「おこがましい」を漢字で表記すると?そもそもの意味や類語、使い方の例文も紹介!

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「おこがましい。」

会話をしてると、たまにこんな言葉が使われることがありますよね。

なんだか、

えらそうなこと、とか、
ですぎなこと、とか、

そんなニュアンスで使われている印象がありますが、
そもそもはどういう意味なのでしょうか。

どんな時に使うのがふさわしいのでしょうか。


おこがましいことを言ってはだめだと言っている王様

ひょっとして・・・間違って使ってしまっているかも!?

・・・と、ちょっと心配になってしまったそんなあなたに。

今回はこの「おこがましい」という言葉の意味や正しい使い方
さらに類語も紹介しています。

そして、文章で書く時の漢字の表記方法についてまとめました。

実際に口頭で使う時の例文も紹介していきますので参考にしてくださいね!

それではさっそくみていきましょう。

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目次

「おこがましい」の意味

まずはなんとなく意味がわかるような気がする「おこがましい」の意味をはっきりとさせましょう。

じつは「おこがましい」という言葉は2つの意味を持っています。

「おこがましい」の意味その①

  • 生意気だ
  • 自分の身のほどをわきまえていず、分不相応だ
  • 差し出がましい


「おこがましい」の意味その②

  • ばかげている


なんだか「おこがましい」という言葉を会話に使ってしまうと、パワーハラスメントになってしまいそうですね。

「パワハラになる言葉なんてつかえないよ!」
そう思ったあなた!


安心してください!

じつはこの言葉は、自分に対して使う言葉。

つまり自分を謙遜(けんそん)している使うことが多い言葉なんです。

ちなみに謙遜(けんそん)とは、へりくだって、控えめな態度をとる。
つまり、自分を自分でわざと低くみて、控えめに行動することです。

たとえば「未熟な私が意見を述べるのも、おこがましいのですが」というように使います。

使い方は、またあとで文例できちんと紹介しますからご安心を。

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「おこがましい」の漢字表記と語源

「おこがましい」を漢字で表記するとこうなります。

「おこがましい」の漢字表記

  • 烏滸がましい
  • 痴がましい
  • 尾籠がましい


なんだか漢字で表記すると「おこがましい」の意味とは関係の無い様な感じになってしまいました。

なぜ漢字で表記するとこのような表記になるのか。

それは語源を探っていくとはっきりとします。

語源

もともと「おこがましい」の「おこ」とは古い言葉で「をこ」=「おろかな」という意味を持っています。

この古い言葉の「をこ」を知ったうえで、それぞれの漢字表記の語源をみていくことにしましょう。

烏滸がましいの語源

烏滸というのは、中国の後漢時代(25年~220年)。
その時代に黄河や揚子江などの大河に集まってくる、騒がしい人たちのことを指した言葉です。


烏滸の烏はカーカー鳴いてやかましいカラスのことからきています。
そして烏滸の滸は水際(みずぎわ)のことをあらわしています。

なので水際で騒ぐ人たちを、水際でカーカー鳴いてやかましいカラスにたとえて烏滸。

その烏滸に接尾語で、そのものやその状態に似ていると言う意味の「がましい」をくっつけます。
そして「烏滸がましい」という言葉になったんです。

痴がましいの語源

痴がましいの痴という漢字は、「おろかな」という意味を持つ漢字です。

なので痴に接尾語で、そのものやその状態に似ていると言う意味の「がましい」をくっつけて「痴がましい」という言葉になったんです。

尾籠がましい

尾籠がましいの「尾籠」は「尾籠」という漢字を音読みした当て字です。

もともと尾籠は「びろう」と読み、「不潔である」という意味の言葉です。

尾籠がましいは、日本で生まれた漢語なんです。

「おこがましい」の類語

それではつぎに「おこがましい」の類語をみていくことにしましょう。

類語とは意味が似ている言葉のことをいいます。

類語を覚えることであなたの会話の引き出しが多くなるように、使い方の例文も紹介します。

恐縮

恐縮(きょうしゅく)とは、「相手に対して申し訳ない」「相手に感謝の意を伝える」という意味。

例文:「社長に私の仕事を手伝っていただけるとは、たいへん恐縮でございます。」

身のほど知らず

身のほど知らずとは、「自分の身分、立場、力をわきまえていない」という意味。

例文:「新入社員の私が勢いとはいえ部長に意見するなんて、なんて身のほど知らずなことをしてしまったんだろう。」

ちょこざい

ちょこざいとは、「小生意気なこと」という意味。

例文:「あなたはちょっと才能があるからといって、伝統のすべてを否定するようなちょこざいなことはやめたほうがいい。」

分不相応

分不相応(ぶんふそうおう)とは、「自分の身分、立場を逸脱(いつだつ)している」という意味。

例文:「あなたが会社の未来を左右するプロジェクトに参加するのは、分不相応なことです。」

僭越

僭越(せんえつ)とは、「自分の身分、立場を超えて出すぎたことをする態度」と言う意味。

例文:「僭越ではありますが、私がこの現場の指揮をとらせていただきます。」

それぞれ「おこがましい」の「生意気だ」「自分の身のほどをわきまえていない」「差し出がましい」という意味に似た言葉になります。

自分を低く見せる謙遜は昔から日本では美徳の一つとされてきました。

今は時代遅れの考えとされるかもしれません。

ですが、まだまだ日本の社会にはこの謙遜は美徳という考えが残っているのも事実です。

ですから「おこがましい」とその類語を覚えておくことは、決してあなたのマイナスにはなりません。

「おこがましい」の使い方

では、「おこがましい」を実際に使えるように使い方を例文で紹介していきます。

「おこがましい」を使った例文

  • 私が、諸先輩をさしおいてリーダーになるのは、おこがましいですがご容赦を。
  • つい調子に乗り、おこがましいことを言ってしまいました。
  • 私がやろうとしていることは、おこがましいことなんでしょうか。
  • おこがましいかもしれませんが、私の言い分も聞いていただけないでしょうか。
  • おこがましいことを言ってはいけません。
  • そんなおこがましいことを言って、責任はとれるのですか。

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まとめ

「おこがましい」という謙遜を意味する、日本語らしい言葉。

この言葉は「生意気だ」「身のほどをわきまえていない」「差し出がましい」「ばかげている」という意味の言葉です。

日本はまだまだ出る杭は打たれる社会です。

ですから、あなたが自分の能力や技能をもっとはっきしたいとき。

そんなときにこの「おこがましい」という言葉を使うと、あなたの意見がやわらかく相手に聞こえます。

ストレートに強気に言うのもいいでしょう。

ただ日本には同じ意味の言葉を言っても、相手を立てて相手の心をつかむ「おこがましい」などの言葉が多くあります。

あなたが社会人として活躍したいと思ったとき。

そんなときには、ぜひこの「おこがましい」を使い相手とのコミュニケーションを円滑に進めてみてはいかがですか。

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