「油を売る」の慣用句の意味とは?語源はどこから?類語や例文も紹介

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「油を売る」という慣用句があります。

今回は、「油を売る」の慣用句の意味。
そして、この慣用句の語源はどこからきたのか。

さらに、類語や例文も紹介しちゃいますね。

江戸時代以前から、油売りは桶をかついで、油を売りあるいていました。


行商をしている人

ところで、油売りの行商人は、油を一日の時間の中で、いつ売ればもうけが多くなったかご存知ですか。
そして、なぜ、その時間に売ればもうけが多くなったんでしょうか。

この豆知識についても紹介しています。
ぜひ、最後までこの記事を読んで、この豆知識もあなたのものにしてくださいね。

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油を売るの慣用句の意味

「油を売る」という慣用句の意味。
それは、単に行商人が商売として、油を売っていることを意味している言葉ではありません。


「油を売る」とは、仕事を怠(なま)けている、無駄話をして時間を無駄にしているということを意味します。
つまり、「油を売る」とは、仕事中に仕事をせずに、大切な時間を無駄に費やしているということなんです。


たしかに、無駄話をして仕事を怠(なま)けるのはよくないことです。

しかし、30年以上営業マンをしている私としては、ちょっとだけいいわけをしたいですね。

お客さんとの商談で、無駄話というのも、お客さんと仲良くなったり、商談の潤滑油として必要だと思うんですよね。
あなたが、お客さん側として営業マンと話をするときには、ちょっとした無駄話は許してあげてくださいね。

閑話休題。
それでは、つぎに「油を売る」という慣用句の語源について紹介しますね。

ちょっと言葉の雑学 「閑話休題(かんわきゅうだい)」の意味

閑話休題の閑話とは、無駄な話のことです。

そして、休題とは、その無駄な話をやめることです。

つまり「閑話休題」とは、本筋とは離れてしまった話をやめて、本筋の話しに戻りますということなんです。

ちょっと言葉の雑学その2 「慣用句」の意味

慣用句とは、2つ以上の単語が結びついて、独自の意味をもつ言葉のことなんです。

「油」+「売る」という2つの単語が結びついて、独自の意味をもってますよね。

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語源

「油を売る」という慣用句の語源は、どこからきているのでしょうか。

江戸時代に、整髪用の油を売っていた行商人の行動が語源になっているんです。

行商人は、油が入っている桶(おけ)からひしゃくを使い、お客さんのマスに油を移します。
その移す間、お客さんと世間話や雑談をしているようすから転じた慣用句なんです。

はたから見れば、世間話などを長々としている様子が、仕事をさぼって、なまけているように見えたんでしょうね。

ただ、油って粘(ねば)りがありますよね。
なので、ひしゃくからマスに油をそそぐときに、なかなかひしゃくの油が切れません。


油売りの行商人はたんに、無駄話をして、さぼっていたわけではないようです。
ちょっと、油売りの行商人がかわいそうになってきますね。

類語

では、つぎに類語を紹介しますね。

仕事をさぼっていたり、無駄話をしているという言葉になります。

油を売るの類語

  • 道草をする。
  • ぶらぶらする。
  • だらける
  • 無精をする。
  • さぼる。
  • 役に立たない話をする。
  • よりみちをする。

あまり、良い意味での類語は、さすがにないようですね。

例文

では、「油を売る」を使った例文を紹介しますね。

油を売るを使った例文

  • 油を売ってないで、仕事に戻りなさい。
  • なかなか帰ってこないが、どこで油を売っているんだろうか。
  • 油ばかり売っていると、仕事が終わらないよ。
  • 油を売っていても、時間がもったいないだけだよ。
  • 油を売っていないで、はやく油を売りに行きなさい。

油ばかり売ってないで、ためになる記事を書きなさい。

ん?それって私のことかな・・・。

油を売る翁の話

ではここで、「油を売る」という慣用句のことからちょと脱線して、あなたの人生のためになる話をしましょう。
この脱線話は、あなたの人生に役にたつかもしれませんよ。

中国が宋と言っていた時代の欧陽修が書いた「帰田録(きでんろく)」の中に、「売油翁(ばいゆをう)」という話があります。

ものすごく簡単に内容を言うと、こうなります。

自他ともに認める、弓の名人が、弓を射る練習をしていたんです。

その様子を、おじいさんがじっと見ていたので、弓の名人が自分の弓のうでを自慢したんです。
そうしたら、おじいさんが「ただ、手慣れているだけだよ。」と言ってしまいました。

怒った弓の名人に、おじいさんがこんな行動をとったんです。

ひょうたんの口を銭でふさぎ、銭の穴から油を注ぎ入れたんです。
しかし、油をそそぎ入れたにもかかわらず、銭はまったく油でぬれることがなかったんです。

おじいさんは「こんなことができるのも、ただ手慣れているからだよ。」と言いました。

それを聞いた弓の名人は、笑っておじいさんを許してくれたんですって。


これは、何事も鍛錬を重ねて、慣れてくれば上達するということを言っています。

あなたがなにかに挑戦しようとして、上手にいかないからとすぐにあきらめるなんて、もったいないですよ。
何事も、慣れてくれば物事は上手にできるようになります。


チャレンジ精神は、あなたの人生を豊かなものにしてくれます。
あきらめそうになったら、この「売油翁(ばいゆをう)」と言う話を、読んでみませんか。

漢文ですので、現代語訳している本をさがしてみてくださいね。

「帰田録(きでんろく)」には、その他にも、心の糧となる話がありますよ。

まとめ

最後までこの記事を読んでいただいたあなたに、問題の答えを発表しますよ。

え?なんの問題かって。

はじめに書いていた、油売りの行商人は、いつ油を売ればもうけが多くなるでしょう。
という問題ですよ。

忘れちゃいました?

では、発表します!

油は熱膨張というのがあって、温まると、体積が膨張するんです。
ですから、寒い朝より、太陽がでて気温が上がる午後のほうが体積が多くなります。

なので、午後に売ったほうが、同じひしゃくで移しても、油の量は少なくてすむんです。

答えは、気温が上がる午後に売るともうけが多くなる。
なぜなら、油が膨張して少ない量で売れるから、でした。

油を売るという言葉は、仕事をさぼる、無駄話をするという意味です。

しかし、なかなかひしゃくからマスに移す油が粘りがあって切れないんです。
世間話でもしながら、最後まで油を入れてくれるなんて、正直者ですよね。

「油を売る」という行いは、営業マンや接客業の人には必要なことだと思います。
ただ、さぼるだけではダメですよ。

人と人との関係には、むだという油売りがあったほうが、いいと思うんです。

あなたは、どう思われますか。

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