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「まったく彼の意見は非常識も甚だしい。」
「あの上司の部下の使い方は公私混同も甚だしい。」
こんなふうに日常会話で使う甚だしいと言う言葉。
読み方は「はなはだしい」と読みます。
意味はわからなくても、なんとなくニュアンスで使える言葉ですね。
でもせっかくなら「非常識も甚だしい」とはどんな非常識のことなのか説明できるといいですよね。
ということで今回は「甚だしい」の意味を紹介します。
さらにどんな時に使うのかの使い方を例文で紹介していきます。
そしてあなたの会話の幅を増やすのに役立つように類語もみていきましょう。
それではまいりましょう。
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目次
意味
それではまず言葉の意味をみていきましょう。
「甚だしい(はなはだしい)」とは
普通の状態を逸脱(いつだつ)していることです。
ちなみに「逸脱」とは決められた範囲からそれていることを意味します。
では「非常識も甚だしい」とはどんな非常識のことなんでしょうか。
ただ非常識と言うにはあまりにもひどすぎる非常識。
非常識を超えたスーパー非常識ということを表現するときに「非常識も甚だしい」と使います。
普通の状態ではないことを強調したいときに使う言葉になります。
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使い方
それでは「甚だしい」の使い方をクイズでみてみましょう。
「甚だしい」はよくないこと、悪いことの状態をあらわす言葉なんです。
なんか「甚だしい活躍」とよい状態でも使ってしまいそうですが、それは間違いなんです。
「甚だしい」はよくない、悪い状態のときに使うようにしてくださいね。
例文
それでは実際に会話で使えるように例文をみてみましょう。
- 今年は台風で甚だしい被害をうけた。
- 彼の常識は、世間一般的には甚だしい非常識だ
- 上司が私用のことまで部下に行わせるなんて公私混同も甚だしい!
- そんなふうに思うなんて、かん違いも甚だしいよ。
- 貿易で甚だしい不利益をこうむっている。
例文のように「甚だしい」は、悪いことの状態をあらわすときに使ってくださいね。
よい状態をあらわすときに使わないように気をつけましょう。
類語
言葉の類語を覚えると会話の幅がひろがります。
ということで「甚だしい」の類語をみていきましょう。
- 極端(きょくたん)
- 強烈(きょうれつ)
- きつい
- 激しい
- でたらめ
- 無茶苦茶(むちゃくちゃ)
- ひどい
- 過激(かげき)
程度が標準を超える。
とっても悪い。
「甚だしい」の類語はそんな意味を持つ言葉になります。
「甚だしいにも程がある」の意味とは
甚だしいを使ったよく使う言葉に「甚だしいにも程がある」があります。
いったいどういう意味で使う言葉なんでしょうか。
それを知るために「程(ほど)」の意味をさぐっていきましょう。
- ものごとや状態の程度のこと。
- ちょうどいいこと。
- がまんできる範囲の程度。
普通の状態を逸脱(いつだつ)しているのが甚だしい。
その悪い状態ががまんできる程度を超えている。
そんな状態のときに「甚だしいにも程がある」と使います。
なので意味はこうなります。
「甚だしいにも程がある」とは
物事や状態の程度が、がまんできる普通の範囲を大きく超えて、いきすぎ、やりすぎなことを意味します。
会話で使うときには、会話の相手に注意するときに使います。
また相手をしかったり、非難するときにも使います。
心の底から怒りがわきあがるような激しい怒りのときに使ってくださいね。
まとめ
「甚だしい」とは、普通の状態を逸脱(いつだつ)していることを意味します。
そしてよくないこと、悪いことの状態をあらわす言葉です。
たとえば「野球の全国大会で彼は甚だしい活躍をした。」
なんて良い意味では使いませんのでご注意を。
悪い状態をものすごくこえて「甚だしいにも程がある」なんて怒られないようにしましょうね。
今回は以上です。
あなたのご参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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