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こんな会社への会社のグチを聞くことがあります。
「うちの会社は大企業なんだけど、旧態依然とした会社だから進歩がないんだよ。」
この言葉を聞いて「旧態依然ってどんな意味で、そんなに悪いことなんだろうか。」
そんなことを思ってしまったあなたに。
今回はこの「旧態依然」という言葉の意味や正しい使い方について書いています。
そして、実際にあなたが会話で使えるように例文も紹介していますので参考になさってくださいね。
最後に「旧態依然とした会社」とはどんな会社なのかもみていくことにしましょう。
それではまず、この言葉の意味からみていきましょう。
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目次
旧態依然の意味
旧態依然という言葉は四字熟語です。
ですからこの言葉を、旧態と依然にわけてみてみると意味がわかりやすくなります。
旧態の意味
旧態とは、昔からの状態という意味です。
依然の意味
依然とは、前と変わらないという意味です。
意味
なので、この言葉はこういう意味の言葉になります。
昔のまま、まったく変わらずに進歩がない状態
たとえば、江戸幕府はともかく前例、慣例主義で新しいことを避ける習慣があったともいわれています。
そんな旧態依然を良しとする江戸幕府だったから、新しい時代の流れに負けてしまったのかもしれません。
伝統を重んじることは、決して悪いことではありません。
しかし伝統の上にあぐらをかいて、進歩することを忘れたり、恐れていてはその伝統に未来はないかもしれません。
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類語
それではつぎに「旧態依然」の類語をみていきましょう。
- 保守的・・・昔からの習慣を良しとして、変化を好まないこと
- 頑迷固陋(がんめいころう)・・・考え方に融通がきかないこと
- 保守退嬰(ほしゅたいえい)・・・昔からの慣習から抜け出る、新しいことを好まないこと
- 旧套墨守(きゅうとうぼくしゅ)・・・昔からのしきたりや慣習を絶対として守ること
- 封建的・・・身分の上下関係を絶対とし、個人の権利を無視すること
新しいこと、新しい考え方が絶対に良いこととはいえません。
ただ、昔からの慣習のみを正しいこととする。
そしてそれ以外は認めないというのでは、進歩が生まれることはないようです。
使い方の例文
それではつぎに、旧態依然という言葉の使い方を例文でみていくことにしましょう。
- いくら歴史が長い会社でも、経営方針が旧態依然のままでは発展が無い。
- 伝統ある組織は、どうしても旧態依然とした運営方法が優先されてしまう。
- 働き方の考え方が旧態依然のままだと、才能ある人材が海外に行ってしまう。
- 伝統芸能である歌舞伎の世界にも、旧態依然のままではいけないという新しい歌舞伎も生まれている。
- 自衛隊や警察組織には封建的な旧態依然とした階級的な考え方が残っているのかもしれない。
- 時代は日進月歩で進化している。我が社の経営陣も旧態依然とした考え方の意識を改めるべきだ。
旧態依然とした考え方や行動は、前例のまま進んでいけばいいので楽かもしてません。
しかし進歩することを避けていると、そこには後退しするしかなくなってしまいます。
旧態依然たる会社とは?
いままで「旧態依然」という言葉の意味。
そしてその類語や使い方を例文でみてきました。
それではこの記事のはじめにあった会話。
「うちの会社は大企業なんだけど、旧態依然とした会社だから進歩がないんだよ。」
この会話にでてくる、「旧態依然とした会社」とはどんな会社のことを言うのでしょうか。
- 新しいことに取り組むことをしない。
- いくら成果を出しても年功序列の給与体制のため、給与に反映されない。
- 家族経営の会社なので、経営一族が既得権益を侵害されることは会社の発展のためでも受け入れない。
- 昔からのやり方が絶対に正しいと考え、新しいやり方を行おうとする社員を排斥する。
- ワンマン社長の会社なので、社長の意見に反対すればすぐに左遷されてしまう。
- 現状維持を良しとして、発展を望まない。
たとえどんなに歴史がある会社でも、時代の流れを無視しては将来がありません。
会社で現状維持ということは後退していくということです。
旧態依然ということは、ぬるま湯に浸かっているようなものです。
最初はぬるま湯は気持ちいいかもしれませんが、すぐにお湯が冷めてしまいます。
日本だけで存続していくなら旧態依然とした会社でも生き残っていくことはできるでしょう。
しかし、世界を相手にしている今の社会で旧態依然とした会社は生き残っていくことはとても困難です。
まとめ
旧態依然とはこういう意味の四字熟語です。
昔のまま、まったく変わらずに進歩がない状態
進歩がないことが絶対に悪いことではありません。
昔からの伝統や慣習を重んじることを良しとする世界もあります。
ただ、今日本は世界を見ています。
そして世界も日本を見ています。
そんなグローバルな社会では「旧態依然」とした態度や考え方だけでは時代から取り残されてしまいます。
旧態依然を良しとすることは、伝統を守り次の時代につなげていくという良い面もあります。
ですから、単に旧態依然ということを否定するのではなく
旧態依然+αを考えていくべきなのかもしれません。
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