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お正月休みも終わり、1月7日に七草粥(七草がゆ)をみんなで食べるために準備をしていた、お母さん。
幼稚園に入っている娘が、興味をもって、七草粥の準備を見ている。
このごろ、なんにでも興味をもって「なんで?なんで?」と言ってくる娘。
あんのじょう娘が聞いてきた。
「お母さん、七草粥ってなんなの?」
「何で今日は七草粥を食べるの?」
矢継ぎ早に娘に聞かれ、困ってしまったお母さん。
「そういえば、七草粥ってもともとなんなんだろうか。」
「スーパーでパックを買ってきてるけど、七草の種類ってなんなんだろう。」
「そもそも、子供に七草粥とはなにかを、どう説明すればいいのかしら。」
そんなあなたのために、今回は、七草粥とはなにか。
その七草の種類と、七草粥の由来。
そして、子供向けにどう説明すればいいのかと、本当はいつ食べるのかをみていきましょう。
子供に簡単に説明するには、お母さんが七草粥のことをきちんと理解してないと説明できません。
なので、まずは、大人のお母さん向けに、七草粥をくわしくみていくことにしましょう。
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目次
七草粥とはなんなのか
あなたは、もしかして、ただの習慣として七草粥を食べていませんか?
七草粥には、とっても深い意味があるんですよ^^
それではまず、七草粥とはなにかをみていきましょう。
七草粥とは、1月7日の朝に、新しく迎える1年の無病息災を願い食べる春の七草の入ったお粥(かゆ)のことです。
今では、お粥に栄養たっぷりの七草をいれてつくり、お正月に食べ過ぎて弱った胃腸を元気にしようということで食べています。
この、1月7日という日にも意味がるんですよ。
それは、後で、七草粥の由来のところで、説明しますね^^
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七草の種類
春の七草はどんな種類なんでしょうか。
あなたは、七草言えますか?
私は・・・。
ちょとだけ自信があります^^
それでは、七草の種類をみていきましょう。
春の七草の種類
- セリ
- ナズナ
- ゴギョウ
- ハコベラ
- ホトケノザ
- スズナ
- スズシロ
この春の七草を入れたお粥を、七草粥と言います。
せっかく、七草の種類を紹介したので、その効果効能も簡単にみてみましょう。
春の七草の効果効能
- セリ・・便秘、貧血、冷え性に効果が期待できるといわれています。
- ナズナ・・便秘、高血圧、動脈硬化、胃腸を元気にする、利尿作用が期待できるといわれています。
- ゴギョウ・・せき止めや利尿作用が期待できるといわれています。
- ハコベラ・・利尿や痛み止めに効果が期待できるといわれています。
- ホトケノザ・・整腸、胃をととのえる、高血圧に効果が期待できるといわれています。
- スズナ・・便秘、胃炎に効果が期待できるといわれています。
- スズシロ・・消化不良、便秘、胃炎、冷え性に効果が期待できるといわれています。
七草を見ているだけで、健康になりそうですね^^
七草粥の由来
七草粥を食べるだけで胃腸が元気になりそうですが、その由来はどこからきているのでしょうか。
七草粥の由来の五節句とは
1月7日に食べる七草粥。
この1月7日というのは、人日(じんじつ)の節句という五節句のひとつなんです。
この五節句というのは、もともとは唐時代の中国で決めた、つぎの五つの日のことを言います。
- 1月7日・・・人日(じんじつ)の節句 日本では、七草の節句の日
- 3月3日・・・上巳(じょうし)の節句 日本では桃の節句の日
- 5月5日・・・端午(たんご)の節句 日本では端午、または菖蒲(しょうぶ)の節句
- 7月7日・・・七夕(たなばた)の節句 日本では七夕、または笹(ささ)の節句
- 9月9日・・・重陽(ちょうよう)の節句 日本では菊の節句
この日は、その季節の旬の植物からパワーをもらって、邪気(じゃき)を払う日なんです。
なので、1月7日には、七草からパワーをもらって無病息災を願う日なんですね。
七草粥を食べる人日(じんじつ)の節句とは
五節句のうち、七草粥を食べる人日(じんじつ)の節句について、みていきましょう。
漢時代の中国では、1月1日は「鶏」、2日は「犬」、3日は「猪(いのしし)」、4日は「羊」。
そして、5日は「牛」、6日は「馬」、7日は「人」、8日は「穀」を占い新年の運勢を見ていました。
そして、7日の人を占う日は、刑罰もおこなうことを中止するほど、人を大切にする日。
すなわち、人日の節句の日だったんです。
時は流れ、中国の唐の時代では、この人日の節句の日には、「七種菜羹(ななしゅのさいかん)」を食べて、無病息災を願いました。
ちなみに、羹とは、熱く煮るお吸い物のことを言います。
なので、七種菜羹(ななしゅのさいかん)とは、7種類の野菜を入れた汁物の料理のことを言います。
日本での人日(じんじつ)の節句とは
日本では、古来から、年の初めに新春の芽を出したばかりの若菜をつみ取る若菜摘みという風習がありました。
ちなみに、この若菜摘みのことは、日本最古の和歌集といわれている「万葉集」にもよまれています。
そして、平安時代に入り、中国の人日の節句の日に食べる「七種菜羹(ななしゅのさいかん)」。
その「七種菜羹(ななしゅのさいかん)」と日本の「若菜摘み」の風習が一緒になり、七草粥が食べられるようになったんです。
さらに、江戸時代になると、幕府が五節句を公式な行事の日と定めました。
そして、その五節句のひとつである、人日の日の1月7日に七草粥を食べるという風習が、公家、武士階級から、だんだんと庶民に広まっていたんです。
七草粥の子供向けの説明
さあ、ここまで大人のお母さん向けに七草粥のことを、くわしくみてきました。
七草の種類は、お粥に入れる七草をみせながら説明するとして、そのあとどう説明しますか。
五節句とか人日の日のこととか、ましてや、七種菜羹(ななしゅのさいかん)なんていっても、幼稚園のお子さんには、チンプンカンプンです。
どうしましょうか。
ここはひとつ、健康にいいということを強調して説明しましょう。
こんな感じで、子供さんにいってあげてください。
子供さん:「お母さん、いま料理しているのはなんなの」
お母さん:「七草粥っていうのよ」
子供さん:「それなに?」
お母さん:「あなたを、もっと元気にしてくれる、ふしぎな魔法の草をお粥に入れてるのよ」
子供さん:「え?それを食べると魔法使いになれるの?」
お母さん:「魔法使いにはなれないけど、これを食べると、ずっと元気で、もっといっぱい、お友達と遊べるのよ」
いかがでしょうか^^
それではつぎに、「なんで今日は七草粥を食べるの」と聞かれたときの答え方をみていきましょう。
子供さん:「いままで食べたことないのに、なんで今日食べるの?」
お母さん:「あのね、それはね、草の魔法は、今日じゃないと効かないの」
子供さん:「あしたじゃダメなの?」
お母さん:「あしたになったら、魔法の力がなくなっちゃうの」
お母さん:「今日食べないと、ず~っとず~っと先にならないと、この魔法の草は手に入らないのよ」
そして、七草をひとつひとつ、子供さんにみせながら、草の名前を教えてあげましょう。
それでは、もうひとつ、「この草は、みんなおなじ魔法なの?」と聞かれたときの答え方をみていきましょう。
子供さん:「この草って、みんな同じ魔法なの?」
お母さん:「みんな違う魔法の力があるのよ」
子供さん:「どんな魔法なの?」
この後は、七草の効果効能を別の言葉にしていってあげませんか。
利尿とか便秘とか高血圧なんて言っても、わかんないですよね。
体の悪いものを、外に出してくれる。
毎日、うんちがいっぱいでる。
風邪をひかない元気な体にしてくれる等々。
そんなふうに、答えてあげてはいかがでしょうか。
子供さんへの七草粥の説明の仕方を紹介してきました。
どうぞ、お母さんの子供さんへの愛情を、七草粥の説明に込めてあげてくださいね^^
七草粥はいつ食べるのか
これは、もうご紹介してきましたね。
七草粥を食べる日は、1月7日です。
食べる時間は、朝食に食べましょう。
まあ、この朝食に食べるのは、縁起物を食べる厳密なことですので、できればということで。
まさか子供さんのように「あ~!夜に七草粥食べても魔法が効かないよ!」
なんて、いいませんよね。
まとめ
七草粥とは、1月7日の朝に、新しく迎える1年の無病息災を願い食べる春の七草の入ったお粥(かゆ)のことです。
そして、七草の種類はこの7種類です。
- セリ
- ナズナ
- ゴギョウ
- ハコベラ
- ホトケノザ
- スズナ
- スズシロ
由来は、中国と関係しています。
中国の五節句の人日(じんじつ)の節句の日に、七種菜羹(ななしゅのさいかん)を食べ、無病息災を長う。
その風習と日本古来からの若菜摘みの風習が、一緒になり、七草粥を食べるようになりました。
庶民にこの風習が広まったのは、江戸時代になってからです。
七草粥を食べるのは、1月7日のできれば、朝食で。
縁起物ですから^^
そして、小さな子供さんに説明するときには、七草を魔法の草にして説明してはいかがですか。
昔から食べられてきた七草粥です。
きっと、あなたとあなたのご家族の健康の役立ってくれますよ。
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