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今からお話することは、営業マンとしての私が体験した実話です。
私は営業マンとして売る上げを伸ばそうと、新規開拓を行っていました。
そんなとき、〇〇ショップという取引先のことを見つけたんです。
〇〇ショップという取引先は、取引先の一覧に載ってはいるが、まったく取引の無い状態でした。
こんな休眠状態の取引先は、飛込みで新規開拓するよりも、取引をしてくれる可能性が高いんです。
そこで、私は、この〇〇ショップに売り込みをかけました。
それが、まさかパンドラの箱を開けることになるとは・・・。
そこで今回は、パンドラの箱とはどんな意味なのか。
そして、その使い方と、箱を開けるとどうなるのかを、私の営業マンとしての実体験とともにみていきましょう。
さあ、このあとの、営業マンとしての私の運命はいかに!
その結末は、この記事最後にて!
カミングスーン!
それでは、まずは、パンドラの箱の意味と使い方についてみていきましょう。
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目次
パンドラの箱の意味と使い方
あなたは、パンドラの箱という言葉は、一度はどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
そして、その言葉の意味を深く考えたことは、ありますか。
パンドラの箱の意味は、考える人によって、何通りもの意味が考えられる深~い意味がかくされているんです。
意味
それでは、意味をみていきましょう。
「わざわいがあることが確約されている」という意味なんです。
この「わざわい」とは、問題や困難の大小には、関係がありません。
起こったことがらを、問題や困難と感じれば、それはパンドラの箱なんです。
使い方
それでは、つぎに「パンドラの箱」という言葉の使い方をみていきましょう。
- その案件は、パンドラの箱なんだから、決してさわってはいけない。
- みんなに、その秘密を話してしまうなんて、パンドラの箱を開けてしまったね。
- 他人のおせっかいばかりしていると、そのうちパンドラの箱を開けてしまうよ。
- 上司から、無理やり、パンドラの箱を渡されてしまった!
- パンドラの箱は開けずに、その問題は、先延ばしにしましょう。
パンドラの箱を開けるとわざわいが飛び出してしまいます。
なので、「触らぬ神に祟(たた)りなし」のように、見て見ぬふりをすること。
そして、「藪(やぶ)をつついて蛇を出す」のような、うっかりと、やってはいけないことをやってしまった。
こんな場面のときに、「パンドラの箱」という言葉を使うんです。
しかし、前向きにこの言葉を使うこともできます。
パンドラの箱を開けてしまい、問題山積だが、みんなで力を合わせ前進すれば、きっと解決できる!
できれば、こんな前向きの行動に、使いたいものです。
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パンドラの箱を開けるとどうなるのか
それでは、わざわいがいっぱいつまった、パンドラの箱を開けるとどうなるのでしょか。
もともとこの言葉は「ギリシャ神話」から出てきた言葉なんです。
それでは、パンドラの箱の神話の要点をみていきましょう。
全知全能の神であるゼウスは、プロメテウスに、自分たちと同じ姿をした生物を粘土で創るように命じました。
プロメテウスが命令通りに、粘土で生物をつくりました。
ゼウスは、その生物に命をあたえ「人間」を創ったのです。
そして、ゼウスは「人間」がみずからの力で生きていけるように、プロメテウスに「人間に」生きる知恵をあたえるように命じました。
ただ、「火」を使う知恵を「人間」に与えることは、禁止していました。
「火」を「人間」にあたえてしまえば、「人間」はみずから、わざわいをつくりだすことが、わかっていたからです。
ちなみに、ゼウスが「人間」に命をあたえ創った世界には、「わざわい」というものは、無い世界だったんです。
ところで、、プロメテウスはゼウスの命令をまもらずに、自分がつくった「人間」を愛するあまり、とんでもないことをしてしまいました。
それは、天界から火を盗んで、「人間」にあたえてしまったんです。
激怒したゼウスは、ヘパイストスに命じ、粘土から、美しい女性であるパンドラを創らせます。
そして、「人間」に火を授けたポロメテウスの弟である、エピメテウスに送ったのです。
そのパンドラには、多くの神々から、美しさや音楽の才能、癒(いや)しの力などたくさんの贈り物が贈られました
そして、全知全能の神であるゼウスからは、絶対に開けてはいけない箱が贈られました。
パンドラは人類で最初の女性です。
その名のパンドラというのは「すべての贈り物」という意味からつけられました。
エピメテウスはパンドラの美しさに恋をし、妻にしました。
そして、「人間」にとってとんでもないことが起こってしまったのです。
エピメテウスが家を留守にするとき、妻のパンドラは、ゼウスから贈られた「絶対に開けてはいけない箱」開けて中をのぞいていまったのです。
そのとたん、箱の中から、ありとあらゆる「わざわい」が箱から飛び出して、「人間」の世界へと広がっていったのです。
あわてて、その箱を閉めたのですが、箱の中には「エルピス」という希望だけが残っていました。
「人間」の世界は、はじめは「わざわい」は存在していませんでした。
しかし、パンドラが開けてはいけない箱を開けてしまったために、この世には、ありとあらゆる「わざわい」が存在するようになったんです。
これが、パンドラの箱を開けるとどうなるのかという結果です。
パンドラの箱の中には「エルピス」という希望が残されました。
そして、この「エルピス」は希望のほかに、「予兆」と翻訳されることもあります。
「予兆」とは、未来に起こることのきざしと言う意味の言葉です。
これは、どういうことを意味するのでしょうか。
つぎに、このことについてみていきましょう。
パンドラの箱に残ったのは、希望なのか予兆なのか
箱の中に残った「エルピス」というもの。
この「エルピス」は人間にとって、希望なのでしょうか。
それとも、予兆なのでしょうか。
じつは、希望であろうと予兆であろうと、考え方しだいで、良くも悪くもなるんです。
それでは、希望、予兆、それぞれについてみていきましょう。
箱に残ったのが希望のとき
有名なほうは、箱の中に残ったのが「希望」とする説。
それでは、わざわいが世界中に広まった後、希望が残ったのは、人間にとって良いことなのでしょうか。
それとも、悪いことなのでしょうか。
希望は良いこととする考え方
どんなに悪いことがあっても、困難があっても、人生には希望があるから前に進むことができる。
どんなことが起こっても、プラスの考え方で行動するということです。
希望がなければ、人間は生きてはいけないということですね。
希望は悪いこととする考え方
どんなことが起こっても、希望があるから、いつ終わるともわからない困難に、一生立ち向かっていかなくてはならない。
最後にハッピーエンドが待っているという保証はないのに、一生困難に挑戦し続けなければならないということです。
箱に残ったのが予兆のとき
「未来に起こることのきざし」が予兆と言う言葉の意味です。
箱の中に残っていたのが「予兆」とする説。
それでは、わざわいが世界中に広まった後、予兆が残ったのは、人間にとって良いことなのでしょうか。
それとも、悪いことなのでしょうか。
予兆は良いこととする考え方
どんなに悪いことがあっても、困難があっても、それを良い方向に方向転換する予兆を人間は感じ取ることができる。
なので、予兆があるから、人間は絶望することなく生きていくことができるということです。
予兆を感じ取ることができないと、人間は生きてはいけないということですね。
予兆は悪いこととする考え方
どんなことが起こっても、予兆を感じ取ることができるから、いつ終わるともわからない困難に、一生立ち向かっていかなくてはならない。
最後にハッピーエンドが待っているという保証はないのに、一生困難に挑戦し続けなければならないということです。
箱の中に残っていた「エルピス」が希望であれ、予兆であれ、考え方しだいで幸福にも不幸にもなるということではないでしょうか。
同じ出来事が起こっても、それを幸福と感じる人もいれば、不幸だと感じる人もいます。
ゼウスが人間界に贈った「パンドラの箱」。
それを、幸福と考えるか、不幸と考えるかは、あなたしだいなんです。
まとめ
パンドラの箱を見つけたとき、見て見ぬふりをするのもよし。
自分から、パンドラの箱を開けるのもよし。
私は、箱を開けたからといって、必ず不幸になるとは考えません。
問題や困難に立ち向かうということは、必ず人間的に成長できると考えているからです。
あっ!そうです。
忘れる所でした。
一番最初に、私がパンドラの箱である〇〇ショップと取引をはじめた話がありましたよね。
その結果を、お話しましょう。
それは、私が取引が休眠状態だった、〇〇ショップと取引を開始する朝のことでした。
「あ~あ、五平太君、ついにパンドラの箱をあけちゃったね。」
朝、会社に行くといきなり支店長にいわれました。
私は言われた意味がわからなくて、支店長に聞き返しました。
「パンドラの箱を開けちゃったって、どういう意味ですか?」
「五平太君、〇〇ショップと取引を始めたそうだけれど。」
「〇〇ショップは、うまくいけば取引金額は大きいけれど、いままで3人の営業マンが、〇〇ショップを担当して会社を辞めていったんだ。」
「なんですって!そんな危険な取引先の名前を一覧に残しておかないでくださいよ!」
でも、そんなことを言っても、後の祭りです。
今も私は、〇〇ショップを担当しています。
時々、冗談で、「担当を変わってよ。」と他の営業マンに言うことがあります。
みんな真剣な顔をして断ってきます(笑
たしかに、〇〇ショップに商談に行くときには、いまだに緊張します。
胃が痛くなることもあります。
楽な商談なんて、できません。
しかし、数字と言う見返りがあることも事実です。
私は、本当にパンドラの箱を開けてしまったのでしょうか。
もし、開けてしまったとしても「エルピス」が残っています。
「エルピス」を味方にするか敵にまわすかは、私の考え方ひとつで、どうにでもなります。
あなたも、もしパンドラの箱を開けてしまったら、私のこの話を思い出してください。
パンドラの箱は、あなたの味方でも敵でもありません。
味方に感じるか敵に感じるかは、あなたしだいなんですから。
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