情けは人の為ならずの続きと全文は?意味を例文や類語を交えて紹介!誤用にも注意

情けは人の為ならずを実感している少女

「情けは人の為ならず」という言葉があります。

日本ならではのすてきな言葉ですね。

ところが、文化庁の平成22年度の「国語に関する世論調査」では残念な結果に。
「情けは人の為ならず」の意味を正しく理解していた人は46%弱しかいなかったんです。

「情けは人の為ならず」の「ならず」の「ず」が「でない」という否定の意味を持っている。
そのことが多くの人が間違って使っている原因のようです。

今回はこの「情けは人の為ならず」の意味をまず紹介します。
そして実はこの言葉には続きの文言もありその全文も紹介。

さらに例文、類語、由来や誤用を紹介。

そしてなんと英語での表現も紹介しちゃいます。

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情けは人の為ならずの意味

「情けは人の為ならず」の意味はこうです。

情けを他の人のためにかけていると、かけた情けがめぐりめぐって自分に返ってくる。
だから、人には無償の情けをかけましょうということなんです。

私が大好きな落語家、古今亭志ん朝さんの古典落語で「佃島」という落語があります。

この話は、ある人が無償の心、心からの親切心で娘さん助けをしたところ、その助けた娘さんから今度は自分自身が偶然に助けられた。
という笑いあり涙ありの古典落語です。

この落語を聞けば自然と「情けは人の為ならず」の意味がわかっちゃいますよ。

向こう三軒両隣(むこうさんげんりょうどなり)なんて言葉を使うことも少なくなった今。

現代社会では情けを他の人にかけるとその人の努力のじゃまになるからやめたほうがいい。
なんて考え方もあるようです。

でもみんな同じ地球というひとつしかない世界で生きているんです。

もう一度「情けは人の為ならず」の言葉を流行語大賞なんかにしちゃいませんか。
そして、情けという人情あふれる世界になってもいいんじゃないでしょうか。

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情けは人の為ならずの全文の紹介

「情けは人の為ならず」と使いますが、実はこの後に続く言葉があるのをご存知ですか。

「情けは人の為ならず めぐりめぐって己がため」というのが全文なんです。

この全文をそのまま使っていれば誤用することもなかったんでしょうね。

ただ、この言葉を会話で使うには長すぎます。

「情けは人の為ならず」の言葉の意味を理解しているという前提。
その前提ものとで短縮して使われていったのではないでしょうか。

例文を紹介

では、「情けは人の為ならず」を使った例文を紹介いたします。

情けは人の為ならず例文

  • 情けは人の為ならずなんだから助けてあげましょうよ。
  • あなたが助かったのは、あなたが情けは人の為ならずという行いを日ごろしているからさ。
  • 情けは人の為ならず。人には親切にしなくちゃいけないよ。
  • 困っている人を見過ごさないで。情けは人の為ならずだよ。
  • 人に親切にしておかないと自分が困るよ。情けは人の為ならずなんだから。
  • 情けは人の為ならず。今の社会で忘れがちな心がけだね。

 

この例文を読んでいると優しい心はいつの時代でも必要なんだなと思ったりしませんか。

人は誰でも優しい心を心の中に持っていると思いたいですね。

類語の紹介

次に「情けは人の為ならず」」の類語を紹介します。

情けは人の為ならず類語

  • 因果応報
  • 一肌脱ぐ
  • まわり回って
  • つけがまわってくる
  • 御縁がある
  • 善因善果
  • 運命的
  • めぐりめぐって

 

情けは人の為ならずは、人にかけた情けが自分に良い結果として帰ってくることです。

人と人とのつながりや関係を意味する言葉が類語になります。
日本は情けを大切にしますから、情けを表す類語もたくさんあるんです。

由来

「情けは人の為ならず」の由来は別に出典などがあるわけではありません。
この言葉は諺(ことわざ)なんです。

諺(ことわざ)というのは長い時間をかけて自然発生した言葉です。
言葉の言+業(わざ)で諺(ことわざ)です。

業(わざ)は行いのことです。

ですから諺(ことわざ)は、言葉を使い人になんらかの行いをさせたい言葉のことです。

日本は昔から情けということを大切にしてきたものです。

そんな日本だからこそ生まれ言われ続けてきた諺(ことわざ)なんです。

情けをすすんで他の人のために私欲なくかけてあげましょう。
こんな行いをすればみんなが幸せになる。

「情けは人の為ならず」はそんな思いから生まれた諺(ことわざ)ではないでしょうか。

この諺(ことわざ)が自然と出来るなんて、情けは人の基本なのかもしれませんね。

情けは人の為ならずの誤用

情けは人の為ならずという諺(ことわざ)は結構多くの人が間違って使っています。


平成22年度の文化庁「国語に関する世論調査」で,「情けは人のためならず」の意味を尋ねました。結果は次のとおりです

(ア) 人に情けを掛けておくと,巡り巡って結局は自分のためになる・・・・・・・・・・・・・・・・45.8%
(イ) 人に情けを掛けて助けてやることは,結局はその人のためにならない・・・・・・・・・ 45.7%
(ア)と(イ)の両方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4.0%
(ア),(イ)とは全く別の意味・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.9%
分からない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.6%

意味の正解は(ア)です。

45.7%という多くの人たちが間違った(イ)の意味で使っていることがわかります。

普段の会話などで、約半数の人たちが誤用しているのです。

みんなが意識して誤用をやめて正しく使わないと、とんでもないことになります。

悪貨は良貨を駆逐すると言われるように誤用が正解になってしまうかもしれません。

情けは人の為ならずの意味を英語で表現

この言葉は他の人には情けをかけておくものだ。
そうすればまわり回ってその情けは自分に戻ってきて良いことがある。

そういう人の人情のことを言った諺(ことわざ)です。
人情は世界共通ですよね。

ということで、英語でもこの諺(ことわざ)を表した表現があるんです。
さっそく、紹介しますね。

情けは人の為ならずを英語で表現

    • One good turn deserves another

one goodは、善い行いと言う意味です。

deservesは、(何々を)受けるに足りるという意味です。

ですから日本語に訳すと「ひとつの善い行いはもうひとつの善い行いを受けるに足りる。」
という意味になり「情けは人の為ならず」という諺(ことわざ)と同じ表現になるんです。

もうひとつ紹介しますね。

    • Kindness is never lost

日本語に訳すと「親切は決して失われることはない」という意味になます。
この英語の表現も「情けは人の為ならず」ということになります。

おまけでもうひとつ紹介しちゃいます。

    • Charity brings its own reward

charityは「慈善事業」という意味です。

bringsは「持ってくる」という意味です。

ownは「自分自身の」という意味です。

reward は「報酬やほうび」という意味です。

ですから日本語に訳すと「慈善事業は自分自身の報酬を持ってきてくれる」と言う意味になります。

この英語の表現も「情けは人の為ならず」ということになります。

 

人情に国境はありません。人は優しい心をみんなもっているんですね。

フランス語やイタリア語等々、他の国の言葉でも調べてみるとおもしろいですよ。

まとめ

「情けは人の為ならず」

この言葉は、他の人に情けをかけておくばまわり回ってその情けは自分自身に戻ってくる。
という意味の諺(ことわざ)です。

どうしても文面をそのまま読むと「ならず」という表現から誤用しがちです。
「情けは他の人のためにならないから、情けをかけてはいけない。」と誤用しがちなんです。

「情けは人の為ならず めぐりめぐって己がため」と言う風におぼえておけば、誤用する心配はありませんよね。

日本の昔話や古典落語には「情けは人の為ならず」を教訓にしているものがたくさんあります。

善人のおじいさんと悪人のおじいさんの話しの結末はいかに!
そんな内容をあらわした、昔話や古典落語はたくさんありますよね。

情けは日本のみならず、世界共通の人が自然に持っている心です。

One good turn deserves another
この英文を日本語に訳した「ひとつの善い行いはもうひとつの善い行いを受けるに足りる。」

このように、世界の他の国にも「情けは人の為ならず」の表現があります。

世界中のみんなが「情けは人の為ならず」の心を持って活動すれば世界はすばらしい世界になりますね。

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