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この前、大阪支店の営業マンと電話で話していたら、「それって、テレコやろ。」と言われたんです。
え?テレコ?
なんのこと?英語?新しいビジネス言葉?
もしかして、新しいビジネス用語だったら聞き返すのも恥ずかしいので、その場は話をあわせてしましました。
生まれて今まで、テレコなんて言葉聞いたことがありません。
もしかして同じ経験をしたことがある、あなたのためにこの記事を書きました。
ファッション用語なのか、物流用語なのか、はたまた方言なのか?
ということで今回は、テレコとはどんな意味なのか。
さらに語源や由来まで深~く掘り下げていきましょう。
そして、意味がわかったら、会話で使いたくなるのが人情ってもんです。
なので、どんな風に使われるのかも、見てきましょう。
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目次
テレコの意味と由来・語源とは?
どんな言葉にも、意味がります。
まあ、流行語なんかで意味がなく、ニュアンスで使う言葉もありますが・・・。
それは、言葉じゃな~い!なんて野暮なことはいいませんよ、はい^^
それでは話をもとにもどして、テレコの意味、そして、語源や由来を紹介しちゃいましょう。
テレコの意味と由来
テレコとは、互い違い、あべこべ、入れ違い、食い違い、といった意味なんです。
その由来は、日本の古典演劇である歌舞伎からきている言葉なんです。
歌舞伎で、2つの違う筋の脚本をひとつの脚本にまとめ、一幕ごとに交互に進行していくことを、てれこと言うんです。
この歌舞伎用語が、歌舞伎以外の芸人用語として使われるようになりました。
さらに、この言葉の意味が転じ、一般の人も使うようになったんです。
テレコは歌舞伎が由来だったとは、いかに歌舞伎が庶民に愛させ続けているかがわかりますね^^
テレコの語源
え?テレコの意味と由来がわかったんで、プチ自慢したいですって?
ちょっと待ってくださ~い!
せっかく、テレコの意味と由来がわかったんですから、語源のことも知っちゃいましょう。
テレコの語源は、「手入れ」という「手を加える」という意味がある言葉に、接尾語の「こ」がくっついて変化していった言葉です。
また、もうひとつ、おもしろい語源があります。
それは、「人の手を入れ、交互にする」という言葉が長いので略語になったという語源です。
人の手を入れ⇒てれ
交互の読み方のこうご⇒こ
てれ+こ=てれこ
長い言葉を略してその業界の用語にするなんて、なんて粋(いき)なこと!
日本人は、昔から言葉遊びが上手だったんですね。
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テレコの使い方いろいろ
テレコの意味、由来、さらに語源までほりさげて紹介してきました。
ここまで知れば、もういいかな、と思ったあなた!
この言葉が、いろんな業界でどんなふうに使われているか、知っておいたほうが良くないですか?
そのほうが、絶対にプチ自慢できますって。
では、いろんな業界でどんなふうに使われているのか、いってみよう~^^
テレコのファッション業界での使い方
ファッション業界でテレコと言えば、テレコ生地のことを言います。
針を規則的な間隔と本数で抜いた編地のことをいい、針を規則的に抜くことで、表面にでこぼこ感ができる。
よくのびる生地。
たとえば、セーターなどに縦に模様が入っているように見えるものがそうなんです。
ファッション業界では、色んな生地がありますが、そのうちの一種類なんです。
テレコの物流業界での使い方
物流業界でのテレコの使い方は、本来の意味である入れ違いで使います。
例えば、こういう使い方をします。
本当は、A株式会社⇒A商品を納品、B商事⇒B商品を納品すべきなのに、入れ違って納品してしまったとき。
つまり、A株式会社⇒間違ってB商品を納品、B商事⇒間違ってA商品を納品となってしまったとき。
こんなときに「納品商品がテレコになってるから、すぐにおわびして、納品し直して。」と言います。
テレコの方言での使い方
私は九州は福岡生まれで、九州一円を営業でまわっていますが、テレコという言い方を聞いた事がありません。
テレコは、関西で使われている、方言です。
四国の徳島県も、関西が近いせいか、テレコは使います。
- 玄関に飾ってある絵画がテレコになっている。・・・絵画の上下が逆になっているという意味。。
- A社とB社の商談日時が、テレコになっている。・・・A社とB社の商談日時が互い違いになっている意味。
- あなたのシャツ、テレコになってるよ・・・シャツを裏表に着ているよと言う意味。
これから、営業マンとして関西進出もねらっているので、私もこの使い方を覚えておかないと^^
あなたも、関西旅行したときなんかに、使ってみるのも、楽しいかもしれませんよ。
まとめ
今回はテレコの意味、由来、語源、そして、いろんな業界でのテレコの使いかたについて紹介しました。
テレコの意味は、互い違い、あべこべ、入れ違い、食い違い、ということです。
もともとは歌舞伎の、2つの違う筋の脚本をひとつの脚本にまとめ、一幕ごとに交互に進行していくことが由来になっています。
そこから、歌舞伎以外の芸人さんも芸人用語として使いはじめ、一般の人も使うようになったんです。
関西や徳島で使う方言なので、大阪支店との会話で相手が使わなかったら、一生聞くことはなかったかもしてません。
方言って使っている本人は、けっこう標準語だと思って使っていることがあります。
私も気をつけないといけません^^
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