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このごろビジネスやファッション雑誌でマストという言葉をよく使います。
「この秋あなたをおしゃれに見せるマストアイテム」なんてファッション雑誌で見たりしませんか?
ビジネスでは「この提案にこの条件はマストです」なんて使ったりします。
前後の文脈で意味や使い方はなんとなくはわかる。
あなたもそう思っているかもしれません。
でも本当にマストの意味や使い方、わかってますか?
中学英語で習ったmustと同じ意味だと思っていませんか?
「そう言われるとちょっと自信がないような・・・」
今回はそんなあなたに。
マストとは英語でいうmustと同じ意味なのか。
違うとしたらどう違うのか。
そして日本のビジネスではどんな使い方をしているのかを例文でみてみましょう。
せっかくですからマスト反対語も紹介しておきますね。
それではまいりましょう。
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目次
英語の意味
マストとは英語では「must」と書きます。
mustには大きく2つの意味があります。
- 義務・・・「~しなければならない」
- 推量・・・「~にちがいない」
mustの意味を紹介しました。
せっかくですからmustの使い方もみてみましょう。
ここでは「ふ~ん。そんなふうに使うんだ。」ぐらいに気軽にみておいてください。
mustは英語の助動詞のひとつです。
I dance.は「私はおどります」という意味です。
そこに助動詞の「must」を使うとどうなるか。
I must dance.は「私はおどらなくてはならない」となり意味がまったく変わってきます。
英語の助動詞はこんなふうに動詞を補助する働きがあります。
日本語でのマストの意味
英語でのmustの意味と日本語で使うマストの意味。
これがちょっとニュアンスが違うんです。
なぜ違うのかと言えば日本語の文章の中で使うマスト。
これは英語ではなく、カタカナ語だからです。
例えば「ビジネスを成功させるのにこの事項はマストです。」
これは日本語にすると「ビジネスを成功させるのにこの事項は絶対に必要です。」となります。
マスト=「絶対に必要」という意味で使っています。
mustの意味である「~しなければならない」「~にちがいない」とはちょっと違います。
日本語で言うマストは英語のmustとは違う意味の言葉なんです。
mustの意味を変化させ日本語として使っているカタカナ語なんですから。
マストを普通に日本語で言っても難しい文章にはなりません。
ただ流行りというか、今では「マスト」という言い方が普通になってきました。
日本ではちょっとしたことで普通の言葉が流行語のように使われます。
たとえば以前は「CEO」なんて使っていませんでした。
アメリカなどで「最高経営責任者」という意味で使われている「CEO」という言葉。
海外ニュースで耳にしていたら、いつのまにか日本でも「CEO」という肩書が普通に使われるようになりました。
ちなみに「CEO」とは「Chief Executive Officer(チーフ エグゼクティブ オフィサー)」の略です。
マストもCEOも日本語でいうより、なんかかっこよく聞こえる言葉なのかもしれません。
かっこよく聞こえなかったら使いませんよね。
ただもう一度言っておきますが、日本語の文章の中で使うマスト。
これは英語のmustではなくカタカナ語です。
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ビジネスでの使い方
言葉は実際に使えないと意味がありません。
ビジネスシーンで使えるように使い方を例文でみてみましょう。
かっこいいマストという言い方をあなたのものにしちゃいましょう。
例文
- 売り上げアップにこれはマスト事項です
- 他の営業マンとの差別化に手書きのお礼状はマストだよ
- 報・連・相は社会人としてマスト事項だ
- 坪単価を上げるにはこの商品はマストです
- お客様のクレームは成長するためのマスト要件です
- マストなことに作業を集中しよう
- お客様のお店にこれはマストアイテムです
- 新製品の機能のうちこの機能はマストだ
- 出張にはこの商品はマストグッズなので忘れないように
英語のmustの意味ではなく、感覚的に「絶対に必要」と感じたらマストを使えます。
反対語
それでは英語のmustと日本語のマスト。
それぞれの反対語をみてみましょう。
mustの反対語
mustは「~しなくてはならない」という意味があります。
better
なので「そのほうが良い」と言う意味の「better」。
これは強制言葉「must」の反対語として使うことができます。
must not
mustに否定のnotを一緒に使う。
そうすると「~してはいけない」というmustの反対語になります。
マストの反対語
mustと違いマストは「絶対に必要」という意味のカタカナ語です。
和製英語です。
なので反対語も日本語になります。
- なくていい
- 必要ではない
- 必須ではない
- 妨(さまた)げる
- 止める
必要ではない。
そんな意味の言葉がマストの反対語になります。
mustと船のmast
これはちょっとした雑学としてさらっと読み流してください。
カタカナ語としてマストと使う時には何も問題は起こりません。
ただ英語として使う時にはmustとmastという間違いやすい英単語があります。
mastは船の帆を張る柱のことです。
話の前後からmustかmastかはわかるはずです。
「そういえばmustとmastを間違って・・・」なんて冗談として使ってみてはいかがですか。
カタカナでマストだからといってmastを使ってはダメですよ。
船の帆を張る柱のことになっちゃいますから。
まとめ
マストというカタカナ語。
「この秋かわいくみせるマストアイテム特集!」
「競合他社に勝つためにこのシステムはマストですよ!」
ファッション業界でもビジネスでもマストという言葉は使われています。
マストというと英語のmustと同じ意味だと勘違いしてしまいます。
mustは「~しなければならない」「~にちがいない」という意味。
それにたいしマストは「絶対に必要」という意味で使います。
どうして英語と日本語で意味が違うのか。
それはマストがmust意味を変化させ日本語として使っているカタカナ語だからです。
流行語のように使われているマスト。
この言葉は日本語として残っていくんでしょうか。
あなたはどう思いますか?
今回は以上です。
あなたのご参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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