スポンサーリンク
営業くんは部長から企画書の再提出を言われたようです。
でも「訂正」と「修正」の区別がわからなくて困っているようです。
詩音ちゃんからたのまれたら、教えてあげないわけにはいかないですね。
あれ?なんか顔をそらしてますね。
もしかしてあなたも営業くんと同じく・・・
安心してください。
今回は、そんなあなたに。
訂正と修正はなにがどう違うのか。
意味は同じなのか違うのか。
そして使い分けはどのようにすればいいのかを紹介します。
さらによく書き間違いを二重線を引いて書き直しますよね。
それって訂正?それとも修正?どっちなんでしょうか。
そのあたりの心のもやもやを、すっきりさせちゃいます。
それではまいりましょう。
スポンサーリンク
目次
訂正と修正の違い
まずは訂正と修正は何が違うんでしょうか。
完全に間違っている箇所があるかどうかの違い
つまり訂正を使う時は完全に間違っている個所がある。
修正を使う時は表現方法を変えたり、説明を付け加えたりする箇所があるということです。
営業くんはいまいちピンと来ないようですね。
では別の表現で説明しましょう。
↓
間違った部品を組み込んでいたので動かない
↓
正しい部品に入れ替える
↓
これは訂正になります
↓
部品の動きが良くないから動かない
↓
動きを良くすために少し部品を削る
↓
これは修正になります。
間違った部品を全部入れ替えるのが訂正。
そして部品を手直しして動くようになるのが、修正です。
訂正の意味
それでは訂正と修正の意味を別々にくわしくみていきましょう。
まずは訂正の意味からいきましょうか。
訂正とは間違っている箇所を正しく直すことです。
発言や文章、文字の間違いを正しく直すことなんです。
テレビのアナウンサーが間違った情報を伝えてしまう。
そんなとき「〇〇を△△と伝えてしまいました。おわびして訂正いたします。」
なんて言うのを聞いたことがありませんか。
間違った箇所⇒間違った箇所をそっくり正しいことに入れ替える。
これが訂正という意味になります。
修正の意味
つぎは修正の意味をみてみましょう。
修正とは足りないところ、適当ではないところを直すことです。
正しくはないけれど完全に間違いでもない。
なのでその不適当な箇所を直すこと。
これが修正なんです。
ロケットの移動方向が少しおかしい。
そんなとき「ロケットの軌道を修正する」なんて使います。
また国会に提出された案をもっとよくして出し直す。
こんなとき「修正案を提出しなおす」なんて使います。
0点ではないけれどちょっと直すともっと点数が良くなる。
これが修正ということです。
スポンサーリンク
使い分け
営業くんは、言葉の違いはわかったようですね。
でも実際に訂正と修正をどう使い分けるのかがピンときていないようです。
日本語ってズバリこうなんです!
そんなふうに言うのが苦手な言葉でもあるんです。
訂正と修正も実際に言葉として使う時には使い分けが大切です。
使い分けのヒントは「訂正は完全な間違いがある」ということ。
もうひとつヒントを。
それは人は間違いを指摘されるのが嫌いということです。
それでは実際に社会でどう使い分けるのかをみてみましょう。
お客様に完全な間違いがあったときの使い分け
① 「お客様、こちらの箇所の訂正をお願いいたします。」
② 「お客様、こちらの箇所の修正をお願いいたします。」
この①と②の言い方を見てください。
お客様に間違いがあるんですから①の訂正を使うのが正しい言い方です。
でもちょっとそれでは杓子定規(しゃくしじょうぎ)すぎます。
相手はお客様です。
融通(ゆうずう)のきかないやり方や態度のこと
訂正=完全な間違いを正しく直すことです。
ちょっとお客様からしたら、きつい言い方に聞こえるかもしれません。
「あの人は上から目線でものを言う。」なんて思われたらいやですよね。
なのでこんなときには臨機応変(りんきおうへん)にいきましょう。
「お客様、こちらの箇所の修正をお願いいたします。」
でいきませんか。
自分に修正できる間違いがあったときの使い分け
① 「この箇所を訂正いたします。」
② 「この箇所を修正いたします。」
この①と②の言い方を見てください。
修正できる間違いがあるんですから②の修正を使うのが正しい言い方です。
それはそうなんですが、ちょっと待ってください。
日本人の特徴の一つに「へりくだる」というのがあります。
相手をたて、自分はひかえめにすること
修正できる間違いでも間違いは間違いです。
ここはちょっとひかえめにしておきましょう。
「この箇所を訂正いたします。」と間違ってすいませんと相手に感じ取ってもらう。
だって、訂正=完全な間違いを正しく直すことなんです。
「いや~彼は自分の間違いは素直に認めて感心だね。」
なんて相手に思われるようにしませんか。
使い分けのまとめ
訂正と修正の使い分けのコツ。
それは「訂正=完全な間違いを正しく直すこと」だと覚えておくことです。
そしてお客様には「訂正=完全な間違い」なんて使わない。
逆に自分が使うときには「訂正=完全な間違い」を使う。
お客様には修正。
自分は訂正を使う。
言葉はコミュニケーションツールなんです。
ときには臨機応変に使うのが使い分けのコツです。
二重線を引いて書き直すのは訂正?修正?
ここまで訂正と修正の違いと意味。
そして使い分けのやり方をみてきました。
それではいままでの簡単な復習をやってみませんか?
希望される方だけでO.Kですよ!
それでは復習クイズです!
さあ、考える時間は15秒です。
それではスタート!
・
・
・
考え中
・
・
・
タイムアップ!
書類に間違いがあったとき。
そんなときには二重線を引き、訂正印を押し訂正する。
そんな訂正のやり方をします。
訂正=完全な間違いを正しく直すことだったですよね。
なので修正ではなく訂正なんです。
スポンサーリンク
まとめ
訂正と修正。
なんとなくはわかっているつもり。
でも違いとなると、はっきりはわからない。
言葉ってそんなところがありますよね。
訂正と修正の大きな違いを覚えておけばだいじょうぶです。
それは「完全な間違いがあるかどうか」ということです。
・修正=正しくはないけれど完全に間違いでもない
アナウンサーが誤った情報を言ったとき。
「おわびして訂正いたします」なんて言いますよね。
ロケットの軌道を少し直すとき。
「軌道修正」と修正を使います。
ただし実際に社会で「訂正」と「修正」を使うときには注意が必要です。
お客様に対しては「あなたは間違っています!=訂正」を使うのはやめておきましょう。
上から目線で言っているように思われたら損ですから。
逆にあなたが使うときは「私が間違っていました=訂正」を使いましょう。
間違っていることを素直に認めているように感じてもらえますよ。
言葉には正しい意味があります。
でも実際に社会で使うときに杓子定規(しゃくしじょうぎ)には使わないようにしましょう。
言葉はちょっとした使い方で、相手の気持ちをだいなしにしてしまいます。
言葉は生きています。
今回は以上です。
あなたのご参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
スポンサーリンク