御社と貴社の違いと使い分け!就活の履歴書にはどちらを書くの?

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学生から社会人になるための第一関門として就職活動があります。


新卒の就職活動に必ず必要なのが履歴書です。


履歴書を書くときに間違ってはいけないのが、相手企業を「御社」と書くのか「貴社」と書くのかということです。


じつは「御社」と「貴社」にはきちんとした違いがあるんです。


面接官

今回は就職活動をがんばるあなたのために、「御社」と「貴社」の違い使い分けはどうすればいいのか。


そして就活に必要な履歴書を書くときにはどちらを書くのが正しいのかをみていきましょう。


さらに会社以外の就活ではどう書けばいいのかも紹介します。


たとえば学校などの会社以外での就活では履歴書にどう書けばいいのかというのは、案外間違いやすいんです。

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目次

御社と貴社の違い

相手のことを敬う(うやまう)気持ちを表した言葉があります。


この相手に敬意をもって使う言葉を「敬称」と言います。


恩師のことを「〇〇先生」と言ったり、手紙の宛名に「〇〇様」と書いたりしませんか。


この「先生」や「様」という言葉は相手に敬意をもってつける言葉ですから「敬称」なんです。


そして「御社」と「貴社」という言葉も相手の会社に敬意をもって使う「敬称」ということになります。


「あれ?2つとも相手の会社に敬意をもつ言葉なら、違いはないんじゃないの?」


そう思ったあなた!半分正解で半分間違っています。

御社とは

御社と使う場合は、相手の会社を敬って使います。


そして会話として話すときに御社と使うんです。

貴社とは

貴社使う場合も、相手の会社を敬って使います。


ただし御社は会話で話すときに使う言葉ですが、貴社は文字として書くときに使うんです。


なので手紙やメールには「貴社」を使います。


ビジネス文章で「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」という書きだしはよく使われる定型文です。


このビジネス文章で「御社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」とは絶対に書いてはいけません。

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御社と貴社の使い分け

御社と貴社の使い分けは、こうなります。

御社と貴社の使い分け

  • 御社・・・会話で話すときに使う敬称。
  • 貴社・・・文書を書くときやメールをするときに使う敬称。


今は、お礼状なども手紙に書かずにメールですませる場合が多くなってきました。



なので、たまにお礼状などを書くときにこの2つの言葉の使い分けを忘れがちになってしまいます。


あなたが就活で面接を終えた後に、お礼状を出して他の面接の人との差別化を図ろうとするとき。


そんなときにのお礼状には、必ず相手の会社のことは「貴社」を使ってください。

なぜ使い分けるのか

それではなぜ御社と貴社を使い分ける必要があるのでしょうか。


それは日本語には同音異義語が多いからなんです。

同音異義語とは

同音異義語とは発音は同じなのに、意味が異なる言葉のことを言います。

たとえば「橋」と「箸」と「端」。
「牡蠣」と「柿」。


「先生」と「宣誓」。
「皮」と「川」。


これ以外にも日本語には、数多くの同音異義語があります。



「貴社」の場合も「記者」「帰社」「汽車」「喜捨」「騎射」と多くの同音異義語が存在します。


ですので話し言葉のときには「御社」のほうを使うんです。


もちろん「御社」にも「恩赦」「音写」という同音異義語はあります。
しかし、「貴社」と違いこの場合の同音異義語は会話で聞いても間違うことは少ないんです。

就活の履歴書には「御社」と「貴社」のどちらを書くのか

これまでみてきたように、文字にするときには「貴社」を使います。


なので履歴者の志望動機の欄などに、相手の会社のことを書くときには「貴社」を使ってください。


ただここで注意すべき点があります。


就活を行うのは会社だけとは限らないということです。

履歴書に書くのに学校やその他はどう書くのか



せっかくですから、会社以外に出す履歴書にはどう書いたらいいのかを紹介します。


同時に会話のときに相手の法人のことをなんと言えばいいのかも紹介します。


このことは案外見逃しやすい盲点ですから、あなたはしっかり覚えておいて他の人と差をつけちゃいましょう。

就活先 履歴書などの書類に書くときの表現 会話で使うときの表現
会社 貴社 御社
学校 貴校 御校
銀行 貴行 御行
信用金庫 貴庫 御庫
大学 貴学 御学
幼稚園 貴園 御園
組合 貴組合 御組合
協会 貴協会 御協会
病院 貴院 御院


就活は会社だけとは限りません。



あなたの就職を希望する法人にあわせた履歴書の書き方、そして口頭での言い方があるのをお忘れなく。

まとめ

「御社」と「貴社」という言葉。


どちらも相手の会社への敬称です。


この2つの言葉の使い分けはこうなります。

御社と貴社の使い分け

  • 御社・・・会話で話すときに使う敬称。
  • 貴社・・・文書を書くときやメールをするときに使う敬称。


なので、履歴書に書くときには「貴社」の方を使ってください。


ただ、あなたの希望する就職先がたとえば学校だったならば、履歴書に書くときには「貴校」と書いてください。



会社以外の提出する履歴書には「貴社」以外にいろんな書き方がありますから、注意する必要があります。


相手に敬意をもって言う言葉と敬意をもって書く言葉。


相手の法人の種類が違えば言い方も書き方も違ってきます。


ほんのちょっとの違いが、あなたの就活を成功へと導いてくれるかもしれません。

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