垂涎の的の意味と読み方とは!語源と使い方もわかりやすく紹介

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垂涎の的」という言葉があります。
漢字をみただけでは読み方も難しそうですね。


社会に出たら競争社会の日本では普通に使う言葉なんです。
ですので「垂涎の的」という言葉の意味と読み方は知っておいて損はありません。


垂涎の的の宝石


社会人になったら言葉を知っているか知らないかで相手が受ける第一印象はまったく違ってきます。


どうせなら相手にいい印象を持ってもらいたですよね。


ということで今回は「垂涎の的」の意味とその読み方
そして語源と会話などでの使い方をわかりやすく紹介していきます。


さらにあなたの会話の幅を広げるために類語もみていきましょう。


それではまいりましょう。

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目次

垂涎的の意味と読み方

パソコンやスマートフォンで言葉の意味を検索する。
そんなときでも読み方がわからないと検索しずらいですよね。


なのでまず読み方を知っておく必要があります。

読み方

「垂涎の的」は「すいぜんのまと」と読みます。


ただ普通に使う読み方以外で「すいえん」と読むこともあります。
これは慣用読みという読み方です。


普段の会話では「すいぜん」と使うことが多いです。
なので「すいぜん」という読み方を知っておけばだいじょうぶです。

意味

読み方がわかったところで、言葉の意味をさぐっていきましょう。

垂涎の的の意味

「垂涎の的」とは「どうしても手に入れたいもの」という意味の言葉です。


それではなぜ垂涎の的が「どうしても手に入れたいもの」という意味になるのでしょうか。



言葉の意味を探っていくときには漢字一文字ずつの意味を見ていくとわかりやすくなります。

垂とは

垂涎の垂とはどういう意味なのでしょうか。

「垂」とはたれるという意味の言葉です。


それではつぎに「垂涎」の「涎」の意味を見ていきましょう。


涎とは

垂涎の涎とはどういう意味なのでしょうか。

「涎」とはよだれという意味の言葉なんです。
口からたれるあの涎(よだれ)のことです。


美味しい食べ物を目の前にすると「おいしそうで涎(よだれ)が垂(た)れる」なんて言いますよね。



涎(よだれ)が垂れるほど美味しく見える食べ物を目にしたらどうですか?
なんとか食べてみたいなと思いませんか?


そこから転じて「垂涎の的」は「どうしても手に入れたいもの」という意味になったんです。

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語源

言葉にはその意味の元となった語源があります。
もともとの意味が転じた言葉にも語源があるんです。


それでは「垂涎の的」という言葉はどこからきたんでしょうか。

語源

古代中国の漢時代の政治思想家の賈誼(かぎ)。
その散文をまとめたものに「賈誼新書」があります。


その新書に「一国これを聞く者、これを見る者、涎を垂れて相告げん」という文章があります。


これをわかりやすく言うと「国中でそのことを聞いた者、それを見た者は美味しいものを前にしたときのように、涎をたらし言い合うことだろう」ということです。


涎が垂れるほど美味しそうなごちそうは、なんとしても手に入れたい。
そこから「垂涎の的」が「どうしても手に入れたいもの」という言葉の語源になったんです。

垂涎の的の使い方を例文で紹介

それでは「垂涎の的」という言葉は実際どんな使い方をすればいいんでしょうか。


なんとしても手に入れたい。
その気持ちを「垂涎の的」という言葉にして使えばだいじょうぶです。

例文

では実際の使い方を例文でみてみましょう。

例文

  • 遠い昔、香辛料は貴族たちにとっても垂涎の的になるほど貴重品だった。

  • 今年夏の甲子園で優勝したピッチャーはどのプロ球団からも垂涎の的になっている。

  • 彼のコレクションは同じ趣味を持つ収集家たちの垂涎の的だ。

  • あの空き地はレストランを出店したい人にとって垂涎の的だ。

  • 教授の研究資料は同じ研究をするものにとって垂涎の的の資料だ。

  • 今年の新入社員のA君はどの部署も欲しがる垂涎の的になる人材だ。


欲しくて手に入れたくて我慢できない。

それほどの物や人などのことを「垂涎の的」として使いましょう。


あなたもあなたなりの例文をつくってみませんか。

類語

言葉には同じような意味を持つ類語があります。
類語を多く知ることで、あなたの語彙力はグ~ンとアップします。


なので「垂涎の的」の類語もみてみましょう。

類語

  • 喉(のど)から手が出る

  • 欲しくてしかたがない

  • 欲しくて生唾(なまつば)がでる

  • あこがれの的

  • 手が届かない

  • 雲の上の存在

  • なかなか手に入らない

  • 高嶺(たかね)の花

  • ながめるしかできない


欲しくて手に入れたくて我慢できない。

そんな言葉が類語になります。


会話で「垂涎の的」と使うよりその類語を使う。
そのほうがあなたの気持ちをわかりやすく相手に伝えることができる時もあります。


ぜひ多くの類語を探してみてくださいね。

まとめ

「垂涎の的」は「すいぜんのまと」と読みます。


意味は「どうしても手に入れたいもの」となります。
どうして「垂涎の的」が「どうしても手に入れたいもの」という意味になるのか。


「賈誼新書」に「一国これを聞く者、これを見る者、涎を垂れて相告げん」という文章があります。
この文章が語源となり「垂涎の的」という言葉になったんです。


普段の会話では類語を使った方がいいこともあります。
言い方がやわらかくなったり、あなたの気持ちが相手に伝わりやすくなったりすることがあります。


いろんな言葉の類語も探してみて実際の会話で使ってみませんか?


今回は以上です。


あなたのご参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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