頓挫の読み方と意味とは!使い方と類義語も紹介【例文・四字熟語あり】

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<b>営業マンくん</b>
「取引先からのメールで海外の高速鉄道計画が頓挫したってきたんだ」

<b>詩音</b>
「ふ~ん。それでどうしたの?」

<b>営業マンくん</b>
「頓挫って読めないんだ・・・だから意味もわからない・・・」

<b>詩音</b>
「え~!社会人としては知っておかなきゃあ!」

<b>営業マンくん</b>
「誰にも恥ずかしくて聞けないから、詩音ちゃん教えて!」

取引先からのメールの文章にあった「頓挫」という言葉。
営業マンくんは読み方と意味がわからないようです。


頓挫した工事


あなたは「頓挫」の読み方意味、わかりますか?


え?なんとなくわかるような、わからないような・・・
でもいまさら社内の同僚に聞くのも恥ずかしい・・・


今回はそんなあなたの役に立つ記事です。


まず「頓挫」の読み方意味を説明しています。
そしてせっかくなら「頓挫」をメールや会話で使えたほうがいいですよね。


そのために使い方例文でみてみましょう。
さらにあなたの会話の引き出しを増やすために類義語も紹介しています。


そしてあなたの豆知識を増やす四字熟語もみていきましょう。


「頓挫」という言葉は社会人としてビジネスシーンでふつうに使う言葉です。
意味や使い方を覚えておいた方があなたの役に立ちますよ。


それではまいりましょう。

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目次

頓挫の読み方と意味

まずは読み方からみていきましょう。

「頓挫」は「とんざ」と読みます。

意味

頓挫の意味はこういう意味になります。

頓挫とは

  • 事の勢いがとつぜん弱くなる

  • 計画や事業を成しとげることができなくなる


熟語の意味を探っていくときは、漢字を一文字ずつみていきましょう。

そうすればさらに深く意味を感じることができます。

漢字の意味

頓挫は頓+挫ですから一文字ずつ漢字の意味をみてみましょう。

頓とは

頓は屯+頁からできています。

屯は「髪を束ねている」ことを形にしたものです。
そして頁は頭を表します。


そこから「頭を下げ地面につけ丁寧(ていねい)におがむ」を意味する。
そんな頓という漢字が生まれました。


なので頓の表外読みに「ぬかず(く)」という読み方があります。
「ぬかず(く)」とはまさに「頭を下げ地面につけ丁寧(ていねい)におがむ」ということなんです。

挫とは

挫は手へん+坐からできた漢字です。

手へんは動作を表します。
そして坐は人と人が向かい合い地面に座っていることを表しています。


なので人と人がひざを折り座っている=「くじく」という漢字「挫」になりました。

頓挫とは

頓+挫で「頭を下げ地面につけ丁寧(ていねい)におがむ」+「くじく」になります。


いきおいよく頭を下げるのをくじく=「勢いが弱まる」「計画がダメになる」となったんです。

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使い方

ここまで「頓挫」の読み方と意味。
そして漢字の内容をみてきました。


言葉は会話や文章で実際に使えないと意味がありません。
ですので「頓挫」の使い方を例文で紹介します。

例文

それでは実際に使えるように例文をみてみましょう。
この例文をヒントにあなたもご自分の例文を考えてみませんか。


勢いが弱まる、計画がダメになる。
そんなことってビジネスでは日常茶飯事ですから。


ではみていきましょう。

例文

  • 新しい地区へ新幹線を導入する計画は頓挫してしまった

  • 資金繰りがうまくいかなくなり、新プロジェクトは頓挫した

  • 地域住民の賛成を得られず、大型スーパーの誘致は頓挫し計画は白紙に戻った

  • すごい発明品なのに、そのよさが理解されず研究は頓挫することになった

  • 生徒募集がうまくいかず新しい大学の建設は頓挫してしまった


せっかくの計画がダメになる。

突然の理由で計画が中止になる。


社会人生活ではこんなことは普通にあることです。
あなたはどんな頓挫を経験したことがありますか。

類義語

類義語とは似た意味の言葉のことです。
類義語を知っているとどんないいことがあるのか。


それは社会人として会話の引き出しが増えるということです。
会話のバリエーションが増えるといろんな人との会話に使えます。


ではみていきましょう。

類義語

  • 挫折(ざせつ)・・・くじける

  • 蹉跌(さてつ)・・・うまくすすまない

  • キャンセル・・・解約する

  • 白紙撤回(はくしてっかい)・・・決まっていたことを無かったことにする

  • 中止・・・計画や進行していたことをやめる

  • ご破算(ごはさん)・・・進めてきたことを白紙にもどす

  • 空中分解・・・計画が途中でダメになる


頓挫の類義語はダメになる、中止になる、思ったように進まないといった意味の言葉です。



それぞれの類義語を使い例文を作ってみませんか。
そうすることで類義語を自由自在に使えるようになります。


ふだんあなたが使わない言葉が会話で使えるようになる。
とてもすてきなことですね。

四字熟語

漢字4字で成り立つ熟語や慣習的に使われる文句を四字熟語といいます。


あなたの豆知識を増やすために「頓挫」を使った四字熟語を紹介します。


言葉の引き出しは多いほうが役に立ちますから。

抑揚頓挫

抑揚頓挫は「よくようとんざ」と読みます。


意味は話をするときにわざと話す調子を上下させる。
話す勢いを急に弱めたり強めたりするということを表した四字熟語です。



話し方に歌を歌うように調子を変えたり、強弱をつける。
そんな話し方のほうが聞く人の心に入り込みやすくなります。

それではもうひとつ、四字熟語を紹介します。


沈鬱頓挫

沈鬱頓挫は「ちんうつとんざ」と読みます。


詩の意味が難しく読んでも意味がわからないと意味です。


ちなみに沈鬱(ちんうつ)とは気分が沈んでいることを表す言葉です。


詩の意味が作者の意識深く沈んでしまい意味が表まで浮かんでこない。
そのため作者が伝えたいことが伝わる途中でダメになってしまう。


なので沈鬱頓挫(ちんうつとんざ)となるんです。


ふだんは使うことの少ない「抑揚頓挫」と「沈鬱頓挫」の四字熟語。



あなたが自然に「抑揚頓挫」と「沈鬱頓挫」を会話で使う。
他の人があなたを見る目が変わるかもしれませんよ。

まとめ

「頓挫」は「とんざ」と読みます。


漢字の「頓」は「頭を下げ地面につけ丁寧(ていねい)におがむ」という意味。


そして「挫」は「人と人がひざを折り座っている」という意味があります。
そこから「くじく」とし漢字が「挫く」になりました。


「頓」+「挫」で「いきおいよく頭を下げるのをくじく」という意味になります。


なので「頓挫」の意味は「物事の勢いがとつぜん弱くなる」。
そして「計画や事業を成しとげることができなくなる」になります。


類義語には「挫折(ざせつ)」「蹉跌(さてつ)」「ご破算(ごはさん)」などがあります。
類義語を知っていると会話の引き出しが増え、あなたの役に立ちますよ。


今回は以上です。


あなたのご参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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