葉の由来には、複数の由来があるんです。
それを、紹介していきます。

日本の古語の「背」からきている

日本の古語で、背という言葉は、今の物の後ろ側(背面、背景など)やそむく(背任、背信など)とは違った意味で使われていたんです。

それは、なんと・・・・・!。

「夫」のことを「背(せ)」と言っていたんです。

さらに、青年のことを「新背(にいせ)」と言っていました。

そして、ニイセ、ニイセ、ニイセと言っていたのが呼び方が変化し、ニサイ(二才)になったという由来の説。
若い青年で、「青二才」になったんです。


えっ?ニイセがニサイになるのって変じゃないの、とあなたは思いましたか。
でも、ちょっと考えてください。

言葉を隣の人に伝えていく「伝言ゲーム」ってありますよね。
その伝言ゲームでも、伝える言葉は最初とは違って伝言されていきますよね。
数人に言葉を伝える伝言ゲームでも、言葉は変化していくんです。

ニイセ⇒ニサイになったとしても、不思議ではないんじゃないでしょうか。
今、古語って普通に使いませんよね。

言葉は、時間の流れとともに、思わぬ方向にも変化していくものではないでしょうか。

中国語からきている

日本、古代には中国を文化文明先進国として、物や考え方を輸入していました。

その中国で幼いという事を「仔」という漢字で表すんです。
たとえば、こどもの牛のことを「仔牛(こうし)」なんて表しますよね。

でですね、幼児のことを、「乳仔」と表すんです。
そして、なんとこの「乳仔」を南部中国では、「ニュツァイ」と発音します。

この「ニュツァイ」という言葉が日本に入って来て「ニサイ」に変化し、さらに「二才」という字があてられたという由来の説。

なんといっても、紀元前1世紀には日本は、古代中国との往来があったんです。

中国後漢の時代に編纂された前漢のことを記した歴史書である「漢書」にも、「楽浪海中倭人あり」と日本のことがでてくるんですよ。
中国の言葉が日本に入って来て変化していっても、不思議ではありませんよね。

魚の呼び名からきている

ボラという出世魚がいます。
出世魚とは、成長とともに呼び名が変わる魚のことです。

たとえば、ボラは、オボコ⇒スバシリ⇒イナ⇒ボラ⇒トドと呼び名が変わります。
そして、ボラなどの出世魚が出世前の稚魚のころを、「二才魚」ということがあります。

つまり、出世前の経験が浅くて未熟な魚から「青二才」という言葉が生まれたと言う説。

以上、3つの由来を紹介しました。
言葉って、いろんなことから生まれてくるんですね。

あなたも、新しい言葉をつくっちゃいますか。

類語

では、つぎに、類語を紹介しちゃいます。

さあ、どんな類語があるんでしょうか。
では、発表しますね。

青二才の類語

  • 書生
  • 部屋住み
  • 幼稚
  • 頼りない
  • 鼻たれ小僧
  • 新米
  • 青臭い
  • くちばしの黄色い


未熟なとか、経験がないといった言葉が、類語になるんです。

使い方

青二才と言う言葉を実際に使ってみましょう。

使い方

  • まだまだ、青二才ですので、ご指導、よろしくお願いいたします。
  • 青二才なのに、私に意見するなんて、まだ早い!
  • 青二才にしては、なかなか根性があるね。
  • 青二才の君に、この仕事は任せるわけにはいかない。
  • 青二才ですが、やる気は、先輩にも負けませんよ。


自分のことを青二才と謙遜したり、先輩が後輩に注意したり、叱咤激励(しったげきれい)する。
そんな場面で使う言葉なんです。

青二才は女性にも使っていい言葉なのか

青二才というと、男性に対して使う言葉なんですが、女性に対しても使う言葉なのでしょうか。


実際に、女性に対して、青二才という言葉は使いません。

似たような言葉で、青女房、または青女という言葉はあります。
鎌倉時代から、官位の低いものになれてない女官のことを青女房、もしくは青女と言っていました。

しかし、男性の誰にでも使う「青二才」とは意味合いが違いますね。



ちなみに、「青女房」という妖怪はいたそうです。
有名な、鳥取県境港市の「水木しげるロード」に「妖怪青女房」のブロンズ像があるそうです。

それで、「妖怪青女房」で画像検索してみました。
その画像を見てみて・・・・・(怖)。

この記事を読んでいるあなただけにご注意申し上げますが、女性に、間違っても青二才なんて言ってはいけませんよ。
妖怪青女房になっても知りませんよ。

あ~、「妖怪青女房」の画像、怖かった。
夢に出てきそうです。

ちなみに、Googleの画像検索で見れます。
あっ!見てはダメですよ。

本当、怖いですから。

何才までが青二才なのか

ところで、青二才は「経験が浅くて未熟である」ことなんですが、年齢は関係あるんでしょうか。
何才まで、青二才って言われるんでしょうか。

これは、営業マンを30年以上やっている私の考え方なんですが、何才っていうのはないと思います。

たしかに、新卒の新入社員の人たちが「青二才」と言われることはあるでしょう。
しかし、ちょっと考えてみてください。

大企業の年配の幹部の人たちからすれば、40才、50才の社員だって、まだまだ青二才ですよね。
100才の人生の先輩から見れば、70、80才なんて、まだまだひよっこの青二才ですよ。


ですから、青二才が何才までという、線引きはないと思います。

人生、夢を持って挑戦し続けるかぎり、青二才でもいいじゃないですか。

私は、一生、青二才で夢に向かって挑戦し続けますよ!

あなたは、青二才ですか、それとも・・・・・。

まとめ

青二才という慣用句は、自分を謙遜したり、相手を叱咤激励(しったげきれい)したりするときに使う言葉です。

しかし、私は自分自身に対して「まだまだ青二才なんだから、挑戦し続けるぞ!」と自分を激励するときにも使います。
人生、なんでも悟ったようになっちゃうなんて、なんだかつまんないような気がします。


「何才になっても、青二才なんだから、挑戦あるのみ!」と自分に言ってます。

青二才に何才までということは、ありません。

あなたも、人生、青二才で挑戦しませんか。

そして、最後にもう一度、あなたにご注意を。
「妖怪青女房」は恐ろしいですから、ご用心、ご用心。

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