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能ある鷹は爪を隠すということわざを聞いたことがありますか。
日本人の奥ゆかしさが、だんだん薄れ、欧米風の自己主張が強くなってきている今。
もちろん、自己主張は必要です。
しかし、自分の能力をひけらかすのとは意味が違います。
「え?どう違うのかって?」
ならば今回は、「能ある鷹は爪を隠す」の意味をみていきましょう。
そして、このことわざの類語と反対語。
さらに、このことわざを使った例文も見ていくことにしましょう。
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目次
能ある鷹は爪を隠すの意味
鷹(タカ)は肉食の鳥なので、獲物を捕まえるための、鋭い爪を持っています。
でも、「俺はこんなに鋭い爪を持っているんだ!」とこれみよがしに、まわりに爪をみせていたら、まわりに何も近寄りませんよね。
怖いですから^^
強く能力のある鷹は、自分の鋭い爪を自慢したりしません。
それでこそ、強い鷹です。
私が住んでいる、福岡に本拠地を置くプロ野球球団のソフトバンクホークスも、強いですがそれを自慢したりしません。
逆に、今以上強くなるために、みんな練習の努力をおこたりません^^
それでは、この能ある鷹は爪を隠すの意味を見ていきましょう。
強い鷹でも鋭い爪を獲物に知られたら逃げられてしまうので、普段は素知らぬ顔で、その爪を隠している。
そこから、本当に実力や能力のある人は、いたずらにそのことを誇示したりしないという意味なんです。
まあ、自分の自慢話ばかりしている人に、本当の実力者は少ないです。
本当に実力があるなら、それを自慢する必要がありませんからね^^
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能ある鷹は爪を隠すの類語
日本では昔から自分のことを自慢することは、奥ゆかしさが足りないと思われていました。
なので、このことわざの意味に似た類語はけっこうあるんですよ。
それでは見ていきましょうか。
- 上手の鷹が爪隠す
- 大賢は愚なるが如し
- 鼠捕る猫は爪隠す
- 大智は愚の如し
- 鳴かない猫は鼠捕る
どのことわざも、能力がある者は、その能力を自慢しないという意味なんです。
いざと言う時に自己主張をして、自分の能力を発揮する。
それでこそ、有能な人材なんです。
能ある鷹は爪を隠すの反対語
それでは、本当の能力もないのに、ただ自己主張ばかりする人のこと。
そんな人のことをあらわした、このことわざの反対語を見ていくことにしましょう。
- 能無し犬の高吠え
- 空き樽は音が高い
- 吠える犬は噛みつかぬ
- 能なしの口たたき
- 浅瀬に仇波(あさせにあだなみ)
どのことわざも、能力が無い者は、おしゃべりで騒ぐばかりで実力はないという意味になります。
犬が吠えることを使うのは、愛犬家の人は心外ですよね。
この反対語のなかの「浅瀬に仇波」は文字だけ見ても、ちょっとわかりづらいかもしれません。
「仇波」というのは、意味なく騒ぐ波のことです。
川が深い場所では、波がたちにくいものです。
なので、浅瀬では、意味なく波が立ち騒ぐということで、おしゃべりで騒ぐばかりで実力はないということなんです。
能ある鷹は爪を隠すを使った例文
それでは次は、このことわざを使った例文を見ていきましょう。
- 彼はいつも無口でいるかいないかわからないが、会社に問題が起こった時には、いつも問題を解決して助けてくれる。
まさに彼のことを能ある鷹は爪を隠すというんだな。 - 彼は自分の能力が発揮できる仕事のときには、しっかりと自己主張をして意見を述べるね。
彼のような人を、人材と言い、能ある鷹は爪を隠すというんだな。 - 能ある鷹は爪を隠すというけれど、あの人は、無駄な爪を出しっぱなしだから、人望がないんだよ。
- 能ある鷹は爪を隠す人材を必要としているんだ。自己主張ばかりして能力の無い社員は我が社に必要はないんだよ
自己主張は今の社会では、必要です。
能力を持っていても、それをアピールできない人は、認めてもらいにくい社会になっています。
しかし、能力、実力が備わってこその自己主張です。
自己主張するなら、その根拠を示す必要があるんです。
ただ単に、騒ぎ立てるだけなら誰にでもできますから。
まとめ
いかがですか。
自己主張と能力、実力があることとは別問題なんです。
能ある鷹は爪を隠すの意味は、「本当に実力や能力のある人は、いたずらにそのことを誇示したりしない」という意味です。
困っている人を助け、問題を解決するために、さっそうと登場するスーパーヒーロー。
スーパーヒーローは、いつもそこらへんを、うろちょろしてはいません。
そして、スーパーヒーローはその能力、実力を発揮して、自己主張しています。
あなたも、自己主張して、どんどんアピールしていきましょう。
あなたは、スーパーヒーローなんですから。
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