四苦八苦とはどんな意味?語源は仏教用語?類語や使い方も紹介

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会社員の中には、社長や上司に命令されて仕事をするのが嫌で嫌で、独立を夢見る人も多いと思います。


私もそんな一人で、実際に仲間と有限会社を立ち上げ、7年間で会社を閉鎖した経験があります。


苦しくとも楽しかった、楽しくとも苦したった7年間でした。
それこそ、毎日が四苦八苦しながらの連続でした。


独立して自由を得たい、あなた!
そのためには、四苦八苦しても頑張り続ける覚悟が必要です。


四苦八苦している老人

そんなあなたのために、今回は四苦八苦の意味。
そして、語源と仏教用語との関係。
さらに、この四字熟語の類語や使い方も紹介します。


私の独立四苦八苦経験に興味がおありでしたら、このブログのお問い合わせからどうぞ^^

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目次

四苦八苦の意味

四苦八苦とは、四つの苦しみと四つの苦しみが合わさった苦しみです。
苦しみなんて、ひとつでも大変なのに、八つもの苦しみを受けるんですから、大変です。


では、この四字熟語の意味をみてみましょう。

四苦八苦の意味

四苦八苦とは、ものすごく苦労し、ものすごく苦しむことを言います。


なにかトラブルがあってその解決に苦労するなんてもんじゃありません。



問題が起こりその解決に苦労する。
さらにその苦労に重なって違う苦労がいくつも重なる。


そんな苦労のミルフィーユ状態のことを、四苦八苦と言うんです。

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四苦八苦の語源は仏教用語にあり

それでは、四苦八苦の語源について見ていきましょう。


四苦八苦は4+4=8の苦しみを四字熟語にしたものです。
八苦とは四苦にもう四つの苦しみを合わせたことを表しているんです。


この四字熟語の語源は仏教用語からきています。


悟りを開かれたお釈迦様が、こう言われたそうです。
「人生は苦である。」


人生は苦であると言われたお釈迦様の言葉。
そんなお釈迦様が説かれた仏教に四苦八苦の語源はあるんです。


それでは、四苦ともう四つの苦しみの語源を、別々に見ていくことにしましょう。

四苦の語源

仏教でいう四苦、つまり四つの苦とはこういことなんです。

  1. 生まれる苦しみ

    人は母親から生まれる時には、大変な苦しみをあじわい生まれてくるということです。

  2. 老いる苦しみ

    人は生まれた瞬間から、老いが始まっています。
    その老いからは、誰も逃れることは、できないんです。

  3. 病の苦しみ

    人として生まれ、一度も病にならない人はいません。
    病は人として生まれた限り、逃れることのできない苦しみなんです。

  4. 死の苦しみ

    人は自分の死期を知った時に、死んだらどうなるのか、
    そして死がいつ訪れるのかという苦しみから逃れることはできない。


これらの生老病死のことを、仏教で四苦というのです。



それでは、この四苦にもう四苦を足して八苦と言っている残りの四つも苦しみについてみてみましょう。

あと四つの苦しみの語源

  1. 愛別離苦(あいべつりく)

    愛し合っている人とは、死ぬわかれ、死ななくてもわかれる時期が必ず訪れます
    これは人として、頭の中では理解していても、心の中では理解できない苦しみなのです。


  2. 怨憎会苦(おんぞうえく)

    恨(うら)んで恨(うら)んでも、恨み足りない人とでも、会うことはある。
    そのときの心の苦しみから逃れることはできないということ。

    怨憎会とは、恨んでいる人に会うということなんです。


  3. 求不得苦(ぐふとくく)

    人には必ず欲という心があります。
    人の欲にはきりがありません。


    地位を得ればもっと上の地位を求める欲が生まれます。
    お金を儲ければ、もっと儲けたいという欲が生まれます。


    人の求める欲にはきりがないんです。
    そのきりがない欲を求める苦しみのことをいいます。


  4. 五蘊盛苦(ごうんじょうく)

    五蘊というのは、五つの要素のことです。
    この五つの要素とは、色・受・想・行・識のことを言います。


    色とは、元気活発なためいろんな煩悩から逃れられず苦しむこと。

    受とは、社会から刺激を受ける心のこと。

    想とは、自分が見たものからいろんな想像をする、心のこと。

    行とは、自分の考えで判断をする心のこと。

    識とは、社会からの刺激、自分の判断を組み合わせて考え、決断をする心のこと。


    つまり、人は生きていく上で、心も体も活動しなくてはならない。
    その活動から生まれてくる、悩みに苦しまなくてはならない、ということなんです。


これらの四つの苦しみと先ほど紹介した、生老病死の四つの苦しみを合わせて八苦というんです。

仏教では、人である限りこの八つの苦しみから逃れることはできないと言っているんです。

類語

ではつぎに、四苦八苦の類語をみていきましょう。

四苦八苦の類語

  • 青息吐息
  • 苦心惨憺(くしんさんたん)
  • 去るも地獄残るも地獄
  • 悪戦苦闘
  • 塗炭の苦しみ


これらの類語は、人生で経験したくはないけれど、必ずと言っていいほど、経験してしまうんですよね。

四苦八苦の使い方

つぎは、四苦八苦の使い方をみていきましょう。

四苦八苦の使い方

  • 仕事のミスを挽回するのに四苦八苦したよ。
  • 子供の夏休みの宿題を手伝うのに四苦八苦したよ。
  • 独立すれば、必ず四苦八苦の目にあうが、それを楽しめれば必ず成功する。


苦労しない人生はありません。

苦労して苦しむ。
それが無い人生は、案外つまらない人生かもしれませんよ^^

四苦八苦と108の煩悩との関係

四苦八苦で、4×9+8×9=108になり、これが人の煩悩の数になる。


こういう考え方もあるようです。
しかし、いくら今、IT系が強いインドとはいえ、お釈迦様が生きておられたころのインドでは、こんな考え方はありません。


というのも、四苦八苦を、4×9+8×9=108という考え方は、日本ならではの、言葉遊びのようなものだからです。


四苦八苦をしくはっくと読むのは日本だけで、インドでこんな読み方はしませんよね^^


とはいえ、四苦八苦を身近に感じるための説明としては、すてきな説明の仕方だと思います。


これをはじめに考えた人は、とんちがある一休さんみたいな人だったかもしれませんよ^^

まとめ

四苦八苦という四字熟語は、ものすごく苦労し、ものすごく苦しむことを意味します。


そして、この四字熟語の語源は、仏教用語からきています。


仏教でいう、生老病死の四つの苦しみ。
それと、愛別離苦(あいべつりく)、怨憎会苦(おんぞうえく)、求不得苦(ぐふとくく)、五蘊盛苦(ごうんじょうく)の四つの苦しみ。


これらの仏教用語の八つの苦しみのことを、四苦八苦という言葉に表したものなんです。


四苦八苦なんて経験はしたくはありません。
しかし、この苦しみに会ったときに、それを乗り越えられれば、必ず人生は成功する。
そんな気が私はするんです。

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