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仕事の移動中にFMラジオを聞いていた時のこと。
男性のパーソナリティーが女性のパーソナリティにこう言いました。
「自分だけ美味しいものを食べようたって、そうは問屋が卸さないぞ!」
いや~、久しぶりにこの言葉、聞きました。
で、こう思ったんです。
「そうは問屋が卸さないって、なんでこんなときに使う言葉なんだ?」
「そもそも問屋っていうのは、商品を卸さないと商売にならないし、なんで卸さないって言うんだ?」
ということで今回は、「そうは問屋が卸さない」ということわざの意味とその語源。
さらに、このことわざの類語と例文も紹介します。
あなたもこのことわざ、使ってみませんか。
あんがい、新鮮な言葉として受けるかもしれませんよ^^
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目次
そうは問屋が卸さないの意味
まず、この言葉の「そうは問屋」のそうはは、漢字で書くと「然うは」と書きます。
この「然うは」とは「そのように」という意味になります。
なので、そうは問屋が卸さない=そのように問屋は卸してくれない、という言葉になります。
このことをふまえて、この言葉の意味をみていきましょう。
- 自分勝手な要求をされても、簡単にそんな要求に応じるわけにはいかない。
- 物事は、そう簡単に思い通りにはいかない。
はじめに、ラジオの男性パーソナリティも言葉を書きました。
「自分だけ美味しいものを食べようたって、そうは問屋が卸さないぞ!」
これは、『自分だけ美味しいものを食べようとしても、そのように、すんなりとはいかないよ』ということになります。
そうは問屋が卸さないの読み方
この言葉は、漢字が多いので、読み方も紹介しておきますね。
「そうはとんやがおろさない」と読みます。
私は営業マンなので卸すと言う言葉と漢字は、普通に使います。
しかし、普通は卸すという言葉と漢字は、使わないことが多いので、読み方も覚えちゃいましょう。
そうは問屋が卸さないの語源
まずは、問屋とは何かをみていきましょう。
問屋とは、今では、物を製造するメーカーから商品を買い入れて、小売店や消費者にその商品を販売する業者のことを言います。
もともと問屋とは、江戸時代の卸売業者のことを言っていました。
今の問屋と大きく違いう点は、江戸時代の問屋は、同じ業種の問屋同士で、株仲間を組織して、自分たちの既存利益を守っていました。
なので、勝手に問屋業を行うことを許さず、卸す価格なども話し合いで決め、安売りするなどのぬけがけは許しませんでした。
そのような強力な団結力と排他性を持った問屋です。
なので、江戸時代の問屋に安く商品を卸してくれと頼んでも、それは無理なお願いということだったんです。
問屋に無理に安く商品を卸してくれと頼んでも卸してくれない。
このことが「そうは問屋が卸さない」ということわざの語源になります。
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そうは問屋が卸さないの類語
それでは、つぎにこのことわざの類語をみてみましょう。
- 好事魔多し(こうじまおおし)
- 月に叢雲花に風(つきにむらくもはなにかぜ)
- 花発いて風雨多し(はなひらいてふううおおし)
この類語は、良いことには、なにかじゃまが入ってしまいやすいという意味を持つ言葉になります。
なので、「そうは問屋が卸さない」を「物事は、そう簡単に思い通りにはいかない。」という意味で使う時の類語になります。
そうは問屋が卸さないを使った例文
このことわざの意味、語源、類語をみてきました。
それでは、このことわざを使った例文をみていくことにしましょう。
- 努力せずに、もうけようなんて、そうは問屋が卸さない。
- 勉強せずに、入試に合格しようなんて、そうは問屋が卸さない。
- 自分だけ、上司に気に入られようなんて、そうは問屋が卸さない。
- 努力すれば、願いは必ずかなうなんて思ってたけど、そうは問屋が卸さなかったな。
この世の中、そうは問屋が卸さない、ということが数多くあります。
それに負け、前進することをあきらめてしまっては、それこそ、そうは問屋が卸さないになってしまいます。
このことわざに挑戦して、勝利を勝ち取りましょう!
まとめ
今回は、「そうは問屋が卸さない」ということわざをみてきました。
このことわざの意味は、こうなります。
- 自分勝手な要求をされても、簡単にそんな要求に応じるわけにはいかない。
- 物事は、そう簡単に思い通りにはいかない。
そして、このことわざの語源は、江戸時代、問屋同士で株仲間をつくり、自分たちの利益を守り、安売りをしないことが語源になっています。
問屋に安売りを頼んでも、応じてもらえないということです。
人生、自分の思い通りにならないことは、星の数ほどあります。
でも、それに負けないように、前に進んでいきましょう。
そして、このことわざなんかに負けないようにしませんか^^
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