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「腑に落ちない」という言葉。
たとえばこんなふうに使います。
「あなたの言うことは正論だけど、どうも腑に落ちないな。」
意味は、これは自分的にどうもそのことが納得できないなんてときに使う言葉なんです。
「頭ではわかるけれど心ではわからない。」
なんてときに使ったりします。
ところでこの言葉にはちょっとわかりにく所がありませんか?
「腑に落ちない」の「腑」ってなんなんでしょうか。
今回はこの「腑に落ちない」の意味と類語。
さらに「腑」とはなんなのかを語源からさぐることでみていきましょう。
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目次
腑に落ちないの意味
腑に落ちないの意味はこういう意味になります。
「腑に落ちない」とは
他の人の意見や考え方が納得いかないという意味。
納得いかないということはわからないということではない。
意味や理屈はわかるんだけれど、心でそうなんだと同意することはできないということ。
「頭ではわかるけれど、どうしても納得することができない。」
そんなことってありますよね。
そんなときに「あなたの言うことはわかる。でもどうしても腑に落ちない。」
なんて使ったりします。
理屈ではわかるんだけれど、どうしても納得することができない。
そんなときに「腑に落ちない」という言葉を使います。
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類語
会話で「腑に落ちない」を使うと、言葉の印象が強すぎて相手に不快感を持たれることもあります。
なので「腑に落ちない」の類語を使い相手に不快感を持たれないようにすることも憶えておきましょう。
- 満足できない
- 合点がいかない
- すっきりしない
- 信じられない
- 納得できない
- さっぱりしない
- 理解に苦しむ
- 心に入ってこない
同じ意味合いのことを言っても言葉の使い方で相手の印象が違ってきます。
話し相手によって同じ意味を持つ言葉でも、違う言い方をすることで会話がスムーズに進みます。
類語を知ることで、あなたの会話の幅が広がりますよ。
「腑に落ちない」の語源
「腑に落ちない」という言葉はよく使う言葉です。
でもちょっと待ってください。
「腑に落ちない」の「腑」っていったいなんなんでしょうか。
言葉はその語源を知らなくてもなんとなく使うことはできます。
でもせっかくならその言葉の語源を知り納得して使ったほうがすっきり使えませんか?
ということで「腑に落ちない」の語源を見ていくことにしましょう。
「腑に落ちない」と言う言葉で「腑」とはなんなんでしょうか。
じつは「腑」というのは内臓のことなんです。
日本では昔から「五臓六腑」という内臓をあらわす言葉があります。
のどがかわいたときに冷たい美味しい水を飲む。
そんなときに「あ~。水が五臓六腑にしみわたる。」なんていったりしますよね。
五臓六腑の五臓とは、「心臓、肝臓、肺臓、腎臓、脾臓」のことなんです。
そして六腑とは、「胃、大腸、小腸、胆、膀胱、三焦」のことをいいます。
この五臓六腑は西洋医学ではなく東洋医学の言葉です。
日本では鎖国などもあり西洋医学より東洋医学の言葉の方が使われました。
そして東洋医学では五臓六腑のことを内蔵のことをあらわす言葉として使われていました。
なので意見や考え方がどうも自分の内臓で消化され、全身に栄養がまわるようにはすっきりと納得できない。
そのことを「腑に落ちない」と表現するんです。
また「腑」には「心の奥底」という意味もあります。
なので頭ではわかりけれど心の奥底まで響かない。
そういうことでも「腑に落ちない」と使うんです。
理屈ではわかるんだけれど、どうしても納得することができない。
そのことを内臓を使うことで、自分の体に中に吸収することができない。
そのことを会話で「腑に落ちない」と使うようになったんです。
腑に落ちないの使い方
この「腑に落ちない」という言葉を会話で使えたらいいですよね。
そこでここでは「腑に落ちない」の使い方を例文で紹介していきいます。
ぜひあなたも会話で自然に使えるようになってくださいね。
- 彼の意見は正論だ。けれどどうも正論すぎて腑に落ちない。
- 社長の意見は確かに時流にのっている。けれど中身が無くてどうも腑に落ちない。
- 彼の言うことは頭では理解できる。けれどどうしても心で納得できず腑に落ちない。
- あの政治家の言うことはきれいごとばかりでどうしても腑に落ちない。
言うことはわかるんだけれども、どうしても心がもやもやして納得できない。
そんなときには「腑に落ちない」という言葉を使うといいですよ。
まとめ
会話でよく使う「腑に落ちない」と言う言葉。
その言葉はこんな意味なんです。
- 納得いかない
- 合点できない
理屈ではわかる。でももやもやして納得できない。
いくら説明されても合点できない。
そんな意味を持つ言葉なんです。
ところで「腑に落ちない」の「腑」ってなんなんでしょうか。
そこに言葉の語源がかくれているんです。
「腑」というのは東洋医学で言うところの「五臓六腑」=「内臓」のことなんです。
そのことは理屈ではわかる。
でも内臓で食べ物を消化し吸収して自分の栄養にするようには納得できない。
なぜだかわからないけれどもやもやして納得できない。
それが「腑に落ちない」の語源なんです。
「腑に落ちない」ことはそのままにしてはいきません。
どんどん質問し、頭でも心でも納得するようにしませんか。
そうしないと消化不良になっちゃいますよ。
今回は以上です。
あなたのご参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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