憲法とは何かを子供向けにわかりやすく簡単に説明しました

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小学5年生の息子が、同じスイミングスクールに通っている、小学6年生の友達からこう言われたそうです。
「K君、憲法って知っとうや、ぼくは知っとうぜ。」


帰ってきた息子は、私に聞いてきました。
「お父さん、憲法ってなに?」


私は息子に「え~!憲法は6年生の社会科で習うから、まだ知らんでもいいんじゃないの。」
しかし、息子は、「教えて!」とくいさがってきました。


憲法を子供に説明している

こりゃまた、難しいことを、聞いてきたなと思いましたね。
しかし、お父さんとしては、後にはひけません。


そこで今回は「憲法とはなにか」と、あなたより年下の子供に聞かれたとき。
そんなときに、子供向けにわかりやすく簡単に説明するには、どんな説明をすればいいのかをみていきましょう。

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目次

憲法とはどんなものかをわかりやすく説明

小学校6年生になると、社会科の授業で「憲法」について、先生が教えてくれます。
正確には、日本の憲法なので「日本国憲法」といいます。


たとえばあなたが、お母さんやお父さんに、おこられるようないたずらをしたとき。
「そんなことをしてたら、お巡りさんに、捕まえてもらうけんね!」
なんて、言われたことはありませんか。


お巡りさん、つまり警察官に捕まるということは、法律に違反しているということです。


たとえば、車で時速50キロをこえて走ってはいけない道を、時速80キロで走っていて
警察にみつかったら、どうなりますか。



そうです!スピード違反で捕まっちゃいますよね。
これは、道路交通法という法律に違反しているから捕まったんです。


日本にはこのほかにも、いろんな法律があります。
そして、この法律をつくるのは、国会議員の仕事なんです。


でも、国会議員の人たちが、自分たちの好きなように法律をつくることはできません。
法律の上に、法律より強いものがあるんです。


この法律の上にあって、法律より強いものが「憲法」なんです。
つまり、憲法とはどんなものかといえば、日本で最強の法律のことなんです。

ではつぎに、もっとわかりやすいように、図で説明しましょう。

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憲法とは何か簡単に説明

まずは、この図を見てください。

法律の三角形

これは、私が書いた、いろんな法律の強さを三角形にしたものです。
上にいくほど、力が強くなります。


三角形の一番上にある「憲法」は、法律の世界チャンピオンみたいなものです。

憲法より強い法律は、日本にはありません。
それでは、法律のチャンピオンである「憲法」とは何かを説明しますね。


図の憲法以外の法律は、あなたをふくめた日本国民に「こんなことをしては、いけません!」
と決めているルールです。


そして、図の一番上にある憲法は、「国や国を動かしている権力者が、自分たちにつごうがいいような法律をつくって、国民が困るようなことをしてはいけません!」
と決めているルールのことなんです。

法律は、国が国民に守ってもらうべきルールを決めたものです。

憲法は、国民が国に守ってもらうべきルールを決めたものです。



法律と憲法とでは、「守りなさい!」と言っているほうと「守ります」と約束しているほうが逆になるんです。

法律は「守りなさい!」と言っているのは、国民に対してです。

憲法は「守りなさい!」と言っているのは、国に対してなんです。



なぜなら、日本はあなたをふくめた国民が主人公だと決まっています。
主人公は、ヒーローのように強いんです。

このことをちょっと難しく言うと「国民主権」といいます。


なので「憲法とは何か」と、あなたが友達や、年下の子供に聞かれたら、こう答えてあげてください。
『憲法とは、国民が国に、「すきかってなことをしてはいけません」ということを守らせるためのものなんだ。』
こんなふうに、答えてあげてくださいね。


それでは、「憲法とは何か」についての、簡単なわかりやすい説明はここまでです。
おつかれさまでした。


これから先は、日本では、国民が主人公なんだよ!という「国民主権」。
このことが、憲法を改正(憲法の中身を変えること)するときにわかるんだよ、ということを説明します。


なので、「それも知りたい!」と思ったら、この先も読んでくださいね。
憲法は、国民が国に守ってもらうべきルールを決めたもの。
そして、「守りなさい!」と言っているのは、国民だということが、もっとわかりやすくなりますよ。

憲法改正の手続きをわかりやすく説明

いままで言ってきたように、憲法は日本で最強の法律です。
他のどんな法律も、憲法には勝てません。

憲法がダメ!っていったらダメなんです。


では、憲法は永遠の過去から悠久の未来まで
まったくもって変わらないものなのでしょうか。

そうではないですよね。


一番最初に作られた時があり、
問題があったら変えていく必要があります。


しかし、先にも述べたように、
憲法は法律よりも強いものです。

なので、そうそう簡単には変えられません。


では、この憲法の内容を修正したり変えたりするには、
どのような手続きが必要なのでしょうか。


ここでは、法律よりもえらい憲法を変えるための手順、
つまり、「憲法改正の手続き」について簡単に説明します。


いろいろはしょって大事なところを図解にしました
憲法改正の手続き

この図を見てください。

まず、国会議員の3分の2以上の憲法改正案(憲法を、こんなふうに変えるということ)についての賛成が必要になります。
国会議員は、国民の代表です。


そして、つぎに、国民に憲法改正案を提案します。
国民投票をおこない、半分より多い(過半数といいます)賛成が必要になります。


国民投票で過半数の賛成で、天皇が、国民の名で憲法を変えることとを発表します。

さいごに、憲法を変えることを決めるのも、国民です。
憲法を変えることを、発表するのも、国民の名で発表します。



国民が国の主人公である=「国民主権」ということが、これでよくわかりましたか。

日本の主人公は、国民なんですよ。

まとめ

憲法も載っている六法全書

日本国憲法とは、『国民が国に、「すきかってなことをしてはいけません」ということを守らせるためにもの。』なんです。
いくら、国の権力者でも、国民にだまって、すきかってなことはできません。

だって、主人公は、あなたをふくめた国民なんですから。
だからこそ、あなたにすこしでも、憲法にきょうみを持ってもらいたいんです。

小学5年生の息子が、6年生に「憲法って、知っとうや。」と聞かれて、私は息子に説明しました。
「息子よ、お前はこの国の、主人公になるんだよ。」って。

この文章を最後まで読んでもらえて、うれしいです。
つぎは、あなたが、あなたよりちいさな子供たちに「憲法」を説明してあげてください。

だって、あなたは日本の主人公になる、ひとりなんですから。

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