「お気遣い」と「お心遣い」の意味の違いは?目上の人への使い方も紹介

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社会人を長くやっていると必ず出会う言葉があります。

それは「お気遣い」と「お心遣い」という言葉。

なんだか似たような言葉ですよね。
でも、「遣い」という言葉は共通でも、「気」と「心」という漢字は違う漢字です。


気遣いと心遣いをありがとう

ということで今回はこのいっけん似たような言葉の「お気遣い」と「お心遣い」の意味違い

そしてこの2つの言葉の目上の人上司に対しての使い方も紹介します。

この2つの言葉の微妙な意味の違いを理解しておくことは、社会人になるあなたにきっと役立ちますよ。

逆にこの2つの言葉の意味を知らずに間違った使い方をすると、社会人になったときに相手から低い評価をされるかもしれません。

それではこの間違いやすい2つの言葉についてみていきましょう。

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目次

お気遣いの意味

それではまず「お気遣い」の意味をみていきましょう。

「お気遣い」は「お」+「気遣い」と2つに分れる言葉です。

「お」は言葉を敬語にするための接頭辞というものなんです。

「気遣い」という言葉はそれ自体意味を持っている言葉です。

そして「気遣い」という言葉を敬語に変化させるために「お」という言葉を敬語にするための接頭辞をつけています。

お気遣いの意味

相手があなたに対して心をくだいてくれて、あなたに気を使ってくれたときに使う言葉。


たとえば、社会人になれば必ず取引先にメールをするときがあります。

そんなときに私はメール文章のはじめに必ずつける文章があります。


「平素はお世話になり誠にありがとうございます。」

「お世話になっております。」


私が取引先にメールするさいに必ず使うこの文章は、取引先に対する気遣いからです。


なので「平素はお世話になり誠にありがとうございます。」というメールが私からあなたに送られたとき。

それは私があなたに対して心をくだいて、あなたに気を使っているということなんです。

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お心遣いの意味

それではつぎに「お心遣い」の意味をみていくことにしましょう。

「お心遣い」も「心遣い」という言葉に言葉を敬語にするための接頭辞「お」をつけた言葉です。

お心遣いの意味

相手があなたに対して優しい思いやりの心をもって、あなたになにかをしてくれたときに使う言葉。


「お心遣い」は相手に対しての暖かい心からでた行いのことなんです。

お気遣いとお心遣いの違い

この2つの言葉の違いは日本語ならではの違いになります。


2つの言葉の意味をちょっと見ただけでは、どちらの言葉を使っても同じなのではと思ってしまいます。


でもこの2つの言葉には大きな違いがあるんです。

「お気遣い」と「お心遣い」の違い

社会人として取引先や相手に対し細かな気遣いは、最低限守るべきことです。

たとえば、お客様が来られたらお茶をお出しする。

お客様が来られる前に、エアコンで室温を調整しておく。

これらは相手からしたら「お気遣い」になります。

誰だって社会人としてこのくらいのことはおこなって当然の行為なんです。


気を使うことを「もっと神経つかいなさい。」なんて言います。
ですので「お気遣い」は「細かく神経を使う」ことになります。


「お心遣い」はあなたの優しい、相手のことを心から思うことから発せられる行為のことなんです。


「お気遣い」は社会人なら誰でもできなくてはいけません。


しかし「お心遣い」は社会人だからといって誰でもできることではありません。


たとえば、相手にお茶を出すことは誰でも気がつきます。

ではこうなったらどうでしょうか。

お茶を出す時に相手の好きなお茶菓子を調べておいて、利害ではなく相手に喜んでほしくてそのお茶菓子を用意する。

そのお茶菓子に合うお茶も用意する。

これは相手に対しての優しい思いやりの心があってこそできることです。


「細かく神経を使う」ことが「お気遣い」なら「お心遣い」は「人としての優しい心」から行う行為なんです


あなたが社会人になったなら、まず「お気遣い」ができるようにならなくてはいけません。



「お気遣い」が自然にできるようになった後、「お心遣い」ができるようになるかどうかはあなたの「心」次第です。


「お気遣い」は社会人として最低限必要なことですが「お心遣い」は誰にでもできることではありません。


あなたが相手に対し「お心遣い」が自然にできるようになったなら、あなたがセールスマンならきっとトップセールスマンになれると私は思います。

目上の人への使い方を例文で紹介

それでは「お気遣い」と「お心遣い」を、目上の人や上司にどう使うのかをわかりやすく例文でみていくことにしましょう。


2つの言葉は「細かく神経を使う」と「優しい、相手のことを心から思う心」ですから、それぞれの使い方をみていくことにしましょう。


この2つの言葉を目上の人や上司に使う時には「気遣い」「心遣い」ではだめですよ。
必ず接頭辞の「お」をつけることで敬語になることをお忘れなく。

お気遣いの使い方

例文

  • このたびは、商品の納入価格についてお気遣いいただき感謝いたします。
  • いつも残業続きの私に、有給がとれるようにご配慮いただき課長のお気遣いには感謝いたします。
  • 彼を配置転換せずに、いまの部署で働くことを認めてくれた人事部長のお気遣いには感謝いたします。
  • すぐにお暇いたしますので、どうぞお気遣いなく


目上の人や上司に使うのですから必ず「お」をつけて使いましょう。

単に「気遣い」と使うのはNGです。


接頭辞の「お」をつけることで敬語になることをお忘れなく。

お心遣いの使い方

例文

  • 私が転職するにもかかわらず、次の転職先への推薦文を書いていただき部長のお心遣いには感謝いたします。
  • 私のミスでおこったクレームに課長が一緒におわびにいってくださったこと、そのお心遣いに感謝の心でいっぱいです。
  • 私のみならず、妻の誕生日にも心のこもったプレゼントをいただき、叔父さんのお心遣いには感激しました。


このときにも、接頭辞の「お」をつけることで敬語にすることをお忘れなく。

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まとめ

「お気遣い」と「お心遣い」は似ているようで、まったく使い方が違う言葉です。


「お気遣い」とは「相手があなたに対して心をくだいてくれて、あなたに気を使ってくれたときに使う言葉。


そして「お心遣い」とは「相手があなたに対して優しい思いやりの心をもって、あなたになにかをしてくれたときに使う言葉。

お気遣いとお心遣いの感謝の心


「お気遣い」は社会人なら最低限身につけないといけない相手にたいして細かく神経を使うこと。


「お心遣い」はあなたの優しい、相手のことを心から思うことから発せられる行為のことなんです。


あなたが社会人になったなら相手に「お心遣い感謝します。」と言ってもらえるようになって一人前の社会人です。


普通の人なら相手の心のこもった思いやりや優しさには、利害関係抜きで感謝します。
そしてその感謝の心を忘れることはないでしょう。


社会人になるのならこの2つの言葉の違いを日々かみしめて行動しませんか。

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