月極の『読み方・意味』とは?月極駐車場はなぜ「月決め駐車場」じゃないの?

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車で走っているといたるところに見る「月極駐車場」の看板。

私がはじめてこの看板を見たとき「げっきょくちゅうしゃじょう」て読んじゃったんです。
そしてこんなふうに思いました。

<strong>五平太</strong>
「あちこちに同じ『げっきょくちゅうしゃじょう』ってあるけどすごい地主さんが経営してるのかな?」


いや~、お恥ずかしいかぎりです。


月決め駐車場

あれ?もしかしてギクッとなってませんか、そこのあなた。

安心してください。
社会人になってから知った読み間違いの漢字の上位に「月極」はランクインするそうです。

そこで今回は、もしかして以前の私のように「月極駐車場」を「げっきょくちゅうしゃじょう」と読んでいるあなたに。


月極読み方とその言葉の意味
そして月極駐車場は、なぜ「月決め駐車場」と書かないのかをみていきましょう。


ドライブのとき、もしかして子どもからなんて読むのか聞かれるかもしれませんよ。

そんなときに困らないように、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

ではまいりましょう。

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目次

月極の読み方

「月極」という漢字を見て間違いやすい読み方が2つあります。
それは「げっきょく」と「げつごく」です。


いまではあちこちの駐車場にこの「月極」という漢字を使った「月極駐車場」があります。
なので正しい読み方が、かなり定着してきています。

読み方

月極」は「つきぎめ」と読みます。
なので「月極駐車場」は「つきぎめちゅうしゃじょう」と読みます。


でもふつう「げっきょく」「げつごく」って読んじゃいませんか?

だって「極」という漢字の読み方はこうなんです。

「極」の読み方

  • 音読み・・・キョク
  • 音読み・・・ゴク
  • 訓読み・・・きわ(まる)
  • 訓読み・・・きわ(み)
  • 訓読み・・・きわ(める)


これは常用漢字にある読み方で、小・中学校でちゃんと習っています。

常用漢字にある読み方には「きめ」「ぎめ」なんてないんです。


じゃあなんで「つきぎめ」に「極」とう漢字を使っているのか。

そのへんは最後まで読んでいただくとよくわかりますから、よろしくお願いいたします。

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月極の意味

月極(つきぎめ)とはこんな意味になります。

意味

「月極」の意味は「一ヶ月単位での契約」ということです。


たとえば「月極駐車場」は一ヶ月単位の契約になり、駐車場代は一ヶ月ごとに支払います。

ところで「極」という漢字。
南極や北極というふうに使われることから、こんな意味の漢字なんです。

極の意味

  • このうえない所
  • 頂点
  • 限界


たとえば「究極」「極限」「極寒」などと使います。

漢字の「極」の意味からして、一ヶ月単位の契約に「極」を使うのはなんか変なんですけど。
あなたもそう思いませんか。

だって「極」の『「頂点」「限界」』という意味と「月極」の意味はまったく関係がありません。
じゃあなんで「月決め」じゃなく「月極」なんでしょうね。

つぎはそこのところをみていくことにしましょう。

なぜ「月決め」とせずに「月極」なのか

じつは「極」という漢字は、1946年以前は今とは違う意味で使われていたんです。


江戸時代から戦前にかけては「極」を「きまる」「きめる」と読んでいて『約束する』という意味を持っていたんです。


ところが戦後の1946年と1948年そして1949年に制定された「当用漢字表」「当用漢字音訓表」「当用漢字字体表」が公示されると読み方が変わってしまったんです。


これらが公示されると今まで読んでいた「極」の「きまる」「きめる」という読み方は廃止されてしまったんです。

「きめる」という読み方が廃止され忘れ去られることで「月極」の漢字が読めなくなってしまったんです。

読めなくなってはきましたが「きめる」と読んでいた慣習から「月極」と書くことが残っているんです。

「月決め」ではダメなのか

じゃあそんな戦前に読んでいた「極」ではなく「決め」を使えばいいのにと思いませんか。


ところが「」の意味は「決める、決定する」という意味なんです。
なので「一ヶ月単位での契約」という意味がある契約駐車場に使っても、言葉として意味が変になってしまうんです。


ただいまでは、「そんな堅苦しいこと言わなくてもいいんじゃない。」という所では「月決め駐車場」と表記されています。
あなたが住んでいるところにも「月決め駐車場」があるかもしれませんよ。

「つきぎめちゅうしゃじょう」が「月極駐車場」になった理由

それではなんで「月極駐車場」と表記するようになったかを簡単にまとめてみましょう。

江戸時代から戦前までは(1946年までは)「」は「きめる」と読み「約束する」という意味で使っていた。
           
一ヶ月ごとに契約料を支払う駐車場
            
戦前までの「極める」という慣習が残っていた。
なおかつ「決める」を使い「月決め駐車場」では意味が変になってしまう。
           
じゃあ「月極駐車場」のほうが意味が通るしこっちにしよう!


こんな流れで私が大地主が経営していると勘違いした「月極駐車場」になったんです。

まとめ

はじめ「げっきょくちゅうしゃじょう」と読んでしまった「月極駐車場」。

なぜもっとわかりやすく「月決め駐車場」にしないのかと思いましたよ、本当。
そんな「月極駐車場」とはこんな意味がある駐車場です。

「月極駐車場」とは

月極」の意味は「一ヶ月単位での契約」ということです。

ですので「月極駐車場」は一ヶ月単位の契約になり、駐車場代は一ヶ月ごとに支払います。


ではなぜ「月決め」とわかりやすく表記しないのか。



それは「決」という漢字が「決める、決定する」という意味。
なので、「月決め駐車場」と表記すると、「一ヶ月ごとの契約を約束する」という意味にならない。


そこで戦前は「極」は「きめる」と読み「約束する」という意味で使っていたので、その慣習をいかして「月極駐車場」にしたってわけなんです。


でもいまではところによっては「そんな堅苦しいこといいんじゃない」ということで「月決め駐車場」と表記されているところもあります。


これでなぜ「月極駐車場」と表記するのか、スッキリしました。
あなたもスッキリできたでしょうか。

これで子供から「げっきょくちゅうしゃじょうってなに?」と聞かれても大丈夫ですね^^

私ですか?もちろん大丈夫です。
もう「げっきょくちゅうしゃじょう」とは言いません(笑

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