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健康診断が近くなると、食事制限をしたりして普段の体重をごまかそうとしたりしていませんか。
そんなことをしても意味ないようなきがするんですが。
え?そういうあなたはやっってないのかって?
私は必ずやってます(笑
ところでこの「ごまかす」という言葉の語源はどこからきているのでしょうか。
そしてあなたは、ふだん漢字で書くときにどう書いていますか。
もしかして漢字で「誤魔化す」って書いていませんか?
じつはその漢字は・・・。
正解はこの記事に書いています。
読んでみてくださいね^^
今回はふだんなにげなく使っている「ごまかす」の語源と類語。
そして漢字で書くと正しくはどう書くのかを見ていきましょう。
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目次
ごまかすの語源
ごまかすの語源にはふたつの説があります。
ひとつは、お菓子からきている説。
もうひとつは、あの有名な弘法大師からきている説があります。
それではこのふたつの説をそれぞれみていきましょう。
語源がお菓子からきている説
ごまかすという言葉の語源がお菓子から来ている説ですが、これは江戸時代にさかのぼります。
江戸時代の文化文政時代に「胡麻胴乱(ごまどうらん)」というお菓子がつくられていました。
このお菓子は、小麦粉にごまをまぜて、それを焼いてふくらませたお菓子です。
ごまが入っていますから、ごまが焼けたいい香りがするお菓子です。
ごまのいい香りが食欲をそそり、食べてみるとびっくり!
この「胡麻胴乱(ごまどうらん)」は小麦粉が焼かれてふくらんでいますから、中は空洞でなんにもありません。
中身もしっかりつまったお菓子かと思って食べたら、「中はからっぽでだまされた!」となったんですね。
なので「胡麻胴乱」⇒「ごまのお菓子にだまされた」⇒「ごまかし」⇒「ごまかす」と変化していったという説なんです。
ちなみにこの「胡麻胴乱」の作られていた江戸時代の文化文政時代。
この時代は、11代将軍「徳川家斉」の時代で1804年~1830年のことを言います。
この時代には、芝居や絵画などの町人文化が花開いた時代でもあるんです。
語源が弘法大師からきている説
語源をみていく前に語源の意味がわかりやすくなる豆知識をみていきましょう。
弘法大師(774年~835年)は平安時代の僧で真言宗の開祖のことをいいます。
そして、この真言宗では「護摩行(ごまぎょう)」という修行を行います。
今でも護摩木といって名前やお願いしたいことを書いたものを護摩行のときに焼いています。
この護摩行の煙が天に届くと、天は願った人に幸福を与えてくれるとされています。
この護摩行のことを知っておいてくださいね。
弘法大師が開祖の真言宗。
この真言宗の修行のひとつである「護摩行(ごまぎょう)」。
この護摩行のあとには護摩木の灰がでます。
この灰をこともあろうか、弘法大師が護摩行をおこなったときの灰といつわり売っていたんです。
なのでこのいつわりの商売を「護摩の灰」と言い、そのいつわりの商売を「ごまかす」と言っていたという説なんです。
日本史の教科書にもでてくる有名な弘法大師=空海の名をかたるなんて。
なんとも罰当たりな商売もあったものですね。
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ごまかすを漢字で書くとどう書くのか
今まで「ごまかす」の語源をみてきました。
「胡麻胴乱(ごまどうらん)」というお菓子が語源のひとつなら、漢字で書くと「胡麻化す」でもよさそうですね。
しかしパソコンで「ごまかす」を変換しても「誤魔化す 」としかでてきません。
じつは「ごまかす」を漢字で書くとこうなるんです。
「ごまかす」を漢字で書くと・・・。
じつは「ごまかす」は漢字で書けません。
パソコンで変換される「誤魔化す 」も「胡麻化す」も当て字になります。
ちなみに「当て字」とはこういう意味になります。
ひらがなを漢字で書くときに、本来の言葉の意味とは関係なく漢字をあてて書くこを当て字といいます。
「ごまかす」を正確には漢字で書かないなんて、ちょっとびっくりです。
ただどうしても漢字で書きたいときには「誤魔化す 」と書くのが慣例化しているようです。
ひらがなを、当て字で漢字で書くのは数千種類あります。
なので「誤魔化す 」という漢字を見て、「これは当て字で誤用だ!」なんて怒らないでくださいね^^
ごまかすの類語
それでは「ごまかす」の類語をみてみましょう。
- だます
- ペテン
- 惑わす(まどわす)
- 欺く(あざむく)
- いんちき
- 鯖(さば)を読む
- 見栄を張る
- お茶をにごす
日本語は欧米のように白黒をはっきりさせるということを避ける言葉です。
ですので、良し悪しは別にして「ごまかす」の類語はあんがい多いんですよ^^
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まとめ
「ごまかす」という言葉の語源は江戸時代の「胡麻胴乱(ごまどうらん)」というお菓子から来ている説。
これはこのお菓子が食べてみると中が空洞で、だまされたと思ったことから生まれたとされています。
もうひとつの語源は、護摩行のあとの灰を弘法大師の灰だといつわって売っていた商売からきた説。
護摩の灰⇒ごまかすと言葉が変化していったとする説です。
そして「ごまかす」は漢字では書けません。
パソコンで変換される「誤魔化す」やもうひとつの書き方の「胡麻化す」は当て字です。
ただ日本語には数千種類の当て字がありますから漢字で書きたいときには「誤魔化す」と書きましょう。
ごまかすということは物事を偽る(いつわる)ことですから、良いことではないでしょう。
ただ何事も白黒をはっきりさせないのが日本の言葉の特徴でもあります。
ことわざにも「嘘も方便(うそもほうべん)」なんてありますしね^^
でも悪意でごまかすのはいけませよ。
私のように体重をちょっとだけごまかすのは、ご愛嬌(あいきょう)です^^
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