慈悲の意味をわかりやすく簡単に!使い方を例文で紹介

スポンサーリンク




時代劇のDVDを小学3年生の甥と一緒に見ていた時のことです。


悪代官に村人が「御代官様、お慈悲を!」
と言ったときに、甥が私に聞いてきたんです。

「おじさん、お慈悲(じひ)ってなんのことなの?」


あなたなら小学3生にこう聞かれたら、どんなふうに教えてあげますか?


慈悲の意味を聞いているゴリラ

普段なにげなく使っている言葉の意味を子供にわかりやすく簡単に説明する。

これって案外難しくありませんか。

今回の記事では「慈悲」という言葉の意味を小学生にもわかりやすく簡単に説明しています。


さらに「慈悲」の使い方例文で紹介していますから、実際の会話でも使いやすくなりますよ。

それでは「慈悲」の意味を探っていきましょう。

スポンサーリンク

目次

慈悲の意味を簡単に紹介

「慈悲」って簡単に言うとどういう意味なんでしょうか。


じつは「慈悲」というのは仏教の用語なんです。
仏教の用語と言うと難しそうですが、難しそうな言葉の意味を探る一つのいい方法があります。

それは漢字の一文字一文字の意味を見ていくことなんです。
仏教の用語といっても言葉なんですから。


では、さっそく一文字一文字の意味を見ていきましょう。

慈悲の慈の意味

まずは「慈悲」の「慈」という漢字の意味をみてみましょう。


「慈」というのは音読みでは「ジ」と読みますが訓読みでは「いつくしむ」と読みます。

「いつくしむ」とは自分より弱い立場のものに愛情をそそぐことを意味します。

ですから「慈」という漢字の意味はこうなります。

慈の意味

  • いつくしむ
  • 情けをかける
  • 恵み深いこと


ではつぎに「慈悲」の「悲」という漢字の意味をみていくことにしましょう。

慈悲の悲の意味

「慈悲」の「悲」という漢字の意味はどういう意味なんでしょうか。


「悲」は悲しい(かなしい)という意味だということは有名です。

ただ案外知られていない意味があるんです。

悲の意味

  • かなしい
  • かなしむ
  • 情け深い
  • 恵み


この意味の中で「慈悲」の「悲」は、情け深い恵みという意味で使っています。

慈悲の意味

いままで慈悲の「慈」と「悲」という漢字の意味をひとつずつ見てきました。


「慈悲」は仏教の用語で仏様が人々にどう接するかを表しています。

「慈」=「いつくしむ」

「悲」=「情け深い」
という意味でこれらの漢字を使っています。

慈悲の意味

「慈悲」とは仏様が人々をいつくしみ(自分より弱い立場のものに愛情をそそぐ)

情けをかけ苦しみを取り除くこと。


日本人の生活には仏教の教えや言葉などが、いろんなことに自然とはいりこんでいることがあります。

時代劇で「御代官様、お慈悲を!」
なんて悪代官にお願いしたりしていますが、悪代官には最後には罰がくだることが多いです。


その罰って仏罰なのかもしれません。

慈悲の意味を簡単に紹介

いままで「慈」と「悲」の漢字の意味から「慈悲」の意味をさぐってきました。


それでは、小学生にもわかりやすく簡単に「慈悲」という言葉の意味を説明します。

慈悲の意味を簡単に

慈悲というのは仏様が、みんなの苦しみを無くなしてくれて

楽しいことをいっぱい与えてくれることなんだよ


私は小学3年生の甥にこんなふうに説明しました。

仏様が私たちの苦しみを取り除いて、楽しいことを与えてくれることが「慈悲」なんです。

スポンサーリンク

慈悲の使い方

それではつぎに、「慈悲」という言葉の使い方を例文で紹介します。


普段あまり使わないこの言葉を、ぜひあなたの言葉として使ってみてください。

「慈悲」を使った例文

  • 自分をだました友人を許すなんて、彼はなんて慈悲深い人なんだ。
  • 仏教を学んでいても慈悲の心を持てるかどうかは、人それぞれだ。
  • 人として慈悲の心は持つべきだが、それと人を甘やかすのはまったく違う。
  • 困っている人に「お慈悲を!」と言われても許すことを知らない彼は、どんな心を持っているんだろうか。
  • 自分のことよりも困った人のことを考えて行動する彼は、仏様のような慈悲の心を持っている。
  • みんなに好かれたいと思って世話をすることと、慈悲の心を持っての行動はまったく違うものだ。
  • 彼は困っている人の社会的地位など関係なくどんな人に対しても、慈悲の心を持ち接している。


慈悲の心は仏様の心です。



どんな人に対しても平等な心で接する。
そしてやさしさと厳しさを両方かねそなえていること。


それが慈悲の心なんです。

まとめ

時代劇で「御代官様、お慈悲を!」というよく聞くせりふ。


ただ今の日常生活で「慈悲」という言葉を使うことは少ないようです。


「慈悲」という言葉はもともと仏教の用語なんです。
言葉の意味はこうなります。

慈悲の意味

「慈悲」とは仏様が人々をいつくしみ(自分より弱い立場のものに愛情をそそぐ)

情けをかけ苦しみを取り除くこと。


とても重い意味がある言葉なんです。

なので「彼に慈悲をかけてあげたよ!」
なんて軽々しく使う言葉ではありません。


仏様の心を持ち、差別しない心を持ち、正義の心を持つ人が使う言葉なんです。


みんなが慈悲の心を持てるようになれば、平和な世界がおとずれるかもしれませんね。

スポンサーリンク