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音楽を「きく」と話を「きく」。
漢字で書くときにどっちの漢字を使えばよいのでしょうか。
・聞く
・聴く
言われてみると、どちらを使っても良いように思いますよね。
でも2つの漢字が存在し使い分けるということは
何かしらの意味と違いがあるはずです。
さらには、
・訊く
という漢字まであります。
これも、耳を使って「きく」ことを意味しますよね。
さて、この3つの「きく」。
文字で書く時は、いったいどのように使い分ければよいのでしょうか。
いきなりこんなこと言われても、すぐに答えられないかもしれませんね。
そんなあなたも安心してください。
今回の記事では、音楽、ラジオをきくのはどれを使うのか。
そんな具体的な例をあげて説明していますので。
記事を読んでいただければ「?」が「そうなんだ!」になっていますよ。
それではまいりましょう。
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目次
「聞く」「聴く」「訊く」の違い
![](http://kotobanoimi.com/wp-content/uploads/2017/08/yorokobi.jpg)
![](http://kotobanoimi.com/wp-content/uploads/2017/08/pengin-1.png)
ちゃんときいてるよ!でもきいてはいないけどね。
「きいているけどきいていない。」
この一休さんの禅問答のようなペンギンくんの答え方に、すべての答えがかくされています。
それはどういうことなのかみていくことにしましょう。
聞くの意味
「聞く」というのは、こんな状態のことを言います。
音として耳で感じ取っていること。
このとき、音をとくに意識することなく耳で感じている状態。
たとえば、学校の授業がまったく興味がわかない。
そんなときって先生の声は耳で受け止めてはいますが、話の内容はまったく入ってきませんよね。
こんな意識することなく耳で音を受け止める状態を、「聞く」と言います。
聴くの意味
「聴く」というのは、こんな状態のことを言います。
自分から意識を音に集注させて、音を感じ取ったり、意味を理解しようとする。
きき流すのではなく、自分から音に向かっていく状態。
たとえば、雑音の中。
その中で自分の興味がある演説がなされていたら、演説に集注してききとろうとしませんか。
このようなときには「聴く」と言います。
訊くの意味
聞くと聴くは使うことが多いですが「訊く」ってあまりなじみがありません。
じつは常用漢字ではないから、あまりこの漢字になじみがないんです。
自分から質問をして相手に答えを求めるとしていること。
たとえば、「相手の都合を訊く」「考えを訊く」というように使います。
ただ常用漢字ではないために「聞く」という漢字を使います。
常用漢字というのは、国が発行する文書、新聞、法律などで使っていい漢字のことをいいます。
テレビのクイズ番組などでパソコンやスマホで検索しようにも変換できない漢字が問題に出ることがあります。
けっこうそんな漢字は、常用漢字ではないことが多いんです。
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3つの「きく」の意味と違い
「聞く」「聴く」「訊く」の意味をみてきました。
それではこの3つの言葉の意味と違いをまとめてみます。
- 聞く⇒自分で意識することなく耳で音を受け止める。
なので内容を理解していない。 - 聴く⇒自分で意識して音を聞き、その内容を理解しようとする。
- 訊く⇒相手に自分から質問して答えをききだそうとする。
ただ常用漢字ではないので「聞く」を使うことが多い。
それではこの3つの言葉の使い分けのポイントをおさえていきましょう。
3つの「きく」の使い分け
それぞれの「きく」をどう使い分けるのかをみていきましょう。
- 「聞く」は受動的。
- 「聴く」は能動的。
- 「訊く」も能動的。
つまり、自分の意思ではなく、音が耳に入っている状態。
つまり、自分の意思で、音を耳に受け入れ内容を積極的に理解しようとしている状態。
ただし常用漢字ではないために「聞く」を代用することが多い
単に音として「聞く」。
意識的に自主的に理解しようとして「聴く」。
そして自分の質問に対しての答えを「訊く」。
3つの「きく」を使い分け社会生活を意義あるものにしていきましょう。
「聴く」場面で「聞く」状態では人間関係や仕事もうまくいきません。
音楽、ラジオを「きく」のはどの言葉を使うのか
いままで3つの「きく」についてみてきました。
音楽、ラジオを「きく」のは3つの「きく」のどれをつかうのでしょうか。
- BGMなどとして受動的に「きく」ときには「聞く」使う。
- 自分から能動的に意識して「きく」ときには「聴く」を使う。
音楽でもラジオでも、ただなんとなく音としてきくときには「聞く」。
自分から意識して内容を把握しようと集中してきくときには「聴く」を使います。
音楽だからラジオだからというのは関係ありません。
受動的にきくか、能動的にきくかの違いになります。
まとめ
普段なにげなく使っている「きく」という言葉。
耳に「きく」ということでは3つの「きく」があります。
「聞く」「聴く」「訊く」の3つです。
この3つの「きく」はこんなふうに使い分けます。
- 「聞く」は受動的。
- 「聴く」は能動的。
- 「訊く」も能動的。
つまり、自分の意思ではなく、音が耳に入っている状態。
つまり、自分の意思で、音を耳に受け入れ内容を積極的に理解しようとしている状態。
ただし常用漢字ではないために「聞く」を代用することが多い
社会人として仕事関係のときには「聴く」必要があります。
休日にリラックスして音楽を「きく」ときには「聞く」状態で音楽を楽しみましょう。
自分の答えを相手に求める質問の答えを「きく」のは「訊く」ですが
常用漢字を使うなら「聞く」になります。
でも必死に答えを求めるならば
相手に私は答えを「訊く」必要がありますと訴えてみるのもいいでしょう。
日本語は同音異義語が多くあります。
同音異義語とは発音が同じで意味が違う語のことを言います。
「聞く」「聴く」「訊く」も「きく」と発音する同音異義語です。
社会人として人間関係やビジネスをうまくのりきるには
それそれの語の意味を理解して使うようにしましょう。
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