豹変とは良い意味で使う言葉?由来や類語も紹介

豹

「豹変(ひょうへん)」という言葉。

今回は、この「豹変(ひょうへん)」の本当の意味、そして、由来や類語も紹介します。

言葉の中には時間の流れとともに、言葉が生まれたときの本当の意味とは違う意味で使われるようになってしまう言葉もあります。
じつは、「豹変(ひょうへん)」もそんな言葉のひとつなんです。

それでは、この言葉の本当の意味を探しに行きましょう。

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意味

「豹変」の意味は、性格や態度、意見がまったく反対の方向に変わることです。

たとえば、「彼はとても冷淡な人だったのに、急に親切な人に豹変した。」
つまり、冷淡⇒親切へと180度態度が変わってしまったということです。

ところで、この例文を読んで、あなたは「なんか変だな。」と思いませんでしたか。

この例文では、冷たい態度から親切な態度へと、性格が良い方向に変わっています。

しかし、今はこの逆方向へ変わることへの意味で使われることが多いんです。
たとえば、「彼はとても親切な人だったのに、とても冷淡な人へ豹変した。」

こんなふうに、親切⇒冷淡へとよくない方向に180度態度が変わることに使われことが多くなっています。

それでは、次にこの言葉が誕生した由来を紹介しますね。

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豹変の由来

古代中国の、「易経(えききょう)」という占い(うらない)の書物があります。

この「易経」の中の言葉である「君子豹変、小人面革」(君子は豹変す、小人は面をあらたむ)
に由来しているんです。

豹変の豹(ひょう)とは動物のヒョウのことなんです。
ヒョウ柄(がら)と言うように、ヒョウには独特のまだら模様(もよう)があります。

このヒョウのまだら模様は普段と、毛が抜け変わる時では、見え方が違います。
ヒョウの毛が抜け変わるときに、まだら模様(もよう)がはっきりとあざやかに見えるようになります。

つまり「君子は豹変す。」とは、ヒョウのまだら模様がはっきりあざやかにみえるときがある。
そんな風に、君子は自分が過ちをおこしてしまっても、過(あやま)ちを認め、はっきりと改めるということなんです。

ちなみに「小人面革」とは小物つまり、度量がない人は表面だけ変えて、改めたふりをするということです。

なので、「豹変」とは本来、良い方向に変わるというプラスの意味の言葉だったんです。
それが、時代が流れるとともに悪い方向に変わるというマイナスの言葉として使われるようになってしまいました。

これは、世の中には度量がない小人のほうが多いからなのかもしれませんね。

あやまちを反省しても「喉元(のどもと)過ぎれば熱さを忘れる」なんていう、ことわざもあるくらいですから。

「豹変」という言葉を古代中国で使われていた正しい意味にもどすには、悲しいですが今では難しいのかもしれません。

ちょっと雑学「喉元(のどもと)過ぎれば熱さを忘れる」の意味

熱いものでも、飲み込んでしまえばその熱さを忘れることから
苦しいことも、過ちをおかして助けてもらった恩義も、すぎてしまえば忘れてしまうこと

類語

では、「豹変」の類語を紹介します。

  • 急変
  • 一転
  • 大化けする
  • 急転
  • がらりと変わる
  • 手のひらをかえす
  • 風見鶏のように急に変わる
  • 心変わりする

類語は何かが急に全く違った方向に変化する、と言う意味を持つ言葉になります。

まとめ

豹変(ひょうへん)という言葉は、誕生したときには、良い方向に変わるという意味がありました。
しかし、時代の流れとともに、悪い方向に変わってしまうという意味で使われることが多くなりました。

せっかく、プラスの意味で生まれた言葉なのに、今ではマイナスの意味の言葉に豹変しつつあります。

言葉の意味が時代の流れとともに変わってしまうことは、よくあることです。

しかし、せっかくプラスの意味を持って生まれた言葉は時代が流れても、そのままの意味で使ってもいいのではないでしょうか。

あなたも「豹変」を誕生した時の良い方向に変わる言葉として使ってみませんか。

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