惑星とは何?名前の由来と大きさを比較!衛星とはなにが違うのか

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私たちが生活している地球。
その地球は、太陽系の中に存在しています。


そして、太陽系には複数の惑星が存在しています。


惑星の地球と衛星の月

ところで、惑星とはどういう星を指す言葉なのでしょうか。
実は、2006年までは、惑星という星の定義はあいまいだったのをご存知ですか。


今回は、惑星とはどんな定義をみたす星のことを言うのか。
そして、その名前の由来の紹介。
さらに大きさを比較してみました。


あまけに、衛星との違いも紹介していますので、けっこう「へ~、そうなんだ。」ということが、いろいろ出てきますよ。
では、宇宙の世界へまいりましょう!

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目次

惑星とは

まずは、惑星という漢字から、探っていきましょう。
「惑」という漢字は、音読みでは「ワク」ですが、訓読みでは「まどう」と読みます。


「まどう」とは、道に迷ってしまい、うろたえるという意味があります。
なので、道に迷って、うろたえ、うろうろしている星ということになります。


天空を見ると、天空を点のようなものの光が、うろうろしている星ということなんですね。
しかし、これでは、惑星なのか違うのかが、よくわかりませんよね。

それでは、惑星とはなんなのかを、大人向けと子供向けに分けて、説明しましょう。

惑星とは何か簡単に説明(小学生向けの説明)

それでは、ここからは、小学生向けに惑星とはなにかを説明します。

惑星ってなんなの
太陽の周りをまわっている天体のなかで、自分で光り輝いていない天体のことです。


えっ?あまりに簡単すぎますか?

さすがですね!


もっとくわしく知りたいと思うことは、たいせつなことです。
もっとくわしく知りたいあなたは、次の大人向けの説明を読んでくださいね。

惑星とは何かを説明(大人向けの説明)

2006年のチェコのプラハで開かれた国際天文学連合の総会で、惑星という星の定義が採択されたんです。
そこで決められた、惑星の定義を紹介しますね。

太陽系の惑星の定義

  1. 太陽の周りをまわっている。
  2. 十分大きな質量を持つために自己重力が固体としての力よりも勝る結果、重力平衡状態(ほぼ球状)である。
  3. その軌道近くから他の天体を排除した天体。


この条件をすべて満たす天体を惑星であると定義されたんです。

しかし、さすがに文章が難しくて、条件がピンときません。
なので、もっとわかりやすい言葉で紹介し直しましょう。

太陽系の惑星の定義

  1. 太陽の周りをまわっている。
  2. 星が重くて、なおかつ重力が強いので、だいたい丸い形をしている。
  3. その星のまわりに、その星より大きな星がなく、同じくらい大きな星も存在しない。


この条件をすべて満たす天体なら惑星と言えるよ、ということなんです。



今、太陽系で惑星と呼ばれている天体は、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8つの天体です。

ところで、「あれ?冥王星も惑星じゃなっかったけ。」と思ったあなた!するどいですね。


2006年のチェコのプラハで開かれた国際天文学連合の総会で決められた惑星の定義のすべてを、冥王星はみたしていないんです。


というのも、冥王星のまわりに、冥王星のような天体が次々と発見されたこと。
そして、2005年に冥王星より大きな天体の「2003UB313」が発見されたんです。


ですから、冥王星はその星のまわりに、その星より大きな星がなく、同じくらい大きな星も存在しないという条件をみたしていないんです。
なので、冥王星は惑星とは認められなくなってしまったんです。


私が、小学生のころは「すいきんちかもく どってんかいめい」なんて音遊びで惑星の名を覚えていました。
そのときは、冥王星は惑星だったんですよ。
残念です!


ちなみに、冥王星や2003UB313は「準惑星」と呼ばれるようになりました。


惑う星、惑星のことは、知れば知るほど、もっと知りたくなってきますね。
私も天体望遠鏡で、夜空を観察してみたくなってきました。

では、天体望遠鏡で夜空を観察する前に、もっと惑星のことを紹介しますね。

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惑星と衛星の違い

ところで、星の本を読んでいると、衛星という天体をあらわす言葉がでてきます。
では、衛星ってなんなんでしょうか。

そして、惑星と何が違うんでしょうか。
惑星と衛星の違いをわかりやすするために、恒星という天体のことも説明していきます。

恒星、惑星、衛星の違い

  • 恒星 自ら光り輝いている天体
  • 惑星 恒星の周りを回っている天体
  • 衛星 惑星の周りをまわっている天体


太陽系では、太陽が恒星になります。

惑星は、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星です。
そして、衛星は地球の衛星は月のことです。

火星には、フォボス、ダイモスという衛星があります。
木星には、なんと!67個の衛星が確認されています。
さらに、土星には64個、天王星には27個、海王星には14個の衛星が確認されています。


恒星の周りを惑星が回り、その惑星の周りを衛星が回っているという関係になります。
なんだか、日本では、少なくなった「三世代家族」の親と子供と孫の関係みたいですね。


恒星と惑星と衛星の関係をみてみると、もしかしたら「三世代家族」が理想的な家族関係のような気がしてきました。
私たちも、宇宙の一員なんですから。

惑星の日本語名の由来

まず、知っておいていただきたいのは、五星と言われていた、水星、金星、火星、木星、土星の5つの惑星は肉眼でも見えるため、古代から発見されていた惑星なんです。


さらに、古代中国には、五行説という考え方がありました。
五行説とは、この世のすべての物は、木・火・土・金・水の5つの元素から成り立っているという考え方です。
つまり、この世のものを、すべて「木・火・土・金・水」のどれかに振り分けるのです。

五星と五行説との名前の関係

  • 水星は活発に動くので、流れる水のようだと、五行説の「水」
  • 金星は、明けの明星、宵(よい)の明星という言葉があるように明るく光るので、五行説の「金」
  • 火星は、肉眼で見ても赤い色なので、五行説の「火」
  • 土星は、肉眼で見ると、少し黄色く見えます。そこで五行説の「土」
  • 木星は、五行説のなかで残った「木」


もともと、水星は中国では「辰星」、金星は「太白」、火星は「螢惑」、土星は「鎮星」、木星は「歳星」とも言われていました。



しかし、五行説という考え方では、何でも「木・火・土・金・水」の5つの元素から成り立っていますから、肉眼で見えていた五星もこれにあてはめたんです。


そして、古来から日本は、中国と深い関係がありました。
そのうえ、古代では先進国であった中国から、文明、文化を日本へ持ち帰っていました。


この五行説からきた、五星の名前が日本に伝わったとしても、なんの不思議もありません。

望遠鏡が作られるようになり、発見された、天王星・海王星・冥王星はそれぞれ、神様の名前を訳した名前なんです。

天王星は、天空の神様ウラヌス。
海王星は、海の神様ネプチューン。
冥王星は、冥界の神様プルート。

もっとも、冥王星は今では惑星ではなく、準惑星になっちゃいましたけど。

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惑星の英語名の由来

では、つぎに、惑星の英語名の由来を紹介しましょう。

惑星の英語名は、ギリシャ神話に登場する神々の名前に由来しています。
そして、その神々の名前のラテン語名から英語名は由来しています。


惑星の英語名の由来

  • 水星⇒マーキュリー 伝令の神様(太陽の周りを活発に動くので)
  • 金星⇒ヴィーナス 美と豊穣(ほうじょう)の神様(明けの明星・宵の明星として光り輝くから)
  • 地球⇒アース この名は神の名ではなく、ギリシャ語の大地から由来しています
  • 火星⇒マース 戦いの神様(赤い色が夜空に不気味に見えるので)
  • 木星⇒ジュピター 全能の神様(巨大惑星であるから)
  • 土星⇒サターン 土と農耕の神様(少し黄色く見えることから土をイメージして)
  • 天王星⇒ウラヌス(青く見え、空の色から)
  • 海王星⇒ネプチューン(青く見え、海の色から)
  • 冥王星⇒プルート 冥界の神様 (太陽系のはてにある星なので)


またまた念のために言っておきますが、冥王星は今では惑星ではなく、準惑星になっちゃいましたけど。

大きさの比較

それでは、ここで惑星クイズ!!


太陽系の惑星「水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星」を大きい順に答えてください。

制限時間は、あなたが正解するまでです!
では、スタート!





えっ?他のブログで見るからいいよ、ですって!
いか~ん、それはいけません。


え~っと、ではでは、惑星クイズの答えを紹介します。


惑星の大きい順に並べています。

木星⇒土星⇒天王星⇒海王星⇒地球⇒金星⇒火星⇒水星です。


では、それそれの惑星がどれだけ大きいのか、惑星の直径を紹介しましょう。


惑星の直径

  • 木星 約143,000㎞(地球の約11倍)
  • 土星 約120,500㎞(地球の約9,4倍)
  • 天王星 約51,000㎞(地球の約3,9倍)
  • 海王星 約49,600㎞(地球の約3,8倍)
  • 地球 約12,800㎞
  • 金星 約12,100㎞(地球の約0,94倍)
  • 火星 約6,800㎞(地球の約0,53倍)
  • 水星 約4,900㎞(地球の約0,38倍)


地球も結構大きな惑星だと思うんですが(歩いて地球一周なんて、私はできません)、一度、木星や土星に行ってみたいですね。

夢の中ででも。

これは、晴れた日の夜は、もう天体観測しかありませんね。
買ったままにしてある天体望遠鏡、さっそく組み立てます。

まとめ

夜空の星空
あなたは、イギリスの作曲家である「ホルスト」が作曲した組曲『惑星』を聞いたことはありますか。
私は、小学校3年から中学3年まで、吹奏楽部に入っていましたので、先生にすすめられて聞いたことがあります。


惑星の英語名の由来を紹介しましたが、まさにその由来通りに聞こえる管弦楽曲だと思います。


それぞれの、惑星名の由来の神様を想像しながら聞いてみるのも楽しいです。
特にこの組曲では「木星」が有名ですが、私は「海王星」をおすすめします。


この「海王星」は、ぜひ部屋を暗くして静かに聞いてみたください。
まるで、宇宙の暗闇に吸い込まれていくように感じますよ。
組曲『惑星』はおすすめの、管弦楽曲です。


ところで、太陽系の惑星を紹介してきましたが、宇宙って無限の大きさがありますね。


営業マンをやっていると、ストレスもたまります。
けれども、天体望遠鏡で夜空の惑星を見ていたら、きっとストレスが宇宙に吸い込まれていくような気がしてきました。


あなたも、夜空の観測してみませんか。
きっと、心が軽く、楽しくなるかもしれませんよ。

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