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MR(複合現実)と言う言葉があります。
MRというのはMixed Reality(ミックスド リアリティ)の略語です。
現実の世界と仮想の現実が混ざり合った世界のことです。
日本語で表現すると、複合現実といいます。
しかし、複合現実という言葉を聞かされても、イメージしにくいですよね。
そして、MRと比較される言葉にARとVRと言う言葉があります。
ARとはAugmented reality(オーグメンテッド リアリティ)の略で、日本語では拡張現実と訳します。
さらに、VRとはVirtual Reality(バーチャル リアリティ)の略で、日本語では仮想現実と訳します。
今回は、日本語に訳すと、意味がイメージしにくいMRとは何なのか。
そして、ARとVRとは何が違うのかを、わかりやすく紹介します。
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目次
MRとは何のことなのか
MRを日本語で表現すると、複合現実となります。
複合とは複数のことを合わせることです。
複数のことを合わせた現実。
これでも、なんのことかわかりにくいですよね。
ようするに、MR(複合現実)とは、現実と仮想の現実が混ざり合った世界のことなんです。
MRの世界は、現実と仮想の現実が混ざり合っていますが、仮想の現実は、単なる仮想現実ではありません。
仮想現実が現実の社会の中に存在し、どこまでが現実なのか、どこまでが仮想なのかがわからない世界なのです。
その現実と仮想の世界の区別がわかりにくい世界を映画化したものがあります。
2017年2月に公開された「ソードアート・オンライン」です。
この映画は、現実世界に仮想現実のモンスターが現れるRPGゲームが混合された世界のことを表しています。
しかし、普通の仮想現実ではモンスターに攻撃されても実際にダメージを受けることはありません。
けれども、この「ソードアート・オンライン」の世界では、モンスターに攻撃されると、実際にダメージを受けてしまうのです。
仮想現実なんだけど、現実世界として効果を発する世界。
それが、MR(複合現実)の世界なんです。
イメージしやすいように、大ヒットした「ソードアート・オンライン」の予告編を見てみませんか。
MRの世界がどんなに不思議な世界かがイメージしやすいですよ。
ゲームだと気軽に参加してしまったら、もう後戻りができない現実と仮想世界が混合された世界。
そして、仮想世界のゲームに勝たないと、もとの現実だけの世界には戻れない。
現実世界と仮想世界の境界線がわからなくなってしまう、不思議な世界の映画です。
また、少し前の映画では「マトリックス」という映画がありました。
主人公は、現実世界にいながら、仮想世界へ任務をはたすために行ってしまう。
その仮想世界で受けた感覚は、現実世界にいる本人も同じようにその感覚を受けてしまう。
こちらの映画も、MRをイメージするのに、わかりやすい映画です。
もうひとつ、MRの世界を紹介しますね。
あなたは、ビジネスマンです。
世界中をノートパソコンを持って飛び歩いています。
これは、現実世界です。
しかし、MRの世界になると、あなたはもうノートパソコンを持ち歩く必要はありません。
仮想現実の世界として、あなたの目の前に、あなたが望めば、パソコンのディスプレイとキーボードが現れます。
そして、この仮想現実のパソコンのディスプレイとキーボードは、みんな目にすることができます。
あなたが、仮想現実のキーボードを打てば、仮想現実のディスプレイにあなたが打ちこんだことが現れます。
さらに、あなたが仮想現実のキーボードで打ちこんだ内容は、すべて現実世界のパソコンに時差なく記憶されているのです。
仮想現実は現実世界ではありません。
でも、仮想現実の世界と現実社会の世界が境界線が無く、ミックスされた世界。
それこそが、MR(複合現実)の世界なのです。
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ARとVRとは何が違うのか
では次に、ARとVRとは何が違うのかを紹介していきます。
違いをわかりやすくするために、まず、ARとVRとは何なのかを紹介します。
ARとは何のことなのか
ARとはAugmented reality(オーグメンテッド リアリティ)の略で、拡張現実のことをいいます。
拡張現実・・・・・・。
この言葉だけを聞いても、どんな世界のことなのか、よくわかりませんよね。
ARの世界は、上で説明したMRの進化途中のような世界です。
コンピューターで創りだした仮想現実の世界を、現実の世界に反映させること。
その反映させることを、拡張と表現しているのです。
わかりやすい、たとえを紹介しましょう。
航空機のパイロットの訓練に使用する「フライトシュミレーション(模擬飛行装置)」があります。
このフライトシュミレーションは、いろんな場面を想定し、パイロットの訓練を行うものです。
現実世界では簡単に体験できないトラブルなどの、いろんな場面を、仮想現実の世界として体験できる装置です。
ARは現実世界と仮想現実をミックスさせているとはいえ、現実世界が主な世界です。
主な世界があり、その世界に仮想現実(この場合だと、たとえば、強風の仮想現実のなか、飛行機をどう操縦してきりぬけるか)を反映させる。
つまり、仮想現実の世界を現実世界に拡張させ、反映させているんです。
私が住んでいる福岡県の久留米市に「福岡県青少年科学館」といういろんな科学的なことが遊びながら学べる施設があります。
この、福岡県青少年科学館のなかに、子供でも簡単に操作できる、簡易型のフライトシュミレーション(模擬飛行装置)があります。
結構人気で、予約しないと体験できないんですよ。
簡易型ですから、本物のフライトシュミレーションとはいきませんが、飛行機の操縦を子供が学ぶことができます。
この簡易型のフライトシュミレーションを操作しているとき、仮想現実の世界にいます。
しかし、本物の飛行機を操作しているわけではなく、主な世界は簡易型のフライトシュミレーションが設置されている、福岡県青少年科学館ですよね。
この世界が、ARの世界なのです。
VRとは何のことなのか
VRとはVirtual Reality(バーチャル リアリティ)の略で、仮想現実のことを言います。
VRとは、コンピュータなどで仮想世界を創りだし、体験者が、まるでその仮想世界にいるような感覚を体験できる世界です。
私が住んでいる福岡の中心街で天神という街があります。
実は先日、その天神で、有名スマホメーカーが特設ステージを用意し、VR無料体験を行っていたんです。
私も家族も興味があったので、並んで、VRを体験させてもらいました。
その感想は、もうすごい!の一言です!
ゴーグルのようなものをつけるだけで、まるで、別世界のなかに自分が入り込んでいるような錯覚におちいります。
大自然の中にいる私。
ゲームの世界にいる私。
その、有名スマホメーカーの方が用意してくれた、ゴーグルのようなものを付けているとき。
その間は、現実世界とはなれて、まったく別世界の仮想現実の世界にいることができました。
仮想現実の世界が、まるで現実世界であるかのように錯覚してしまいます。
体験が終わってすぐは、興奮が続き、このまま仮想現実の世界に居続けたいと思ったほど、すごい体験でした。
いや~、スマホの機種を変更しようかなと真剣に考えています。
それほど、すてきな、VRを体験できました。
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MRとARとVRとは何が違うのか
今まで、MR、AR、VRをそれぞれ紹介してきました。
では、結局それぞれ何が違うのでしょうか。
ものすごく簡単に違いを言うと、MRはARとVRを進化させたもので、ARとVRのいいとこどりをしたものです。
VRは、まるで現実の様な仮想現実を体験できますが、その装置をはずせば、すぐに、ただのいままでの現実にもどってしまいます。
ARは、フライトシュミレーション(模擬飛行装置)のように、現実を主にしながら、仮想現実を体験することができます。
しかし、その仮想現実の世界をそのまま、現実の世界に反映させることはできません。
フライトシュミレーション(模擬飛行装置)を操作しながら、そのまま本物の飛行機を飛ばすことはできないんです。
けれども、MRの世界は、仮想現実の世界を現実の世界に登場させ、なおかつ、仮想現実の世界が、現実の世界と混合し存在し続けることができるのです。
仮想現実を現実の世界に違和感なく反映させることができ、その特別な世界を、私が天神で体験したように、その特別な世界が、当たり前の世界なんだと、体験できる。
それが、MRの世界なんです。
まとめ
MRとは、Mixed Reality(ミックスド リアリティ)の略で、日本語では複合現実と言います。
ARとはAugmented reality(オーグメンテッド リアリティ)の略で、日本語では拡張現実と言います。
VRとはVirtual Reality(バーチャル リアリティ)の略で、日本語では、仮想現実と言います。
MRはARとVRのいいところをとりあった、進化形のようなものです。
私が、福岡の天神で体験した、有名スマホメーカーのVR装置は、本当に仮想現実をが現実世界の様な感覚になってしまいます。
ただ、その装置をはずせば、すぐに現実世界に戻りますし、その仮想現実を現実世界に反映させることはできません。
また、フライトシュミレーション(模擬飛行装置)は現実世界を主にしながら、仮想現実を体験することができます。
しかし、その仮想現実をそのままの形で、その場で現実世界に反映させることはできません。
MRは、仮想現実の世界と現実の世界を融合させ、仮想と現実の区別がなくなってしまいます。
コンピュータが創りだした仮想現実の世界そのものが、現実の世界と融合し、現実世界となんら変わりなくなっていく。
MRの世界は使い方によっては、医療やビジネス、教育や政治等、多くの人が平等に、いろんなサービスやチャンスを得ることに役立つことになるでしょう。
地球は宇宙に、たったひとつしかありません。
MRの技術革新は、地球号に住んでいる世界中の人たちが、みんな平和で豊かな生活ができることができるようになる、技術革新であることを私は信じています。
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