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あなたはこんなことで悩むことはありませんか?
それは「温かい」と「暖かい」という漢字の使い分け。
- あたたかい気持ち
- あたたかい布団
- あたたかい家庭
- あたたかい部屋
- あたたかいご支援
- 手足をあたためる
いろんな言葉に「あたたかい」をつけるけれど「温かい」と「暖かい」どっちを使えばいいんだろう。
なにか簡単に使い分けの方法がわかるコツがあればいいのに。
パソコンやスマホを使い相手に送るメールで漢字を間違うのは恥ずかしい。
そんなあなたの気持ちよ~くわかります。
今回はそんな「温かい」「暖かい」の使い分けに悩んでいるあなた。
そんなあなたのために2つの漢字の使い分けのコツを紹介します。
そしてコツの前に2つの言葉の意味の違いもみていくことにしましょう。
言葉の意味の違いを知ることで、使い分けのコツも理解しやすくなります。
さらに「あたたかい気持ち」「あたたかい布団」「あたたかい心」「あたたかい部屋」「あたたかいご支援」「手足をあたためる」。
これらは「温」と「暖」どっちを使うのかの答え合わせもやっていきます。
それではいってみましょう。
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目次
「温かい」と「暖かい」の意味の違い
同じ読み方なのに違う意味を持つ同音異字。
「温かい」と「暖かい」はそんな同音異字のひとつです。
ではそれぞれの意味の違いをみてみましょう。
「温かい」の意味
「温かい」という言葉には2つの意味があります。
- 物が冷たすぎず、熱すぎず、ちょうどいい状態のこと
- 心に思いやりがある。他の人にたいしいたわりの心があること
たとえば①の物がちょうどいい状態のことを「温かいスープ」なんていいます。
また②の思いやりやいたわりの心があることを「温かいおもてなし」といいます。
このように「温かい」は物理的に温かい。
そして心の温かさのことを表現するときに使う漢字なんです。
「暖かい」の意味
同音異字の「暖かい」にも複数の意味があります。
- 気温が寒くもなく、暑くもなくちょうどいい気温であること
- お金の持ち合わせが十分にあること
- 見た感じが冷たく感じない
たとえば①のちょうどいい気温のことを「暖房がきいていて暖かい部屋」なんて言います。
また②のお金の持ち合わせが十分であることを「今日はふところが暖かいから食事をおごるよ」と言ったりします。
さらに③の見た感じが冷たく感じないことを「暖かい感じの壁紙の色ですね」なんて表現します。
「温かい」と「暖かい」の意味の違い
「温かい」と「暖かい」という同音異字の意味をそれぞれみてきました。
それではこの2つの言葉の意味の違いはどこにあるんでしょうか。
「温かい」と「暖かい」の一番の違いは感じることの違いです。
手や指などの体の一部で感じる「あたたかい」。
この場合は「温かい」のほうを使います。
さらに心で感じる「あたたかい」も「温かい」を使います。
一方、体全体で感じる「あたたかい」。
このときには「暖かい」のほうを使うんです。
「あたたかい感じの壁紙の色」というのも体全体で感じることなので「暖かい」を使います。
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使い分けのコツ
「温かい」と「暖かい」の意味の違いをみてきました。
たしかに2つの言葉の意味は違います。
でもなんかパッと使い分けがわかるコツがあったらいいと思いませんか?
安心してください!
そのコツをいまから紹介していきますから。
反対語から考える
「温かい」と「暖かい」を使い分けるための最初のコツは、
それぞれの漢字の反対語を考えてみる、ということです。
「温」の反対語 → 「冷」
「暖」の反対語 → 「寒」
たとえば「あたたかいスープ」の反対は「冷たいスープ」です。
「寒いスープ」なんて文学的なことはいいませんよね。
そして「あたたかい部屋」の反対は「寒い部屋」です。
このように、
反対語が「冷」を使うなら「温」を使う。
反対語が「寒」ならば「暖」を使う。
このように反対語で言い換えてみた場合に、
違和感があるかないかで判断するといいですね。
「冷たいご飯」⇔「温かいご飯」
「冷水」⇔「温水」
「今日は寒い」⇔「今日は暖かい」
メールや手紙などで文字にするときにどっちを使うか迷ったら、反対語から考えると判断がつきやすくなりますよ!
漢字から考える
それでは次のコツは漢字から考えてみることにしましょう。
温
「温」の部首のさんずいは「流れる水」の象形です。
そして「温」の右側の「日」と「皿」
これは「日」が「あたたかい煮物」の象形。
さらに「皿」は「皿」の象形なんです。
暖
「暖」の部首の「日」。
これは「太陽」の象形文字です。
そして「暖」の右側の爰は「手と手の間に余裕がある」ことを表しています。
漢字から考えるコツ
「温」という漢字の象形の意味から私が考えてみたコツです。
あたたかい煮物を皿に盛っている。
そして美味しい水も用意している。
そんな「温」という漢字。
そこにはあなたに「あたたかい煮物」を用意した人としてのおもてなしの心があります。
なので「心」に関する「あたたかい」は「温かい」を使う。
そして人が物理的に温度を上げることができる「あたたかい」も「温かい」を使う。
ではつぎに「暖」の漢字を考えてみました。
「暖」の部首は太陽をあらわす「お日様」の「日」です。
そして右側の爰は「手と手の間に余裕がある」ということです。
なのでお日様があたためるから、空気全体から感じる「あたたかい」は「暖かい」を使う。
右側の爰は「手と手の間に余裕がある」から直接手で触れずに空気で感じる「あたたかい」も「暖かい」を使う。
「懐があたたかい」は懐という空間をお日様があっためるイメージで覚えましょう。
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まとめ
「あたたかい」は「温かい」とも「暖かい」とも書きます。
会話で使うときにはどちらの漢字を使うかなんて悩む必要はありません。
でもメールや手紙では「温かい」「暖かい」、どちらを使えばいいのか悩んでしまいます。
「温かい」「暖かい」の意味はこうなります。
- 物が冷たすぎず、熱すぎず、ちょうどいい状態のこと
- 心に思いやりがある。他の人にたいしいたわりの心があること
- 気温が寒くもなく、暑くもなくちょうどいい気温であること
- お金の持ち合わせが十分にあること
- 見た感じが冷たく感じない
それぞれの意味は難しいものではありません。
でも突然「温かい」「暖かい」のどっちを使えばいいのかわからずに悩むとき。
そんなとき、正解をみちびくコツがあるんです。
使い分けのコツその①は「反対語」から考えるです。
反対語が「冷」を使うなら「温」を使う。
反対語が「寒」ならば「暖」を使うということなんです。
「寒い日」⇔「暖かい日」
「冷たいご飯」⇔「温かいご飯」
と反対語を見ていくとわかりやすいんです。
使い分けのコツその②は「漢字」から考えるです。
「温」の部首のさんずいは流れる水。
そして右側の日と皿。
これは「あたたかい煮物」が「皿」にもられているのを表しています。
それはテーブルにあたたかい煮物が、美味しい水と用意されていると考えます。
その用意はおもてなしの心です。
なので「温」を使うとき。
それは「人の心に関すること」「人として温度を上げる(あたたかい煮物があるから)ことができる」ときには「温める」を使います。
「暖」の部首は日。
そして右側の爰は「手と手の間に余裕がある」ということを表しています。
なのでお日様があたためるから、空気全体から感じる「あたたかい」は「暖かい」を使います。
それでは最初に出した問題の答え合わせをしておきましょう。
- あたたかい気持ち⇒温かい気持ち
- あたたかい布団⇒温かい布団
- あたたかい家庭⇒温かい家庭
- あたたかい部屋⇒暖かい部屋
- あたたかいご支援⇒温かいご支援
- 手足をあたためる⇒手足を温める
正解できましたでしょうか。
今回は以上です。
あなたのご参考になりましたら幸いです。
そして最後までお読みいただきありがとうございます。
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