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虻蜂取らずということわざがあります。
蜂(はち)はけっこう、みんな知っていると思いますが、虻(あぶ)っていう昆虫を知っていますか?
実は、蜂と同じで虻も人を刺すこともあるんですよ!
というより、虻は蜂のように毒針を持っていず、口でかんだりするんです。
想像するだけで痛そうです。
人を口でかむ虻と毒針を持つ蜂を両方取ろうとするなんて、なんて恐ろしい。
実は、このことわざは、蜘蛛(くも)のある行いから生まれたことわざなんです。
そのことも、この文章に書いていますよ。
ということで今回は、この「虻蜂取らず」の意味。
そして、同じ意味を持つことわざをみていきましょう。
さらに、反対語と、このことわざの使い方も紹介していきます。
それでは、この人生に役に立つ、ことわざのことをみていきましょう。
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目次
虻蜂取らずの意味
このことわざの意味をまずはみていきましょう。
虻蜂取らずとは、虻と蜂の両方を取ろうと(退治しようと)しても、両方とも取ることができないということです。
なので、このことわざの意味は、こうなります。
「2つのものを、同時に取ろうとしても、両方とも取れずに終わってしまう。」
という意味になります。
クレーンゲームで、2つどちらも取れそうだなと思っても、2つ同時には取れませんよね。
まあ、たまに2つ取る、クレーンゲームの名人もいるようですが・・・。
人の頭は、聖徳太子でもない限り、2つのことをいっぺんには考えられません。
欲を出すと、クレーンゲームで2つどころか、ひとつも取れませんよ^^
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虻蜂取らずは蜘蛛(くも)が語源?
このことわざは、蜘蛛(くも)の行動から語源がきているんです。
私はこのことわざの語源となった蜘蛛の行動を知った時は「へ~、なるほどね!」と感心しちゃいました。
それでは、語源となった蜘蛛の行動をみていくことにしましょう。
あるときクモの巣に虻がかかっていたんです。
虻を捕まえに行こうとしたクモがふと見ると、なんと蜂もかかっているではありませんか!
おっしゃ!とクモが蜂を捕まえに行こうとすると、虻が逃げようとします。
こりゃいかんと、クモは虻の方に行こうとすると、今度は蜂がにげようとします。
あわてた、クモは蜂の方にいったり、虻の方に入ったりとしちゃったんです。
それで結局は、虻も蜂も逃げて行ってしまい、クモはどちらも捕まえることができませんでした。
こんなちょっとした、コントのようなクモの行動から、このことわざは生まれたんです。
どちらも捕まえることができなっかた、残念そうなクモの表情が目に浮かぶようです。
いや~、人生訓として、わかりやすい語源の物語です。
同じ意味のことわざ
人ってけっこう欲が深いですから。
え?それは、あなただけってですか・・・。
またまた、そんなこと言っちゃって^^
欲を出し過ぎて損をしない戒(いまし)めのためか、このことわざと同じ意味を持つことわざがあります。
それでは、同じ意味を持つことわざをみていくことにしましょう。
- 二兎を追う者は一兎をも得ず
- 一も取らず二もとらず
- 花も取らず実も取らず
- 右手に円を画(えが)き左手に方を画(えが)く
どのことわざも、虻蜂取らずとおなじで、2つのものを同時に得ようとしても、どちらも得ることができなくなる。
という意味のことわざです。
なにごとも成功するためには、まずはひとつを成功させてから、その次に進んだ方がよさそうです。
これは、仲間と一度独立して失敗した私には身に染みてよくわかります。
ことわざって、結構、人生訓なんですよね^^
反対語
それでは、この人生訓のことわざの反対語もみていきましょう。
- 一石二鳥
- 一挙両得
- 一挙両全
- 一発双貫
どの言葉も、ひとつのことで、2つの利益を得ることを意味する言葉です。
普通はこうはうまくはいかないことが多いんですが、達人になるとできるかもしれませんね。
虻蜂取らずの使い方と例文
このことわざの使い方は、どんなふうに使ったらいいのでしょうか。
使い方
虻蜂取らずは、2つのことを同時に成そうとして、両方とも失敗してしまった。
欲張って、いろんなものをいっぺんに手に入れようとして、結局、ひとつも手に入らなかった。
このような場面に、使うと、ドンピシャリとはまります。
それでは、例文をみてみましょう。
例文
- 副業をしようと、いろんな副業を少しづづ、かじってやっていたが、みんな成功しなかった。
どれかひとつに、集中してやればよかった。
まさに虻蜂取らずになってしまった。 - 株で一儲けしようと、色んな株に手を出したが、虻蜂取らずでうまくいかなかった。
- 就職に役立ちようにと、いろんな資格の勉強をしたが、ひとつも合格せずに、虻蜂取らずになってしまった。
ひとつ合格してから、次の資格の勉強をすればよかった。
いや~、この例文を書いていて、わがことのように思えて、反省しちゃいました。
千里の道も一歩よりです。
あなたは、私のような失敗はしないでくださいね。
光陰矢の如しですよ^^
まとめ
虻蜂取らずの意味は、2つのものを、同時に取ろうとしても、両方とも取れずに終わってしまうということです。
同じ意味のことわざには「二兎を追う者は一兎をも得ず」「花も取らず実も取らず」などがあります。
反対の意味を持つ言葉には、一石二鳥、一挙両得などがあります。
2つのことを同時に手に入れることは、絶対にできない。
な~んてことはいいません。
2つのことを同時に成し遂げる人だっていますから。
しかし、普通は、虻蜂取らずのことが多いのも事実です。
もし、あなたが、私は凡人だと思うなら、ひとつひとつ確実に行いましょう。
そのほうが、結果として、時間もお金も無駄になりません。
時は金なりです。
すぎた時間は、どんなことをしても戻りません。
毎日を有意義にすごしましょうね^^
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