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テレビで社会的問題を起こした会社の経営トップがこんなふうに言うのを聞いたことがありませんか。
「今回の問題を真摯に受け止め、信頼回復に努力いたします。」
受け止めるという言葉はなんとなくわかっても、「真摯」という言葉はちょっと難しい言葉ですね。
でも社会人としてこの言葉は知っておいたほうがいい言葉なんです。
ということで、今回はこの「真摯」の意味とその使い方を紹介します。
さらにこの「真摯」を使った話し言葉でよく使う「真摯に受け止める」「真摯な対応」「真摯な姿勢」とはどいう意味なのかもみていきましょう。
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目次
真摯の意味とはどんな意味なのか
真摯は「しんし」と読みます。
読み方がわからないと意味も調べようがありませんね。
では読み方がわかったところで、この言葉の意味をみていきましょう。
難しい熟語の意味を探るには、その熟語を形成している漢字の意味をみていくのがコツなんです。
真摯の「真」とは、うそいつわりがないこと。
そして、まじめで真剣なことを意味する漢字です。
真摯の「摯」とは、「まじめ」という意味をもっている漢字です。
ということは真+摯=「うそいつわりのない、まじめさ」ということになります。
本当にそんな意味なのかこの熟語の意味をみたみましょう。
真面目(まじめ)でひたむきなこと。
まさに真と摯のそれぞれの漢字の意味をたした言葉の意味なんです。。
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「真摯」の使い方を例文で紹介
それではつぎにこの「真摯」という熟語の使い方を例文で紹介します。
- 世界平和の問題を日本は真摯に考えなければいけない。
- 会社としてこの問題を打開すべく、真摯に行動しなければいけない。
- 伝統技術を新しくするには、まずはその伝統技術を真摯に学ばなければいけない。
- お客様からのクレームには真摯な態度で応じなければいけない。
- 仕事に対しての真摯な行動は、必ず認められる時が来る。
真摯な行動や学び、そして態度というのは人として忘れてはいけないことのような気がします。
裏表のない真摯さを人は認めるものですから。
真摯に受け止める
真面目(まじめ)にひたむきに受け止めるということから、逃げることなく覚悟を決めてそのことを受け止めるということ。
テレビでの会社の経営トップの謝罪会見で聞くことが多いこの言い方。
なのでどうしてもネガティブな意味に感じてしまうかもしれません。
しかし「真摯に受け止める」という言い方自体にネガティブもポジティブもありません。
この話し言葉をどんな場面で使うかで、ネガティブにもポジティブにも聞こえてしまうだけなんです。
「正面を見据え、逃げずに覚悟を決める」という決意を表している話し言葉になります。
- 今回の問題は全社員で真摯に受け止める必要がある問題だ。
- お客様からのクレームは真摯に受け止めることで、そのお客様に我が社のファンになってもらえるチャンスになる。
- 地球温暖化は目をそらすことなく、真摯に受け止めるべき問題だ。
真摯な対応
相手に敬意をもってお礼をいうときに「真摯な対応をしていただき、ありがとうございます。」と使ったりします。
真面目に誠意ある対応という意味です。
たとえばお客さんのクレーム対応で熱心に逃げることなく対応したとき。
そんなときにお客さんから「クレームに真摯な対応をしてくれて、ありがとう」なんて言われたりすることがあります。
「真摯な対応」をしていると良い人間関係が築けるものなんです。
- お客様からのクレームには、真摯な対応をしなければいけない。
- どんな仕事でも真摯な対応ができてこそ一人前だ。
- 真摯な対応こそ会社を発展させる唯一の方法だ。
真摯な姿勢
どんなことでも、一生懸命に真面目に取り組んでいると「あなたの真摯な姿勢に感心します。」なんて言われたりします。
真面目な姿勢、ひたむきな姿勢、誠実な姿勢という意味。
ちなみにこの時に使う「姿勢」とは態度とか心がまえという意味で使っています。
- 真摯な姿勢でのぞまなければ、相手は心を開いてはくれない。
- 真摯な姿勢で行動していれば、きっと結果がついてくる。
- 真摯な姿勢こそ成功への近道だ。
「真摯に受け止める」「真摯な対応」そして「真摯な姿勢」の意味と使い方を例文でみてきました。
あなたもそれぞれの慣用句で例文を作って、普段の会話にいかしてみませんか。
類義語
真摯の意味と使い方はわかったけれど、もうちょっと違う言い回しはないものでしょうか。
というのも話す相手が社会人として新人だったりすると「真摯」というちょっと難しい言葉を使ってもわかってもらえないこともあります。
そんなときには「真摯」の類義語を使い、わかりやくす会話をしていくほうがいいからなんです。
ということでつぎは、真摯の類義語をみていくことにしましょう。
- 真面目(まじめ)
- 真剣
- ひたむき
- 一生懸命
- ひとすじ
- 懸命(けんめい)
- 誠心誠意
- 目の色を変えて
これらの類義語は「ひとつのことにまっすぐ前を見て、つきすすむ」という意味のニュアンスを持った言葉になります。
「真摯」という言葉の意味と使い方は知っておいたほうがいいんですが、会話の雰囲気をやわらかくもっていこうするときには類義語を使った方がいいかもしれません。
反対語
それでは「真摯」の反対語もみてみましょう。
- 不真面目(ふまじめ)
- いいかげん
- 適当
- 軽々しい
- 軽薄
- なまける
- 不誠実
- 責任感の無い
真摯の反対語って「人として社会人としてどうなんだ!」と言いたくなるような言葉のオンパレードですね。
いままで「真摯」の意味、使い方、類義語、反対語をみてきました。
それではつぎに「真摯」を使った慣用句をみていくことにしましょう。
言葉は単語で使うより慣用句で使うことを見ていたほうが実際に使えるようになりますから。
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まとめ
今回は「真摯」という言葉についてみてきました。
真摯とは「しんし」と読み、こういう意味でした。
真面目(まじめ)でひたむきなこと。
そしてこの「真摯」を使った、よく使う慣用句として「真摯に受け止める」「真摯な対応」「真摯な姿勢」があります。
この3つの慣用句は「真面目にひたむきに受け止める」「真面目でひたむきな対応」「真面目でひたむきな姿勢」という意味になります。
「真摯」という言葉はテレビ会見などでは謝罪するときによく使われますから、ネガティブな言葉のイメージが強いかもしれません。
しかし「真摯」という言葉の意味は、使う場面や使う人によってネガティブな言葉のイメージにもポジティブな言葉のイメージにもなってしまいます。
あなたがこの言葉をどう感じるかは、あなたの心での感じ方しだいなんです。
「真摯」という言葉は、あなたの心の元気さを表すバロメーターになるかもしれません。
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