「ずつ」と「づつ」はどちらが正しい?違いと使い分けのコツも紹介

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あなたは文章を書くときにこんなことで迷うこと、ありませんか?


たとえば「少しずつ」と「少しづつ」という表現。
どちらが正しい書き方なんでしょうか。


今の時代、自分で手紙やはがきを書くことが少なくなってきました。


メールやLineで済ますことが多くなってきたからです。


パソコンやスマホに依存しているからこそ出てくる問題です。
話し言葉では「ずつ」も「づつ」も同じ発音です。


「ずつ」と「づつ」の使い分けで悩む


社会人として「ずつ」と「づつ」を間違えるわけにはいきません。
ちょっとした言葉の間違った使い方で能力を疑われたらたいへんです。


あれ?もしかしてあなたも「ずつ」と「づつ」の違い
そして使い分けに悩んでいます?


安心してください。
あんがいこの問題で悩んでいる人っているものなんです。

ということで今回の記事はそんなあなたに。

「ずつ」と「づつ」はどちらを使うのがが正しいのか。
そして違いと使い分けはどうすればいいのかを紹介しています。


それではまいりましょう。

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「ずつ」と「づつ」どちらを使うのが正しいのか

ここでいきなりですが、あなたに問題です。
考える時間は30秒。

司会者
問題!「少しずつ」と「少しづつ」どちらの使い方が正しいでしょうか?




(考え中)




(考え中)



タイムアップ!

司会者
それでは回答をどうぞ!

あなた
ん~。そんなこと考えたこともなかった。

司会者
わかりませんか?

あなた
(こうなりゃ勘で)「づつ」が正しい使い方!

司会者
・・・残念!

司会者
正解は今では「ずつ」を推奨しますが「づつ」でもいいんんです!

あなた
???どういうことなの?

「ずつ」を推奨するけど「づつ」でもだいじょうぶ。
これってどういうことなんでしょうか。


試験で「少しずつ」と「少しづつ」どちらが正しい使い方なのか。
そんな問題が出たら「ずつ」を使っている「少しずつ」を解答欄に書いてください。


「ずつ」でも「づつ」でもどちらでも間違いではありません。
ただ「ずつ」は「まあ使ってもいいでしょう」というくらいの正解なんです。


なので問題では「ずつ」と書かないと不正解にされてしまうかもしれません。


なんかよく意味がわかりませんね。

つぎはそのあたりをみていくことにしましょう。

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「ずつ」と「づつ」の違い

それでは「ずつ」と「づつ」の違いについてみていくことにしましょう。


発音すれば同じ「ずつ」と「づつ」。

いったいなにが違うんでしょうか。

じつは「づつ」は歴史的仮名遣いで「ずつ」は現代仮名遣いなんです。


「歴史的仮名遣い」と「現代仮名遣い」ってあまり聞かない言葉ですね。

歴史的仮名遣いとは

歴史的仮名遣い」とは日本語の昔の仮名遣いのことをいいます。


古文の仮名遣いって今と違うことが多くありませんか。


代表的な歴史的仮名遣いとして「てふてふ」、「かうべ」、「けふ」などがあります。

「てふてふ」とは今の言葉で「蝶々(ちょうちょ)」のこと。
そして「かうべ」とは今の言葉で「頭(こうべ)」のことなんです。

「けふ」とは今の言葉では「今日(きょう)」のことを言います。

「少しづつ」の「づつ」は昔の日本語の使い方なんです。

現代仮名遣いとは

1946年(昭和21年)11月
政府が文字と読んだ音が一致すように公布した仮名遣い。
その仮名遣いを「現代かなづかい」といいます。


昭和21年公布の現代かなづかいでは「すこしづつ」から「すこしずつ」に変更されました。
つまり「づつ」は間違いで「ずつ」が正しいかなづかいとされたんです。

現代仮名遣いの改定

ところが1986年(昭和61年)7月
「現代かなづかい」が「現代仮名遣い」に改定されました。


その結果「づつ」も許容範囲とされました。
なので今では「ずつ」も「づつ」もどちらでも間違いではありません。

歴史的仮名遣いから現代仮名遣いへの変化の例

ここで参考のため仮名遣いがどんなふうに変わったのかみてみましょう。

歴史的仮名遣い⇒現代仮名遣いへの変化 具体例
「づ」⇒「ず」 「めづらしい」⇒「めずらしい」
「を」⇒「お」 「をかし」⇒「おかし」
「ゑ」⇒「え」 「ゑびす」⇒「えびす」
「ゐ」⇒「い」 「ゐなか」⇒「いなか」
「くゎ」⇒「か」 「くゎかく」⇒「かかく」


歴史的仮名遣いって発音と表記文字が違うんですね。

歴史的仮名遣いから現代仮名遣いへ変わったのも納得です。

「ゑ」や「ゐ」なんて発音してくださいと言われても困っちゃいますよね。

といいつつも私が生まれ育った近くの市場の名前は「ゑびす市場」でした。
戦前からある市場だから「ゑびす市場」だったんです。

さすが歴史的仮名遣い!

ちょっと豆知識

ちなみにキードードで「wye」と打ち込めば「ゑ」が表記されます。
そして「wyi」と打ち込めば「ゐ」が表記されます。

「ずつ」と「づつ」の違い

歴史的仮名遣いで使っていた「づつ」。
それが1946年(昭和21年)11月に「ずつ」を使いなさいと変更されたんです。

「歴史的仮名遣い」から「現代かなづかい」への移行です。

さらに1986年(昭和61年)7月。
「現代かなづかい」は「現代仮名遣い」へとさらに移行しました。

その結果「ずつ」を使うのが正しい。
でも「づつ」を使っても許容範囲ですとなったんです。

なので試験問題の解答としては「ずつ」が正解とされるんです。

使い分け

「ずつ」と「づつ」の使い分けはどうすればいいんでしょうか。

1986年(昭和61年)7月に「現代仮名遣い」が登場しました。
そのなかで「づつ」も使ってもいいんだよとなりました。

でもなるべくなら「ずつ」を使うようにしてねという方針になっています。
まあ日本らしい玉虫色の決め方ですね。

戦前の方が「づつ」と使うこともあるでしょう。
だってそう教えてもらったんですから。

なので「づつ」と使ってもO.Kです。
でもなるべくなら「ずつ」を使ってねということで一件落着です。

それではわかりやすくまとまてみます。

「ずつ」と「づつ」の使い方の流れ

  • 昭和21年11月以前⇒「づつ」が正解

  • 昭和21年11月~昭和61年7月以前⇒「ずつ」が正解

  • 昭和61年7月以降⇒「ずつ」でも「づつ」でも正解


言葉の歴史の流れはこうなるんです。

「ず」と「づ」の使い分けのコツ

「ず」と「づ」は文字にすると違います。
でも発音すれば同じです。


なので文字にするときに「ず」か「づ」のどちらを使うか悩むんです。
そんなお悩みにはひらがなルールを覚えておけばバッチリです。

同じ音が重なるとき

たとえば「続き」はひらがなでは「つづき」。
「雀」はひらがなで「すずめ」と書きます。


同じ音を重ねて使う時には「前の字と同じ字を使う」というルールがあるからなんです。

濁音(だくおん)になるとき

濁音(だくおん)というのは濁った(にごった)音のことです。


もともとの文字が熟語になって発音が濁る。
そんなときはもともとの音に濁点(だくてん)を付ければO.Kです。


たとえば「墨」は「すみ」と書きます。
でも「黒墨」となると「くろずみ」か「くろづみ」か迷ってしまいます。


こんなときにはもともとの音に濁点(だくてん)をつける。
なので「黒墨」は「くろずみ」と書きます。


同じように「綱」は「つな」と書きます。
なので「手綱」は「たづな」と書くようにすればO.Kです。

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まとめ

「少しずつ」と「少しづつ」。
正しい仮名遣いはどっちという試験問題。


この場合杓子定規(しゃくしじょうぎ)に答えるなら「どちらも正解」が正解です。
ただ普通は「少しずつ」が正解とされています。

というのも「ずつ」と「づつ」にはこんな歴史の流れがあるからなんです。


迷う

「ずつ」と「づつ」の使い方の流れ

  • 昭和21年11月以前⇒「づつ」が正解

  • 昭和21年11月~昭和61年7月以前⇒「ずつ」が正解

  • 昭和61年7月以降⇒「ずつ」でも「づつ」でも正解


「ずつ」と「づつ」の流れはこうなっています。

「づつ」は歴史的仮名遣いという古い日本語。
そして「ずつ」は「現代仮名遣い」という今の日本語に分かれます。

昭和61年7月以降は「づつ」を使っても許容範囲ですとなりました。
でも試験に出たときには「ずつ」と解答してください。

いったん昭和21年11月に「ずつ」にしなさい!となっている流れがあるからなんです。

今回は以上です。

あなたのご参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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