回答と解答の意味の違いとは！クイズ・テスト・アンケートに答えるのはどっちを使うの？

テレビのクイズ番組が大好きで、よく見ています。
じつはそこでとても気になったことがあったんです。

クイズ番組の司会者の方がこう言っていました。
「今日のかいとう者は、こちらのみなさんです！」

そのときに、ふと思ったんです。
「クイズのかいとう者って、回答者？それとも解答者？」

なんだか考えれば考えるほど、わからなくなってきました！

・・・そんな疑問を持っているあなたに！

今回は回答と解答の意味の違いはどこにあるのか。

さらにクイズ・テスト・アンケートに答えるのはどちらを使うのかも紹介しています。

それではさっそくみていくことにしましょう。

回答と解答の違い

それではまず、回答と解答の意味の違いをみてみましょう。

それぞれの漢字を見てみると、「答」という漢字は共通です。
ということは、「回」と「解」という漢字に意味の違いのヒントがありそうです。

回答の意味

回答の「回」は訓読みで「まわ（る）」「かえ（る）」と読みます。

この訓読みの「かえ（る）」とは「もとにもどる」という意味になります。
ということで、回答の意味はこうなります。

それではつぎに「解答」の意味をみてみましょう。

解答の意味

解答の「解」は「と（く）」「と（ける）」「ほど（く）」「わか（る）」と読みます。
そこで、解答の意味はこうなります。

意味の違い

回答と解答のそれぞれの意味をみてきました。

ひらがなでかけば同じ「かいとう」ですが意味は違ってきます。

クイズ・テスト・アンケートに答えるのは回答と解答どっち？

同じ読み方の「かいとう」ですが、回答と解答では意味がまったく違ってくることをみてきました。

それでは、クイズ・テスト・アンケートに答えるのは「回答」「解答」どちらなんでしょうか？

クイズの答え

クイズには必ず正解があります。
つまり、正しい答えがあるんです。

なので「ものごとが解（わか）って答えをだす」ということになり「解答」の漢字を使います。

テストの答え

テストにも必ず正解の答えが用意されています。

なのでテストもクイズ同様「解答」の漢字を使います。

アンケートの答え

アンケートというのは正しい正解というのがありません。
自分が思っていることを答えればいいんです。

ですのでアンケートの答えには「回答」の漢字を使います。

クイズ・テスト・アンケートの答えのまとめ

クイズ・テスト・アンケートの答えに使う漢字をまとめるとこうなります。

「回答」の「回」は聞かれたことに自分の意見や知識を答える。

そして「解答」の「解」は聞かれたことに正解があり、それを導き出して正解を答えるということになります。

テストの答えを書くのは「解答用紙」で、アンケートの答えを書くのは「回答用紙」になります。

まとめ

読み方は同じでも意味がまったく違う「回答」と「解答」。

「たずねられたことに答える」のが回答で、「ものごとを解（と）いて、答えをだす」のが解答になります。

「回答」は聞かれたことに答えますから、正解はありません。
逆に「解答」は問題を解いて正解を導き出しますから、正解があります。

クイズとテストは解答。
アンケートは回答という漢字を使います。

間違いやすいのは、たとえばあなたが、小学生に算数の問題の答えを聞かれたとしましょう。

この場合の答えは「回答」の漢字を使います。
算数の問題なので「解答」を使いたくなりますが、聞かれたことに答えているだけなので「回答」になります。

「回答」と「解答」はしっかりと区別できる言葉なんです。