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タラバガニは人気のあるカニです。
私も、社員旅行で北海道に言ったときに、清水の舞台から飛び降りるつもりで、家族にタラバガニを送ったこともあります。
値段も高いが、味もバツグンです。
ところで、タラバガニは、本当はカニじゃないって話を聞いたことはありませんか。
ヤドカリの仲間!?クモの仲間!?そんなウワサを聞いたことはありませんか。
「カニじゃなかったら、本当はなんの仲間なんだろうか・・・。」
そんなあなたの心の声が、私に聞こえてきそうです。
そういう私も、タラバガニがクモの仲間だったら、おもしろいな、なんて思っちゃいます。
ということで今回は、タラバガニは何の仲間なのか。
そして、そう言われる理由とは何のかをみていきましょう。
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目次
タラバガニとは
タラバガニとは、ウィキペディアによると
タラバガニとは
十脚目(エビ目)-異尾下目(ヤドカリ下目)-タラバガニ科-タラバガニ属に分類される甲殻類の一種。
とあります。
大項目がエビの仲間なのは良いとして、
注目すべきなのはその次、
「ヤドカリ目下」
となっていますね。
つまり、「タラバガニ」は「ヤドカリ」に分類されているのです。
「いやいや、どう見たってタラバガニはカニでしょ!」
と思った人も多いのではないでしょうか。
カニは、十脚目(エビ目)-短尾下目(カニ下目)に属する甲殻類の総称のことを言います。
カニで有名な「ズワイガニ」などはしっかりと
このカニ下目に分類されています。
生物の分類では、タラバガニはヤドカリであって、
カニとは別の生き物だということが、これでわかります。
カニのうらがわは左右対称
カニのうらがわを、じっくりと見たことはありますか。
じつは、カニのうらがわは、左右対称になっています。
それでは、タラバガニのうらがわは、どうなんでしょうか。
ズバリ!左右対称ではありません。
ここでも、残念ながら、タラバガニはカニではないということになってしまいました。
タラバガニの名前の由来
どんな言葉にも由来があります。
それでは、タラバガニの名前の由来はどこからきているのでしょうか。
タラバ+カニでタラバガニという名前になります。
タラバは鱈場ということです。
魚の鱈(タラ)の漁場である、オホーツク海などでよくとれることから、漢字では、鱈場蟹とあらわします。
鱈をとろうと、鱈の漁をしていて、いっしょによくとれたということなんです。
どうも、鱈場蟹という名前が先についてしまったようです。
しかし、ぱっと見た目は、どうみてもカニですよね。
漁師さんが、カニと思ったんですから、あなたや私が、タラバガニはカニ!と思っても不思議は無いですよね。
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タラバガニは、クモの仲間?それともヤドカリの仲間?
それでは、タラバガニはヤドカリの仲間なのか。
それとも、都市伝説のように言われている、クモの仲間なのかをみていきましょう。
たぶん、あなたも「それって本当?」と思ってしまう、クモとの関係についてみていきましょう。
タラバガニはクモの仲間なのか
はじめに、タラバガニは十脚目(エビ目)-異尾下目(ヤドカリ下目)-タラバガニ科-タラバガニ属
というように紹介しましたね。
これを、もっと細かく表現すると、こうなるんです。
節足動物門-甲殻亜門-軟甲綱(エビ綱)-十脚目(エビ目)-異尾下目(ヤドカリ下目)-タラバガニ科-タラバガニ属となります。
それでは、クモはどうなんでしょうか。
クモは、節足動物門-鋏角亜門-クモ綱-クモ目に属する生物です。
たしかに、節足動物門は同じですが、そのあとは、まったく違います。
そして、この節足動物門に属する生き物は、なんとすべての動物の75%になるんです。
節足動物門が同じだから、クモの仲間といわれても、タラバガニも困ってしまいます。
ムカデやカブトガニ、サソリ、トンボだって節足動物門なんです。
つまり、タラバガニがクモの仲間だというのは、ちょっと、いやかなり無理があります。
結論!クモの仲間なんて言ってたら、タラバガニに苦笑いされてしまいます。
タラバガニはヤドカリの仲間なのか
ヤドカリというのは、日本大百科全書(ニッポニカ)によると
ヤドカリとは
節足動物門甲殻綱十脚目に属するヤドカリ科、ホンヤドカリ科、オカヤドカリ科、ツノガイヤドカリ科、オキヤドカリ科の動物の総称。
となっています。
そして、タラバガニは、異尾下目(ヤドカリ下目)ですから、ヤドカリの仲間なんです。
カニとタラバガニとヤドカリの足の数
よく、足の数の違いで、カニとタラバガニを分類するなんていいます。
カニはハサミを含めて10本なのに対して、タラバガニはハサミを含めて8本。
そして、ヤドカリはハサミを含めて10本です。
あれ?
タラバガニが8本で、ヤドカリは10本・・・・・。
これじゃあ、またふりだしにもどってしまう・・・・・。
いやいや、安心してください。
これは、太くて大きな足の数をかぞえたものです。
なんと、タラバガニはとっても小さくなってしまった足があと2本あるんです。
そして、ヤドカリの10本の足の2本も、とっても小さくなった足なんです。
タラバガニは十脚目なんですから、10本が正解なんです。
なので、タラバガニもヤドカリも、とっても小さな足を足として数えないと、8本になってしまうんです。
やっぱり、タラバガニとヤドカリは仲間なんですね。
旬の時期はいつなのか
冬になると、カニの需要が増えますから、タラバガニの旬も冬だと思っていませんか。
たしかに、冬になると、テレビショッピングやラジオショッピングなどで、カニがよく登場します。
ただこれは、カニの旬だからというよりも、鍋物やお正月で、需要が増えるから、販売側もカニを前面に押し出しているのです。
それでは、タラバガニの旬はいつなのでしょうか。
それは、獲れる場所によって違ってきます。
北海道やオホーツク海は冬は、流氷などで漁ができなくなってしまいます。
つまり、北海道やオホーツク海で獲れるタラバガニは流氷が解けた後の、春から夏が旬だということになります。
つぎに、アメリカのアラスカ州にあるベーリング海峡は、冬がタラバガニの解禁時期になります。
つまり、アラスカ産のタラバガニは冬が旬だということになります。
こうなると、産地をわければ、ほぼ一年中、旬だということになります。
さらに、今は冷凍保存の技術が進歩していますので、一年中おいしいタラバガニが食べられるというものです。
まとめ
タラバガニはカニの仲間ではなく、ヤドカリの仲間です。
足は、とっても小さな足を含めれば、カニもタラバガニもヤドカリも、ハサミを含めて10本あります。
ただ、大きな足だけを見ると、カニは10本、タラバガニとヤドカリは8本になります。
今は、冷凍保存の技術が進歩して一年中、おいしいタラバガニが食べれる時代になりました。
けれども、冬は需要が増えますから、本当においしいタラバガニは値段が高くなります。
あんがい夏が、手頃な価格で食べれる、ねらいめなのかもしれませんね。
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